EC物流/第1回目:ECにおける倉庫業務とは?

はじめまして。坊主の頭株式会社の加藤と申します。
EC物流をテーマに記事を連載させていただくことになりました。
全7回の予定です。よろしくお願いいたします。

さて、まずは基本からお話いたします。

▼今回のテーマ

・EC業務における倉庫業務の立ち位置
・倉庫業務ってどんなことがあるのか?
・倉庫業務の効率性を上げるポイントは?
・ECにおいて倉庫業務は超重要!


◆EC業務における倉庫業務の立ち位置

 

赤文字が販売前のフローで、青文字が販売後のフローとして見てください。
倉庫の立ち位置は左下になります。
ポイントは販売前&販売後、どちらのフローにも倉庫は絡んでるということです。

◆倉庫業務ってどんなことがあるのか?
大きく分けると2つの役割、「入荷」と「出庫」です

・入荷作業

ECで販売するためには在庫が必要です。
販売可能な在庫として計上するには、「実物がある」だけでは不十分なんです。
入荷した商品に不備が無いかを確認し、“何”が“いくつ”あるのか?を確認し、出荷時のピッキングをやり易いようにタグやバーコードを整えロケーション管理をする。そして、はじめて販売可能な在庫として計上することができます。これが入庫作業です。

・出荷作業

お客様へ商品をお届けするための荷物を作る。そして、配送業者へ引き渡す。
これが出荷作業です。

出荷作業の中身としては、
1.ピッキング(商品を持って来る)
2.梱包(荷物を箱に詰める)
3.配送ラベルを貼る(正しい荷物に正しいお届け先を)
4.配送業者へ荷物を引き渡す

◆倉庫業務の効率性を上げるポイントは?

倉庫業務に限らずどんな仕事にも共通していることですが、全体像を捉えて運用を組み立てることです。
具体的には入庫担当者の仕事は入庫して終わりではないってことです。
その後のフローに出荷作業が待っているのです。
だから、出荷がしやすいような入庫フローを作ることが重要です。

例えばこんなようなことです。
・ロケーション管理
・検品
・バーコードを貼る(商品によっては)

これらのルールを徹底すること。
お客様へお届けする商品を取り扱っていること。

この辺りを強く意識し高品質を保つために5S活動を実施することです。
<5Sとは>
整理・整頓・清掃・清潔・躾 の頭文字を取ったものです。
作業効率を上げるために、商品の置き場や状態を管理しお客様に届ける商品は綺麗な状態を保つよう周辺環境を管理し、スタッフ全員がそれらを徹底すること。
倉庫内における5Sはこのように捉えると良いと思います。

◆ECにおいて倉庫業務は超重要!

商品実物を取り扱うので本当に重要です。
ここが止まったら物販が成り立たないですからね!ですが、ただ「商品を取り扱う」というだけではないのが倉庫業務の奥深いところなんです。
倉庫業務のスピードと品質を高めることがECの売上規模を拡大させる武器にもなるんです。
そのあたりの話を次回は出荷編、次々回に入荷編として解説していきたいと思います。

 

【著者紹介】
坊主の頭株式会社(https://bozu-head.co.jp/)
代表取締役社長 加藤誠



EC店舗の成長には壁がある。2つ目の壁(受注数が増えて受注処理→出荷作業が回らなくなって来て売上規模の拡大に踏み切れない)を突破するまで伴走するECの家庭教師を行っております。

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