D2CとB2Cの違い

D2CとB2Cはいずれも企業が消費者と取引をすることをいいます。D2CとB2Cの違いはB2Cは企業と消費者の間に中間業者が存在しており、D2Cは直接企業と消費者が取引をします。つまり、D2Cとは製造をした企業が直接販売をすることをいいます。

さまざまな企業において、大手ECモールを使わず直接自社のECサイトで販売をするケースが増えています。インターネットやスマートフォンの普及により消費者はさまざまな情報を仕入れることができることから、より消費者のニーズにあった商品開発をする必要があります。

D2Cとは

D2C(Direct to Consumer)とは直接取引のことをいい、間に中間業者を挟まないで消費者に販売をすることをいいます。工場の直売はこのD2Cの例となります。

D2Cとは? 

D2Cの特徴

D2Cには次のような特徴があります。

  • 製造者がユーザーと直接取引する
  • すべての業務を製造業者が担当

製造者がユーザーと直接取引する

D2CはB2Cのように販売店をはじめとした中間業者を通さず、直接消費者と取引をする方法です。商品は工場で直接販売をするケースと、自社のECサイトで販売されることが一般的です。

すべての業務を製造業者が担当

商品の製造からマーケティング、販売業務に至るまですべての業務を製造業者が担当します。そのため、商品に込められた思いを消費者に直接伝えることができます。消費者も直接商品に対する感想を伝えることができ、より密なコミュニケーションをとることができます。

D2Cの需要

インターネットやスマートフォンの普及により、消費者は商品や競合他社に関する情報を調べることができます。そのため、消費者のニーズにあった商品やサービスを提供する必要性が高まっています。

D2Cでは製造者が直接消費者と取引することから消費者の声を聞くことができ、よりオリジナルな商品を作ることからブランディングがしやすい特徴もあります。

D2Cのメリット

D2Cには次のようなメリットがあります。

  • ユーザーからのフィードバックが得やすい
  • 顧客管理がしやすい
  • ブランディングしやすい

ユーザーからのフィードバックが得やすい

D2Cは直接ユーザーと取引することからユーザーとの距離が近く、ユーザーからフィードバックを得やすいのが大きなメリットです。ユーザーの意見を聞いて商品開発やサービスの改善をしやすいのが特徴です。

また、ユーザーの立場でも販売店から購入するよりも身近に感じることができ、コミュニケーションをとりやすい環境にあります。

顧客管理がしやすい

中間業者を通さずに直接消費者と取引をすることから、顧客管理がしやすいメリットがあります。販売業者を通すと販売業者に確認をしなければいけないこともありますが、D2Cでは自社ですべてをおこなうため柔軟に管理をできる特徴があります。

ブランディングしやすい

製造者がマーケティングや販売をすることで、商品やサービスのブランディングをしやすい特徴があります。自社でECサイトを運営することから、企業や商品のイメージが消費者に伝わりやすくなります。

導入コストがかかる

製造をおこなっている企業が商品開発やマーケティング、販売などすべてをおこなう必要があることから人件費をはじめとしたコストがかかります。

B2Cとは

B2C(Business to Consumer)とは企業と個人の間で取引をすることです。

B2Cの特徴

B2Cには次のような特徴があります。

  • 企業と消費者で直接取引をする
  • 消費者が決裁者であることが多い
  • 一度の取引量が少ない

企業と消費者で直接取引をする

B2CはD2Cと同じように、企業と消費者で直接取引をします。しかし、販売業者をはじめとした間に業者が入ることが一般的です。

消費者が決裁者であることが多い

BtoBの場合は取引をしている担当者は決裁者でないケースがほとんどです。そのため、商談でいい話ができても決裁できるまで時間がかかる、もしくは決裁できない場合があります。しかし、BtoCは消費者が決裁者であることが多いため、自分の考え1つで決裁まで進むことがあります。

