通販物流の課題と解決策

インターネットやスマートフォンの普及率やネットショッピングの需要が向上したことからBtoCにおける物流は年々需要が高まっています。しかし、物流における需要が一気に高まったことから人手不足や運送料の値上がり、管理業務の複雑化などの問題が生じています。
そこで導入されているのが一括管理システムや業務内容を自動化するオートメーションです。しかし、それらだけではなく需要が高まっているのが物流業務のアウトソーシングです。物流業務をすべてプロに依頼することで従業員の負担を減らすだけではなく、ユーザーに対してよりよいサービスを提供できるようになります。

通販物流の需要とは

通販物流の需要が高まっている要因はスマートフォンの普及率向上が挙げられます。さらに、物販系のBtoCにおける物流の需要が高まっている傾向にあります。

スマートフォンの普及率向上

通販物流の需要が向上している理由として、スマートフォンの普及率が上がっていることが挙げられます。2011年の段階でスマートフォンの普及率は30%未満でしたが、2020 年には86.8%と大半の人がスマートフォンを保有していることになります。さらにタブレットの普及率も上がっているのがわかります。

 

画像出典:令和2年通信利用動向調査の結果(総務省) 

物販系のBtoCにおけるEC市場の向上

物販系のEC市場は2019年が10兆515億円だったのが、2020年には12兆2,333億円で進捗率は21.71%となっています。2013年には5兆9,931億円だったので7年間で2倍以上と急激に需要が高まっています。

通販物販のEC化率(全体的な通販物販市場のうちECを導入している割合)も2013年には3.85%、2019年には6.76%、2020年には8.08%と高まっていることがわかります。 

 

画像出典:2020年度の産業経済研究委託事業(経済産業省) 

通販物流の課題

通販物流の課題には次のような点が挙げられます。

  • 在庫管理
  • 顧客管理
  • 顧客対応
  • コスト面
  • 物流事業者への負担

在庫管理

BtoCにおける物流は1度の受注での数が少ないことが特徴です。さらに、近年では通販で扱う商品や通販を導入する企業が増えていることから、さまざまな商品を扱う必要があります。そのためBtoBと比べて在庫管理が複雑になっています。

顧客管理

通販物流を利用するユーザーが増えていることから、顧客管理もより複雑になっています。さらに、今後の商品開発やマーケティングに活かすためにユーザーが購入した商品や購入したタイミング、ユーザーの属性などの情報も管理していくことが求められます。

顧客対応

ユーザーによっては配送日を変更して欲しい、商品を追加したい、返品をしてほしいなどさまざまな要望を出してくる場合があります。それらの対応をすべておこなっていると時間も手間もかかります。しかし、顧客対応をおろそかにしていては顧客満足度が下がります。

コスト面

物流業務は人手が必要であることから人件費の負担が大きくなります。さらに、管理システムの導入や商品を保管する倉庫などコスト面での負担が大きくなる傾向にあります。

通販事業者への負担

通販で扱う商品が多様化しており、管理をするだけでも大きな負担となっています。さらに、たとえ宅配業者のミスで商品が壊れたり、未着になったりした場合でも通販事業者が責任をとってユーザー対応をする必要があります。

このようにユーザーが増えれば増えるほど、通販事業者の負担が大きくなっている問題が発生しています。

通販物流の課題解決策

通販物流には以下のような解決策があります。

  • 管理ソフトの導入(デジタル化)
  • 物流オートメーションの導入
  • 信頼できる物流代行アウトソーシングの導入

管理ソフトの導入(デジタル化)

物流にはさまざまな工程があり、それぞれ別に管理をしていては手間がかかりミスが起きやすくなります。そこで物流業務を一括で管理することができるソフトを導入する企業が増えています。在庫管理や商品管理、顧客管理状況などを可視化することができるシステムです。デジタル化することでヒューマンエラーが減るほか、従業員の負担を減らし業務効率化につなげることができます。

物流オートメーションの導入

棚から商品を自動で入出庫するロボットや自動で在庫の数値を反映させるなどの装置を導入することで、一連の物流業務を自動化することができます。さらに、商品をバーコードで管理することによりリアルタイムで在庫状況を把握できる倉庫管理システムを導入しているケースも少なくありません。

物流オートメーションは従業員の負担を減らし業務効率化を図ることができるほか、ヒューマンエラーを減らし業務品質改善につなげることもできます。物流の業務品質の改善は商品を購入しているユーザーの満足度向上にも影響します。

信頼できる物流代行アウトソーシングの導入

通販物流に関連する業務内容は、入出庫、在庫の管理、ピッキング作業、商品加工などさまざまな工程があることから、通販業者にとって大きな負担となっており人手不足で問題になっているケースが多く見られます。さらに、管理がうまくできていないことから誤発送や商品の破損などトラブル対応も十分にできておらず問題になっている場合もあります。

そこで物流作業の一部、もしくはすべての工程を物流代行アウトソーシングに依頼する方法があります。手間がかかる物流部分を外注することにより従業員の負担を減らし、コア業務に集中することができます。しかし、アウトソーシング会社でもサービス内容や料金体系などそれぞれの会社によって異なります。そのため実績豊富なアウトソーシング会社を選ぶことが重要です。

富士ロジテックの実績

富士ロジテックでは、以下のようにさまざまな商品の取扱実績があります。

  • アパレル
  • 雑貨・日用品
  • バラ穀物
  • 医療機器
  • 衣料品
  • 化粧品
  • 電気・機械製品
  • 米・茶葉
  • 精密機器
  • 鋼材
  • アウトドア・スポーツ用品
  • 自動車関連製品
  • 販促物・鈍器・パンフレット
  • 食品

専門的な商品に関する物流を多く扱っている実績が数多くあり、安心して依頼することができます。それぞれの商品によって注意するべき点が異なるため、実績のある業者に依頼した方が安心です。

例えば、食品であれば、加工できる精度の高い設備が必要になります。富士ロジテックでは以下のような管理に力を入れています。

  • 賞味期限管理
  • 湿度管理
  • ケース・ボール・ピース出荷
  • 付加価値作業
  • 共同配送

まとめ

通販物流の需要は年々高まっています。しかし、顧客が増えれば増えるほど物流業務の負担が大きくなり対応しきれていないケースがあるのが問題点でした。物流業務は入出庫、検品、ピッキング、商品加工、それぞれの工程に関する管理など業務内容が多いのが特徴です。

物流業務を全てアウトソーシングに依頼して業務負担を軽減し、人手不足の解消をする企業が増えています。そこで通販物流に関して、十分な実績やノウハウのある富士ロジテックにお任せください。物流関連をすべて任せることによって、手間を大幅に減らすことができ人材不足の解消にもなります。

十分な実績やノウハウがあることから、競合他社と差別化することにより企業の強みにすることができます。

 

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<プロフィール>

株式会社富士ロジテックホールディングス  通販営業部 部長
西間木 智
富士ロジテックホールディングス 西間木智
物流会社で20年経験しD2C EC スタートアップから中規模、大規模のeコマース事業者へフルフィルメントサービス の提供や物流の見直し・改善、スピード配送、複数拠点展開を設計して提唱している。
事業者様の売上貢献するために 「購買体験」 「リピート施策」 「Unboxing」 やOMO対応での「オムニチャネル」 「返品交換物流」 を提案し、事業者と常に伴走して最新の物流設計を試みる。