サブスクとレンタルの違い|ビジネスモデル3つの分類と事例を解説

Written by  オガミキヨ

ここ数年で、サブスクはあらゆる分野に広がりました。それにともない、サブスクビジネスの形態が多様化しています。

なかでも洋服や家電など商品を借りるサービスでは、レンタルとの違いが分かりづらいものも多いですよね。

そこで今回は、「サブスク」と「レンタル」の違いについて詳しく解説します。

記事を読めば、

  • レンタルとサブスクの違い
  • 「借りる」サブスク3つのモデル
  • 「借りる」サブスクモデルごとの事例

が分かるようになります。

サブスクとレンタルの違いとは

でははじめに、次の3つをそれぞれ詳しくご説明します。

  • サブスクの定義
  • レンタルの定義、
  • サブスクとレンタルの違い

「サブスクとレンタルの違い」では両者の違いがひと目で分かるよう、表にまとめました。言葉の定義をすでにご存じのかたは、表だけ見ていただいてもよいでしょう。

サブスクの定義

「サブスク」とは「サブスクリプション」の略語で、定期購入や継続購入を意味します。

事業者側からいうと、月額・年額の定額制や会員制で顧客から継続的に利益を得る、いわゆるストックビジネスです。

顧客側からいうと、毎月(または毎年など)決まった料金を支払い、商品を手に入れたりコンテンツを継続して利用したりできるサービスです。

 たとえば、NetflixやHuluなど月額で動画が見放題のサービスや、マイクロソフトやアドビシステムズのように複数のソフトウェアを毎月定額で利用できるサービスなどが代表的な例です。

 ここ数年はコンテンツだけでなく、EC業界でもあらゆる分野で急速にサブスクが広がっています。

レンタルの定義

一方レンタルとは、一定の短期間に特定の商品を貸し出しするビジネスです。(長期間の貸し出しの場合は、リースに分類されます。)

顧客は貸し出し期間を過ぎたら商品を返却する義務があり、次の商品と交換はできません。

 おもに不特定多数が中古の商材を借りる形式で、DVDやレンタカーなどが例としてあげられます。

 サブスクとリースの違いについては「サブスクとは?メリットデメリット、ジャンル別サービス事例を簡単に解説」もあわせてご参照ください。

サブスクとレンタルの違い

サブスクとレンタルそれぞれの定義が分かったところで、両者の違いを表にまとめました。

 

サブスク

レンタル

料金

定額(月額や年額)

定額(1泊〜1週間、1ヶ月など)

期間

解約するまで継続

1契約ごとに終了

商材

有形の商品や無形のコンテンツ、サービス

有形の商品

契約対象

複数の選択肢から選べる
もしくはパッケージングされる

特定の商品

商品の状態

中古か新品

基本的に中古

期間終了後

交換、返却、購入

返却

 

契約対象について補足すると、たとえば動画や音楽のサブスクなら定額で複数のコンテンツから選べます。

 洋服や食品のサブスクでは事業者側が顧客の好みと傾向に応じて商品を組み合わせるなど、顧客は商品の選択肢が広がることで新しい体験を得られるという点がレンタルとは大きく違うポイントです。

 食品、化粧品のサブスクについても以下の記事で詳しく解説しています。

食品サブスクとは?メリットや課題、ジャンル別事例と参入のポイント

「化粧品のサ ブスク参入がおすすめな理由!人気サービスも紹介」

「借りる」サブスク3つの分類

最初にサブスクの形態は多様化しているとお話ししましたが、レンタルのように「借りる」サブスクだけを見ても、さらにパターンが多様化しています。

 ここでは「借りる」サブスクを以下3つのパターンに分類して、それぞれの特徴を見ていきましょう。

  • 短期レンタル型サブスク
  • 長期リース型サブスク
  • メンテナンス型サブスク

短期レンタル型サブスク

短期レンタル型とは、消耗品ではない商材を借りて使い、交換(もしくは購入、返却)するパターンのサブスクです。

 洋服や時計、家電、絵画にいたるまでさまざまな分野で採用されています。

 たとえば結婚式などの行事で使う一眼レフカメラなど一時的にしか利用しないものも、気軽に借りられるのがメリットです。

 多くの場合気に入れば購入できるオプションがつき、気に入らなければ交換できるので、家電などの購入前のお試し目的でも利用できます。

 初期費用が不要で、あこがれの高級ブランド品や最新モデルの商品を気軽に使えるのが最大の魅力だといえるでしょう。

長期リース型サブスク

長期リース型とは、数ヶ月〜数年の長期の契約を前提とした商品を借りて使うサブスクです。

 車やオフィス家具などに採用されています。

 高くて手が出せなかった商品を気軽に使えるのが魅力のひとつです。

法人が利用する場合は、買い切りではなく月額料金なので経費として計上できるメリットもあります。

 いったん長期契約を結ぶと、中途解約しても契約月分の料金は支払い続けなければならないので、お試しの用途には向きません。

 こちらも商材によっては差額の支払いで購入できるオプションがつくので、手数料なしの分割支払いのような目的で使うのがよいでしょう。

メンテナンス型サブスク

ビールサーバーやコーヒーマシンなどといった本体を安価もしくは無料で貸し出し、消耗品を従量課金で販売するタイプのサブスクです。

 業務用レベルの機械を導入することで、本来お店でしか味わえない味を家庭でも気軽に体験できると愛好家に好評を博しています。

 ビールやコーヒー豆など消耗品の金額でサーバーやマシンを使えるため、実質無料か非常に安く使えます。

 メンテナンス型は、コストパフォーマンスの高さが魅力のサブスクだといえるでしょう。

サブスクサービス事例【レンタル・リース・メンテナンス型】

レンタル、リース、メンテナンス型のサブスクについてより理解を深めるために、実際の事例をご紹介します。

  • 洋服のレンタル型サブスク|​​airCloset(エアークローゼット)
  • 家電のレンタル型サブスク|Rentio(レンティオ)
  • 家具のリース型サブスク|​​subsclife(サブスクライフ)
  • 車のリース型サブスク|定額カルモくん
  • ビールのメンテナンス型サブスク|THE DRAFTERS