一度の取引量が少ない

BtoBと違いBtoCは一度の取引量が少ないことが一般的です。多様な商品を1つずつ扱うこともあるため、商品の管理がむずかしい特徴があります。

B2Cの需要

商品を個人に販売するほか、不動産や生命保険など個人相手に取引をするケースは少なくありません。BtoBは企業相手であるためターゲットはある程度決まっていますが、BtoCは個人相手でありターゲットとなりえる幅は広くなります。

B2Cのメリット

B2Cには次のようなメリットがあります。

  • 収益を上げやすい
  • 直接ユーザーへのサービスができる

収益を上げやすい

B2Cは新規営業であることがほとんどであるため、収益を上げやすい特徴があります。また、化粧品や健康食品のように定期的に購入をしてもらえることも少なくありません。

直接ユーザーへのサービスができる

BtoBの場合はユーザーと取引できるとは限りません。しかし、BtoCは基本的にユーザーとの取引であるため、直接ユーザーの声を聞いてサービスをすることができます。

D2CとB2Cの違い

D2CとB2Cはいずれも企業と個人が直接取引をする営業方法です。しかし、D2CとB2Cの違いは間に中間業者が入るかどうかです。B2Cは直接個人と取引をするといっても販売店をはじめとして中間業者が入ります。そのため、製造者が直接ユーザーとやりとりをすることはほとんどありません。

D2Cは間に業者が入らず、製造者が直接消費者と取引をします。そのため、消費者のリアルタイムな声を聞くことができ、商品開発やマーケティングに活かすことができます。

富士ロジテックグループの特徴

通販物流にはさまざまな特徴がありますが、富士ロジテックグループは以下のような特徴があります。

  • データ連携ができる
  • 10年の実績
  • フルフィルメント

データ連携ができる

  • 受注があるのに発送が遅れている
  • 出荷ミスでリピートユーザーが減っている

上記のようなミスがあると、どれだけ商品がよくても安定した顧客がつくことはありません。

そこで、これらのミスを減らすためにも富士ロジテックグループでは既存のシステムとデータ連携をすることにより、顧客管理や受注管理などをスムーズに進めることができます。

10年の実績

富士ロジテックでは通販事業者様に対して、10年間サポートしてきた実績があります。発送代行だけではなく実績やノウハウを生かして通販物流の基礎や新しい物流におけるサービスを構築してきました。さまざまな業種の企業様に対して、効率的な物流サービスをご提供致します。

フルフィルメント

富士ロジテックは2021年6月にD2C eコマース物流フルフィルメントサービスを開始しました。サービスの特徴は次のようになっています。

  • 事業規模の拡大や急な出荷量の増加に柔軟に拡張できる
  • すぐに始められて必要なだけ使える
  • D2C eコマースの受注から出荷まですべてを自動化
  • フルフィルメントサービスの幅広い要望にマルチに対応
  • 物流サービス大手の富士ロジテックグループにて運営
  • D2C販売チャネル拡大

まとめ

D2CとB2Cはいずれも、企業と個人の間での取引です。しかし、B2Cは厳密にいえば中間業者が入るため企業担当者は直接個人と取引をしているとはいえない場合があります。D2Cは中間業者を一切はさまず、製造者と個人が直接やりとりをします。そのため、個人の感想を直接受け取ることができるので、商品開発やマーケティングに活かすことができます。

富士ロジテックではD2Cに対するサポートが充実しているため、D2Cの運営をお考えの場合はお問い合わせください。

 

 <関連記事>

D2Cとは?

D2Cブランドの成功事例

 

 

<プロフィール>

株式会社富士ロジテックホールディングス  通販営業部 部長
西間木 智
富士ロジテックホールディングス 西間木智
物流会社で20年経験しD2C EC スタートアップから中規模、大規模のeコマース事業者へフルフィルメントサービス の提供や物流の見直し・改善、スピード配送、複数拠点展開を設計して提唱している。
事業者様の売上貢献するために 「購買体験」 「リピート施策」 「Unboxing」 やOMO対応での「オムニチャネル」 「返品交換物流」 を提案し、事業者と常に伴走して最新の物流設計を試みる。