通販で使用される配送会社の選び方
通販会社において配送会社の選択は、コスト面や顧客満足度などさまざまな点において重要です。配送会社によって費用体系や配達するスピード、取り扱うサイズ、配達方法、決済方法などが異なります。そのため、配達会社に求める条件を明確にしたうえで配達会社を選びます。ほかにも、配達している営業エリアやセキュリティ対策、連絡がすぐにとれるなど配達会社を選ぶうえで注意するべき要素は少なくはありません。
通販で使用される配送会社の選び方
近年では通販会社によって、さまざまなサービスや費用設定、特色、実績などがあります。通販で使用される配送会社には次のような選び方が挙げられます。
- 実績
- 費用
- 配達速度
- 配達方法
- 取り扱いサイズ
- 決済方法
実績
配送会社は配送先に正確な配送時間を守って届けることが最重要です。そのため、正しく荷物を配送できるノウハウや品質管理力、人員体制などが揃った実績のある配送会社を選ぶことが重要です。さらに、食品であれば食品を配送するノウハウがあるなど扱う荷物によっても選ぶべき配送会社が異なります。
近年通販で扱う商品が多様化しており、それらに対応した配送会社が求められます。例えば、食品であれば温度管理をはじめとして特別な対応が必要です。家電やパソコンなど精密機械を扱う場合は、特別のエアサスペンションがついたトラックであればより安全に配送できます。
このように、正確で安全に配送先に届けらえる仕組みをもった配送会社を選ぶことが求められます。
費用
配送会社によって同じ荷物を配送しても料金が異なるため、予算に合うように配送会社を選ぶことが重要です。通販会社が送料を負担する場合が多く、配送料が高額になるとランニングコストが高くなります。継続して利益を出すためにも、コスト面は配送会社を選ぶうえで重要な要素です。
配達速度
通販において、指定の届け日を設定したり即日配送をしたりなど配送スピードにおいてもさまざまなサービスがあります。そのため、指定した日に配達できる業者を選ぶことが必要です。逆に配送日までに余裕がある場合は混載便を活用してコストを下げる方法もあります。
配達方法
配送方法は主に宅配便やメール便、さらに日本郵便が運営するゆうパックの3種類です。メール便は、厚さ2cm以内で重さ1kg以下のように、それぞれ配達業者によって規定があります。メール便の特徴としてポストに投函されるため、配送時間を配慮する必要はありません。メール便のメリットは価格であり、遠方でも料金は不変です。しかし、商品の追跡ができないため紛失の場合は補償されません。
通販においてもっとも一般的なのが宅急便の利用です。荷物の引き渡しまで短期間で進められ、荷物を消費者に手渡しできます。さらに、消費者のニーズにより置き配りサービスを利用できます。メール便と比較すると高額になりますが、破損や紛失などに対して保険をかけられるため高額な商品を扱う場合でも安心です。
日本郵便が運営しているゆうパックはサイズ3辺合計170cm、重さ25kgまで対応します。さらに、重量ゆうパックを利用することで30kgの商品まで配送可能です。郵便局やコンビニ、取扱書へ持ち込むと持ち込み割引が適応されたり、集荷を依頼することもできます。
取り扱いサイズ
配送できるサイズはそれぞれ配送会社において規定があることが一般的です。特に家電や家具など大型の荷物を運ぶ場合は注意が必要です。さらに、扱うサイズによって費用が高くなることが一般的であり、前もって十分に確認することが求められます。
決済方法
キャッシュレスをはじめとして近年決済方法が多様化しています。なかには銀行振り込みやコンビニ払いをしたい場合があれば、後払い決済やID決済を選ぶ場合もあります。ユーザーによっては、商品を選ぶと同時に決済方法を確認している場合も少なくはないのです。
クレジットカード以外にも、後払い決済やキャリア決済といった商品を受け取ってから支払い方法があります。特にキャリア決済はクレジットカードを持てない人でも、携帯料金とまとめて支払えるため人気があります。
逆に今でも銀行振り込みやコンビニ払いを好むユーザーも存在しており、さまざまな決済方法を提供することが重要です。
配送会社を選ぶ場合の注意点
配送会社を選ぶ場合次の点に注意することが大切です。
- 必要なサービスに対応している
- 料金が明確である
- 連絡がとりやすい
- 営業エリアが対応している
- セキュリティ対策が充実している
必要なサービスに対応している
配送会社によって、長距離配送や緊急便、冷凍や冷蔵対応などそれぞれ特徴が異なります。そのため、依頼者の必要なサービスに対応している配送会社を選ぶことが重要です。近年通販におけるニーズは多様化していることから、対応しているサービスを確認する必要があります。
通販業務において扱う商品やサービスの多様化は進んでおり、幅広いサービスに対応している配送業者の重要性は今後高まることが予測されているのです。
料金が明確である
配送会社によって料金体系が異なったり、対応しているサービスが違ったりする場合があります。そのため、明確に見積もりを出す配送会社を選ぶことが重要です。料金体系の違いによってコスト削減につながる可能性があります。
作業や運行ごとに見積もりを設定する配送業者が望ましく、項目ごとに費用対効果を確認できることから作業改善をしやすくなります。
連絡がとりやすい
近年ECショップの需要が高まっており、配送サービスが多様化しています。特にBtoCサービスにおいては、配送日や時間を指定できることや即日で発送できるなど配送ごとに配送内容が異なる場合があります。さらに、返品対応が必要な場合があり連絡をとりやすいことが重要です。
万が一商品が未達、間違えて商品を発送した場合でも連絡をとりやすければ迅速な対応をできるのです。
営業エリアが対応している
配送会社によって対応している営業エリアが異なります。そのため、送り先への配送が可能であるか確認することが必要です。さらに、事務所から運送会社が近ければトラブルがあった場合に対応しやすいメリットがあります。
対応しているエリアを越えてしまうと、外部の会社に委託する場合もあります。しかし、関わる配送会社が増えれば品質の低下やコミュニケーションミスによる配達ミスなどのリスクが発生しやすくなるのです。
セキュリティ対策が充実している
配送会社は顧客の荷物や個人情報を預かるのです。そのため、位置情報や開閉履歴などがはっきりとわかるようなセキュリティサービスを導入している配送会社が増えています。さらに、日本郵便がゆうパックにおいて荷物の破損や不達があった場合に損害要償額の範囲内で、実損額を賠償するなどセキュリティ関連のサービスがより重要視されているのです。
通販サイトによっては、高額な商品を扱う可能性もあります。送料だけで配送業者を選ぶのではなく、安全に顧客へ荷物を届けることを重要視することが求められます。
まとめ
通販会社において、配送会社によってサービスや経営に影響があるといっても過言ではありません。コスト面の他に遅れなく配送できることや豊富な決済方法など、顧客満足度にも直結するのです。コストや決済方法、安全さ、営業エリア、取り扱うサイズなど確認するべき点は多く、比較をして配送会社を選ぶことが重要です。顧客は同じ商品や価格帯であれば、配送面で購入する店舗を選ぶこともあります。
<関連記事>
EC事業者必見!ポストイン配達で再配達・対面不要!配送サービスを比較