洋服のレンタル型サブスク|​​airCloset(エアークローゼット)

画像出典:airCloset

株式会社エアークローゼットが提供する、国内最大級の女性向けファッションのサブスクサービスです。

 最低利用期間の縛りはなくいつでも解約できるので、短期レンタル型に分類できます。

料金の一例

ライトプラン 月額7,800円〜(初月50%オフあり)

最低契約期間

なし

特徴

・50項目の診断結果をもとにプロのスタイリストがコーディネイトを厳選

・毎月3着が届く

・感想をフィードバックすることでより顧客の好みが反映されたコーディネートになり満足度が上がる

メリット

・クローゼットがいっぱいにならない

・自分では思いつかないコーデをプロ目線で発見できる

 

家電のレンタル型サブスク|Rentio(レンティオ)

 

画像出典:Rentio

レンティオ株式会社が運営する、家電のサブスクサービスです。

 商品ごとに最低レンタル期間が設けられていますが、3カ月など短期なのでレンタル型に分類できます。

料金の一例

リファ ファインバブル 月額2,500円〜

最低契約期間

3カ月〜(商品ごとに設定)

特徴

・iRobot、SHARP、SONY、Panasonic、siroca、BALMUDA、GoPro、YA-MAN、Combiなど話題の家電を借りられる

・商材は検品、消毒をおこない適切な環境で保管されたリユース品

・過失以外の修理費は無料

メリット

・購入前に試しに使える

・一時期しか利用しないものを借りられる

・購入したい場合は新品よりも割安で購入できる

 

家具のリース型サブスク|​​Subsclife(サブスクライフ)

 

画像出典:​​Subsclife

株式会社ソーシャルインテリアが運営する、人気インテリアブランドの家具・家電サブスクサービスです。

 利用期間は3カ月〜24カ月の長期契約が前提なので、リース型に分類できます。

料金の一例

BALMUDA Rain 加湿器 月額2,200円(24カ月契約の場合)

最低契約期間

3カ月〜24カ月(長期契約が前提)

特徴

・商材はすべて新品

・無料コーディネート相談あり

・利用期間終了後、返却か購入・継続の3つの選択肢から選べる

・月額はレンタル支払い総額が定価を超えないよう設定されている

メリット

・レンタル型では取り扱いのないデザイナーズ家具も利用できる
・気に入れば定価との差額で購入できるので、試しながら手数料なしの分割払いができる

 

車のリース型サブスク|定額カルモくん

 

画像出典:定額カルモくん

デジタルマーケティング会社のナイル株式会社が運営する、正規ディーラーの新車または中古車に乗れるサブスクサービスです。

 契約期間が最低1〜11年の長期なので、リース型に分類できます。

料金の一例

ダイハツミライース 月額11,390円〜(11年契約の場合)

最低契約期間

1年(長期契約が前提)

特徴

・契約期間が1〜11年と幅広い
・自動車税などの維持費も月額に含まれる
・車検や整備費用までを含むメンテナンスプランあり
・申込みには審査がある
・新車と中古車が選べる

メリット

・ボーナス払いもなく毎月定額なので余分な出費がない
・初期費用が少なく車に乗れる

・子どものいる期間だけ乗りたいときなど、ライフスタイルに合わせた数年のみの利用もできる

 

ビールのメンテナンス型サブスク|THE DRAFTERS

 

画像出典:THE DRAFTERS

アサヒビール株式会社が運営する、ビールサーバーのレンタルに加えビールが届くサブスクサービスです。

 ビール1杯あたり312円、サーバーは月額基本料金2,990円に含まれるので安価で本格的な泡ができるビールを楽しめます。

料金の一例

月額基本料金2,990円+ビール料金4リットル4,990円〜

最低契約期間

6カ月

特徴

・ビールサーバー× 1と2リットルのビール×2本が月2回に分けて届く

・通年販売のスーパードライに加え、季節の限定ビールも選べる

・解約後はサーバーを返却

メリット

・自宅にいながら、お店のような本格的な泡ができる新鮮なビールが飲める

・いつでもキンキンに冷えたビールが飲める

・プロ仕様のサーバーを安価で使える

 

サブスクのビジネスモデルは多様化している

「サブスク」と「レンタル」はそれぞれ言葉の定義が違いますが、サブスクの形態を分類するとレンタル型にあてはまるものがあるというお話でした。

レンタル型サブスクが登場した背景には、サブスクがアパレルや家電をはじめとするEC業界にまで広がり、形態が多様化したことがあります。

 富士ロジテックホールディングスは、多様化するサブスクビジネスにも対応が可能な物流会社です。

 アパレル分野ですでにおこなっているサービスの一例をあげると、レストランやカラオケBOX、警備会社のユニフォームの返品および検品作業などがあります。

 ほかにも、交換対応サービスや、同梱物対応、顧客満足度を上げる梱包のご提案などサブスクに必要なサービスを必要なだけご利用いただけます。

 サブスクビジネスをお考えの方は、ぜひ一度弊社にご相談ください。

 

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 【ライター】オガミキヨ

 

国内外のECをはじめ、リユース、美容・健康、音楽などあらゆるジャンルで執筆中のフリーランスライター。
中国への留学経験を生かし、13年間、繊維製品や楽器、雑貨の輸入業務に携わる。
現在はライター業のかたわら、個人で越境ECのセラーとしても活動中。