EC物流とは

EC(Electronic Commerce)物流とはインターネットで商品を購入する際に、商品の入荷から発送までのプロセスすべてのことです。インターネットやスマートフォンの普及により、インターネット上で商品を購入する人が増えています。実店舗で商品を販売するのと違い、インターネット上で販売する場合やECサイトで商品を販売する場合、商品の保管や流通加工をすることで購入者の手元に商品が届きます。

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EC物流とは

EC物流とは、電子商取引において購入した商品の入荷から購入者の手元に届くまでの業務すべてのことです。EC(Electronic Commerce、電子商取引のこと。一般的にWeb上で交わされる商取引をECとよびます。)における市場規模が拡大傾向にあることにより、年々需要が高まっています。

物流とは、商品が倉庫に保管されている状態から購入者の手元に届くまでの流れをいい、EC物流とは、ECサイトの運営者が入荷から配達までの流れのことをいいます。例えば、Amazonで商品を購入する場合AmazonがECサイトの運営者となり、購入者が消費者となるのです。

購入者が支払いをしたあと、EC事業者であるAmazonは商品のピッキングから梱包、必要であればラッピングまでおこない、ヤマト運輸や佐川急便などの宅配業者に依頼します。商品が購入者の手元に届かない場合は、ECサイトの運営者であるAmazonが対応をすることが必要です。

多店舗展開

 

自社のECサイトと並行してAmazonや楽天市場などのモールを多店舗展開することが一般的となっています。多店舗展開をすることで、モールのユーザーを自社サイトユーザーとして獲得しやすくなるのです。多店舗展開をする場合でも、EC拠点は1ヵ所にまとめて物流を一元管理することでそれぞれの店舗での在庫を管理しやすくしています。

H3:EC物流においての市場規模の動き

 

EC物流(BtoC)の市場規模は2013年の売り上げが5兆9,931億円だったのが、2020年には12兆2,333億円と倍以上になっています。EC化率においても2013年に3.85%だったのが、2020年には8.08%と急激に増えている状況です。これらの数値は毎年増加傾向にあり、今後も伸びていくことが予想されています。

画像出典: 2020年度の産業経済研究委託事業(経済産業省)

EC物流における流れ

EC物流において次のような流れとなります。 

  • 入荷や検品
  • 保管
  • 出荷作業
  • 梱包

入荷や検品

ECサイトで販売をする場合、まず商品の入荷や検品が必要です。EC販売では、種類が多く小ロットの商品を扱うことが多く、倉庫管理が複雑になりやすい傾向にあります。検品では商品が破損していないかやよごれていないか、正常通りに作動するかなどの確認をおこないます。 

保管

商品を検品したあとは、決められた場所に保管していきます。商品によっては適切な温度があったり、賞味期限管理が必要だったりなど保管環境を変えることが必要です。

出荷作業

受注すると出荷するべき商品や個数、色などの指定が倉庫現場に送られることで出荷作業をおこないます。出荷指示書を使ってピッキングをおこない、商品の品番や数量、配送先などが間違っていないかどうかを確認することが必要です。

梱包

 

出荷作業が終わったら梱包を進めていきます。EC物流はBtoCがメインであることから、ノベルティやチラシを封入したり、ギフトラッピングをおこなったりします。

EC物流の特徴

EC物流には次のような特徴が挙げられます。 

  • 物流コストは上昇傾向
  • ラッピング対応
  • 商品受け取り方法の多様化
  • BtoCがメイン

物流コストは上昇傾向

 

EC物流に必要な人件費や保管費、輸送費などが上昇傾向にあります。このなかでも輸送費はドライバーの人手不足やEC物流を利用するユーザーが増えていることから、年々上がっておりEC事業者にとって大きな課題となっているのです。輸送費が上がると送料を上げる必要があり、ユーザーの満足度が下がる可能性があります。

さらに、ECサイトで扱う商品が増えていることから保管に必要な費用が上がっており、管理をするための人件費も増加傾向にあるのです。

ラッピング対応

ECサイトにおいて、ギフトラッピングやメッセージカード対応などパーソナルギフトの需要が高まっています。ギフト対応は個別に対応する必要があり、印字をしたりラッピングをしたりするなど手間をかけることが必要です。

サプリや化粧品など購入者の購入回数によって、同封するチラシが変わることがあります。つまり、同じ商品であっても購入者に合わせて梱包作業が違うことになるのです。

商品受け取り方法の多様化

近年では共働きや単身の世帯が増えているため、自宅を空けているケースが増えています。そのため、商品を受け取れるタイミングや場所を指定できるサービスの需要が高まっているのです。なかには、宅配ボックスや玄関などに置き配を希望する購入者も増える傾向にあります。

BtoCがメイン

 

EC物流は一般的にBtoC(Business to Consumer)向けがメインとなります。企業と一般購入者との間での電子商取引であり、1度の購入においての出荷数は少なく配送の数が多くなります。出荷数は少ないことから保管するべき在庫は少なく、豊富な種類を扱うことが必要です。豊富な種類の商品を扱うことから、管理が複雑になる傾向にあります。

EC物流においての注意点

 

EC物流において次の注意点が挙げられます。

  • 物流品質を確保する
  • 高いサービスレベルが求められている
  • 作業ミスが起こりやすい

物流品質を確保

近年のECサイトでは商品や店舗に対してレビュー機能があるのが一般的です。購入者はレビューを確認してから、商品や店舗を判断し購入することがあります。レビューには商品の品質以外に物流の品質が含まれています。つまり、指定した日に商品が届かなかったり梱包が破れていたりすると評価が落ちる要因となるのです。

高いサービスレベルが求められている

 

EC市場が拡大していることから、ECサイトでの購入者が増えています。このことにより、購入者は商品の出荷から配送までを含めたEC物流においても高いサービスレベルを求める傾向にあるのです。

作業ミスが起こりやすい

 

EC物流はそれぞれ工程が多いことから、作業ミスが起きやすくなります。ミスが起きると返品が増えたり対応するべきことが増えたりすることから業務負担が増えるのです。人が作業をするためヒューマンエラーが起きやすく、ミスが起こりにくいシステムを導入することが必要です。

まとめ

 

EC(Electronic Commerce)物流とは、インターネット上でおこなう電子商取引です。BtoCが一般的であり、企業と購入者との間での取引となります。購入者との取引であることから、1度の購入においての商品数は少なくさまざまな商品を扱うことが一般的です。

さらに、EC物流はラッキングが必要なケースが多く、ギフトに力を入れているショップは少なくありません。このため、購買者一人ひとりにあわせた同梱処理や梱包作業が必要です。EC市場が拡大し続けていることから、EC物流においてより高いサービスレベルが求められています。

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