陽と人とは?
Written by 植島 寛子
「フェムテックと地域活性」と聞くと、全く異なる分野と感じる方もいるかもしれません。
しかしフェミニンケアブランド「明日私は柿の木に登る」を展開している会社「陽と人(ひとびと)」では、見事にフェムテックと地域活性の両方の支援に成功しています。
今回は、フェムテックで知られる「陽と人」についてご紹介していきます。
陽と人とは?
陽と人とは、2017年8月に福島県国見町に誕生した会社です。
主な事業は
- 地域資源を活かした商品の企画や販売
- 地域を支える農産物の生産から卸売り
- コンサルティング事業
などを行っています。
事業を通じて活用しきれていない地域資源を価値あるものにし、都市と地方の懸け橋になる事を目指しています。
代表ブランドであるフェミニンケア「明日 わたしは柿の木にのぼる」は、2021年度「ふるさと名品オブ・ザ・イヤー 」地方創生部門に選ばれて話題になりました。
代表取締役・小林味愛さんについて
代表取締役の小林味愛さんは福島県出身ではなく、東京都生まれです。慶応義塾大学法学部政治学科を卒業された後、衆議院調査局でキャリア官僚として活躍されていました。
衆議院調査局時代は女性であることや私大卒であることで、上司から心ない発言をされたこともあったそうです。
男性よりも実績をあげようと長時間労働をした結果、生理不順やメンタルの不調に悩むようになりました。
その後、日本総合研究所に転職し地域活性の仕事に携わるようになります。
その中で福島が抱える問題に注目するようになりました。
そして「陽と人(ひとびと)」を設立し、東京と福島を拠点に活動を始めます。
さらに社会人2年目には、元キャリア官僚 で保育園を運営している男性と結婚。
「明日私は柿の木に登る」の開発中に妊娠、出産を経験されています。
現在は子育てをしながら、精力的に活動されている女性です。
陽と人が取り組む「フェムテック」
陽と人では、心身の状態が現れやすいデリケートゾーンに注目しました。
陽と人のフェミニンケア商品『明日 わたしは柿の木にのぼる』では、柿や植物脳裏おい成分に注目しています。
柿は、平種無柿や蜂屋柿などが中心に使われています。
平種無柿や蜂屋柿は、福島県国見町で広く栽培されている柿の種類です。
国見町周辺では、昔から柿を石鹸や歯磨き粉、柿渋の防腐剤などに利用してきました。
近年柿農家は高齢化が進み、柿が収穫できない事態に陥っています。
陽と人は、柿農家の手助けもしたいと商品化を進めます。
あんぽ柿の製造⼯程でも無駄になっている柿の⽪を原料にした商品作りに成功しました。
工場も国産にこだわり、クレコス社の⼯場「KARATSU COSMETIC FACTORY(FACTO)」にて丁寧な物作りにこだわっています。
フェミニンケア商品『明日 わたしは柿の木にのぼる』
明日 わたしは柿の木にのぼるは、以下の5つのアイテムを展開しています。
- フェミニン ウォッシュ…デリケートゾーンの泡ソープ
- フェミニン セラム…デリケートゾーンの保湿
- フェミニン オイル…デリケートゾーンの保湿
- フェミニン ミスト…デリケートゾーンのスペシャルケア
- フェミニン ミルク…脇や足のケアニオイケア
基本的な使い方は、
- フェミニン ウォッシュを2プッシュ程手に取り、デリケートゾーンを優しく洗う
- ぬるま湯ですすぐ
- しっかり保湿したい時はフェミニン セラム、べた付きが気になる時はフェミニン オイルを手に取る
- 保湿液を指につけ、外性器をマッサージするように塗っていきます。便秘の方は、肛門まわりに塗ると効果が感じやすい
です。
フェミニン ミストやフェミニン ミルクはムレやニオイが気になる時に随時利用します。
セットで利用すると、お手入れしやすいでしょう。
購入は明日 わたしは柿の木にのぼるの公式オンラインショップの他、全国のロフトや量販店などでも購入可能です。
最後に
陽と人は、フェミニンケアと地域活性を見事に両立させている会社です。
代表取締役の小林味愛さんのキャリアも魅力的で、カリスマ性が感じられます。
明日 わたしは柿の木にのぼるを手に取れば、デリケートゾーンのお手入れに合わせて地域の農業の支援につながるでしょう。
興味のある方は、ぜひ手に取ってみてください、
オフィシャルサイト
https://hito-bito.jp/