フェミニンケアブランドのコーラ(Cora)とは フェムテック・フェムケア 探索シリーズ
【FemTech FemCare 企業探索シリーズ】
Written by 植島 寛子
フェミニンケアブランドのコーラ(Cora)が、ブランドを一新したことで話題になっています。
リブランディングの狙いや日本の生理用品についてご紹介していきます。
フェミニンケアブランドのコーラ(Cora)とは?
概要
コーラ(Cora)は、アメリカのペンシルべニア州フィラデルフィアで生まれた生理用品のサブスクリプションサービスです。
2015年に誕生し、100%オーガニックコットン製のタンポンやナプキンなどを製造、販売してきました。
コーラ(Cora)を共同で立ち上げたのは、フォーブスで30歳未満の重要人物として取り上げられたこともあるモリー・ヘイワードです。
コーラ(Cora)は月額約8ドルから16ドルでタンポンを定期的に届けるサービスを実施しています。
コーラ(Cora)のメイン商品であるタンポンの特徴は、
- 化学添加物不使用
- リサイクル可能な素材
- シンプルなデザイン
コーラ(Cora)商品はECサイトにて単品で購入できるほか、アメリカで有名なスーパーのTargetでも展開しています。
社会貢献
コーラ(Cora)は、社会貢献にも力を注いでいます。
- コーラ(Cora)を1ヵ月分購入すると世界の生理用品を必要とする人に1ヶ月分の生理用品が届く
- タンポンの発送と梱包は貧困や依存症に苦しむ職業訓練施設の女性に依頼している
コーラ(Cora)では、2016年から2020年に生理用品の入手が難しい150万人以上の女性に 寄付をしてきました。
アメリカではコーラ(Cora)だけではなく、同じく生理用品のサブスクリプションを展開しているローラ(LOLA)も積極的に社会貢献をしています。
こうした社会貢献は、生理用品を購買する際の後押しになっているといえるでしょう。
https://pillmotto.com/articles/140
コーラ(Cora)がリブランドを発表
コーラ(Cora)は、2022年に商品名やパッケージを一新すると発表しました。
以前のコーラ(Cora)の商品は、白と黒が中心でスタイリッシュなイメージ でした。
しかしリブランド後は、カラフルな色合いが多く使われています。
また名前も新しくなりました。
- The Comfort Fit Tampon
- The Peace-of-Mind Pad
- The Got-You-Covered Liner
- The Perfect Fit Disc
など、より商品の快適さが伝わってくるネーミングです。
コーラ(Cora)はリブランドすることで、親しみやすいイメージの獲得を狙っています。
生理のリアルを伝えることに力を注いでいる様子です。
コーラ(Cora)は生理用品だけでなく、保湿剤やボディパッチなど女性の健康を考えた製品を多く取り扱っています。
残念ながら日本では、コーラ(Cora)の発送はありません。
海外の製品を取り扱っているサイトで購入することはできる様子です。
日本では
日本では、コーラ(Cora)とは異なり、生理用品のパッケージはかわいいから大人かわいいにシフトしています。
一般的な日本の生理用品のパッケージは、女性を意識した花柄やピンクが多い傾向です。
女性の中には、ダサいや持ち歩くのが恥ずかしいと考える方も少なくありません。
また生理用品のデザインは一新される機会が少なく、何十年も同じようなデザインと感じるものもあります。
そこでシンプルかつ大人なデザインの商品が注目を集めています。
例えば
- 無印良品
https://www.cyzowoman.com/2020/10/post_309768_1.html
- ネイチャリス オーガニックコットンナプキン
https://www.matsukiyo.co.jp/store/online/p/4902011887228
- エリス 素肌のきもち 超スリム シンプルデザイン
https://www.elleair.jp/product/detail/menstrual_megami_suhada_large_wing_lohaco
などが知られています。
日本でも、生理用品のデザインはさらに変わっていくと考えられるでしょう。
シンプルさを求める人、かわいい感じがいい人など生理用品のデザインに求めることは人それぞれです。
日本でもようやく多様性のあるデザインが採用される兆しが見えてきたといえるでしょう。
最後に
コーラ(Cora)は、シンプルなデザインからカラフルな雰囲気に大きくリブランドしました。
日本では、花柄やピンクといったデザインから反対にシンプルなデザインの生理用品も増えています。
生理用品は、毎月使うものです。
ブルーな日のテンションが上がるように自分の好みに合ったデザインを選びたい方も多いでしょう。
今後全ての人が満足できるよう、生理用品の選択肢が広がることを願ってやみません。
編集部追記
日経新聞にCBINSIGHTSとの提携記事でフェムテックのカオスマップが掲載されています。