EC物流/第6回:委託倉庫を選ぶポイント
皆さん、こんにちは。坊主の頭株式会社の加藤です。
EC物流についての第6回目です。
前回までで、倉庫を委託し、ECの受注→出荷の効率化・自動化の薦めをご案内してきました。受注処理に使うOMSはネクストエンジンを例に出しましたが、じゃあ、委託先の倉庫は何処が良いのか?について今回はお話いたします。
最初にまとめになっちゃいますが、今回のテーマで3つの側面から検討をおススメしております。その中で、一番譲れないポイントは何処なのか?を考えて候補の倉庫を絞り込んで行くのが良いと思いますよ!
今回のテーマ
・商材が合っているか
・条件面が合っているか
・WMSを何を使っているか?
商材が合っているか
自分たちの取り扱い商材が対応している倉庫か?
一般小物などであれば特殊なこともなく他の面で絞って行けば良いと思いますが、取り扱い商材が特殊な場合はそもそも預け入れられるのか?という点から検討するのが良いでしょう。
例えば、食品。
冷凍・冷蔵の温度帯のこともありますし、消費期限管理なんかも必要になってくるでしょう。
他にも、サイズ、取り扱いに許可が必要なものなのか(コンタクトレンズを含めた医療品など)、湿度(革製品の場合)などのポイントを確認が必要な商材なら、まずは対応している倉庫を探すことからになるかと思います。
余談ですが、アウトレット品だと価格面との折り合いが難しいという話も聞いたことがあります。
条件面が合っているか
入庫や出荷時に何か特別に対応して欲しいことがあるか?
そして、価格帯が合っているか?
例えば、
・ラッピングの対応をお願いいしたい
・のし対応をお願いしたい
・〇回以上ご購入の方にオマケを入れたい
・チラシを入れたい
・バーコード付けて欲しい
・値札を剥がして欲しい
・専用のダンボールを使用して欲しい
・AmazonFBAへ納品して欲しい
など。
店舗のブランディングやリピーター対策としての施策で単純な入庫・出荷以外で何か必要な場合は、その対応を受けてくれるかどうかの確認から絞って行くのもアリだと思います。
これらの対応はもちろん無料ではなくオプション料金も発生することになるので、その辺りの価格も検討材料になるかと思います。
そして、取り扱いの出荷件数の規模感も条件として合っているか?も念のため確認しておいた方が良い項目になります。EC周りの倉庫さんでは、私が今まで話した中では「月間〇件以上じゃないと受けない」みたいな倉庫さんは少ない印象ですが、中には小規模向けに特化しているサービスだったり、逆に大規模向けに特化しているサービスもあったりします。
WMSを何を使っているか?
WMS = Wahrehouse Management System(倉庫システム)
倉庫が使ってるシステムなので、委託する側は別に関係無いんじゃ?と思われるかもしれませんが、それは早計です。
前回(第5回 ECの受注→出荷の理想形)でお話したように、受注→出荷の業務の流れをいかに効率化できるか?を考えて倉庫を選ぶというのも1つのポイントです。
ここでのポイントは「出荷指示」と「出荷実績の戻し」の部分になります。
受注処理に使ってるシステムと倉庫側で使ってるシステムが上手く連携できるのか?
もしかしたら、倉庫システムと連携するのはEC店舗やOMSだけでなく、基幹システムと繋ぐ必要もあるかもしれません。どのようなシステム連携になるのか?の全体像を整理し、連携面+業務フロー面から合致しているか?という所から絞り込んでいくのも1つの方法となります。
是非、自分に合った倉庫を見付けていただけると良いなと思います。
次回は実際に富士ロジテックフォールディングスの倉庫を取材させていただきましたので、富士ロジテックフォールディングスの倉庫紹介をいたします。
お楽しみに♪
【著者紹介】
坊主の頭株式会社(https://bozu-head.co.jp/)
代表取締役社長 加藤誠
EC店舗の成長には壁がある。2つ目の壁(受注数が増えて受注処理→出荷作業が回らなくなって来て売上規模の拡大に踏み切れない)を突破するまで伴走するECの家庭教師を行っております。元ネクストエンジンの中の人でもあり、ネクストエンジンの設定代行やレクチャーの引き合いも多くいただいております。
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