通販・D2C・Eコマース事業者の
EC物流代行・発送代行・オムニチャネルコマースでの流通加工から店舗物流までを、一般社団法人 通販エキスパート協会認定スペシャリスト:「通販CXマネジメント」・「フルフィルメントCX」メンバーとスタッフがサポート致します。
全国11拠点のDC/FCから、先進RaaSマテハンロボット・RFIDなどと、OMS・WMSとコマースシステムをAPIで連携して、物流・発送代行サービスを「スタートアップ特別限定プラン」から、100億円を超える事業者に最適な分散保管・分散出荷、返品・交換サービスまでを一貫でデザインする「顧客購買後体験」によって、LTVの向上が実現できる「感動物流サービス」を提供中です。物流業界の最新トレンドを盛り込んだお役立ち資料も無料でご提供しています。
EC市場の拡大により注目されている発送代行。発送代行とは、ECショップの倉庫管理から発送までをアウトソーシングできる代行サービスです。
オンラインショッピングの需要が今後も増加することが見込まれ、EC事業者が発送代行を検討する機会がとても増えてきています。
また、発送代行業者は扱いや保管が難しい特定の商品(化粧品、医薬品、冷凍食品など)に対しての取り扱い方も熟知しており、発送業務を任せることで
商品を安心・安全にお客様のもとに届けることも可能です。
今回は、発送代行に関して徹底的に解説をしていきます。
発送代行とは
人に役立つ良い商品を開発したり仕入れたりし、たくさんの人に広めたい。そんな思いがEC事業へと駆り立てるという事業者は多いと思います。
ところが、日々の受注・発送業務に追われるようになると、ルーチンにリソースが割かれてしまいます。
事業者にとって大きなリソースの負担となっている発送業務。その、倉庫管理から発送までのすべての業務や、一部の業務を任せることができます。
発送代行とはECの発送をプロに外注すること
発送代行とは、ECショップの発送にまつわる業務を代行するサービスです。
倉庫業者や、大規模ECモールを長年運営してきた企業の物流部門などが、EC事業者向けの発送代行ビジネスを展開しています。
特長は、物流のプロが、そのノウハウでEC事業者を助けてくれることです。物流倉庫の運営者も、大規模ECサイトの物流部門も、迅速性が求められ、送料無料などにも対応する発送サービスを率先して築いてきました。
そのプロの技術とノウハウが、発送代行を活用することでEC事業者のものになるのですから、発送代行が注目される理由も理解できます。
EC事業者は、発送代行を求めている
MIKATA株式会社が2020年に実施した調査によると、ECサイト運営者329人のうちの37%が物流代行サービスを活用しているそうです。(*)
利用や検討もしていないという事業者は34%いますので、決して多い割合ではありませんが、発送代行や物流代行を活用することは、レアな事例ではなくなっているということがわかります。
個人向けの発送代行や、小規模EC向け発送代行を探している人も数多くいますので、ECショップの発送にかかる手間や負担を減らしたいと考えている事業者は多いです。
*https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000020.000029558.html
個人や小規模な事業者も発送代行サービスを利用
一昔前は、発送代行サービスの利用者はある程度の規模の事業者がメインで利用している感じでしたが、EC市場の拡大に伴い発送代行業者の数も増え、現在は様々な対応の発送代行サービスを各社が提供しております。
その結果、EC事業者のニーズや規模に合わせたサービスを選ぶことが可能になりました。
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EC物流が抱える課題
ECショップ運営は多岐にわたり作業が分かれますが、物流はそれだけでも忙しいものです。受注業務と発送業務は、そのなかでも大きな負担です。
工程を列挙すると、商品の入庫、検品、ささげ(撮影・採寸・原稿)業務、商品保管と在庫確認、流通加工、受注データに合わせたピッキング、梱包、伝票発行、発送というルーチンがあります。
それに加えて、返品対応や代替品の発送などのイレギュラー業務、モニターやキャンペーンへの対応など、ショップの運営よりも、物流会社のような業務が多くなります。
物流部門でかかる大きな負担を軽減し、コア業務であるショップの改善や商品開発、マーケティングに集中する体制を作ることが、ECショップ経営における課題と言えるでしょう。
人に役立つ良い商品を開発したり仕入れたりし、たくさんの人に広めたい。そんな思いがEC事業へと駆り立てるという事業者は多いと思います。
発送業務にリソースが割かれ、発送するためにショップを経営している状況が続くと、その思いは実現せずに、本末転倒な状況に陥ってしまいます。
発送代行の利用が増加している理由
現在、発送代行の利用は増加しています。EC自体が拡大傾向にあることも重要なファクターですが、発送代行が消費者向けのECという分野に着目し、その合理的な方法や利便性の高いシステム、物流の自動化などの技術革新を行なっていることも理由のひとつです。
それでは、発送代行が増加している理由を見ていきましょう。
- EC市場の拡大
- 発送代行サービスの革新
- さまざまな発送代行サービスの登場
EC市場の拡大
2021年経済産業省の発表によると、2020年のECの物販系分野の市場規模は、12兆2333億円です。EC化されているのは8.08%。この数値は、2019年の市場規模10兆515億円、EC化率6.76%と比べると大きな伸びです。
背景には、新型コロナウイルス感染症の感染防止による巣ごもり消費の拡大があります。ECによる物品購入が盛んになり、ECショップの数も増加しました。それにともない発送代行を活用する事業者も増加しました。
発送代行サービスの革新
ECは、中国などIT先進国の新しいマーケティングで進化し続けています。オンラインでのキャンペーン体験をリアルのショップで購入するO2Oや、リアル店舗や動画サイトなど、顧客の行動と体験のすべてをオンラインで一元管理し特典やサービスを行うOMO、多種多様なチャネルを活用して販売や体験を提供するオムニチャネルなどです。
複雑化し多様化する受注と発送。それらを統括するには、高度なシステムが必要です。
発送代行業者は、そのようなECのトレンドを敏感に先取りし、EC事業者に提案し続けています。それにより、発送代行を活用する事業者が増加しています。
さまざまな発送代行サービスの登場
発送代行サービスの種類が増えたことも、利用の増加にひと役買っています。
まず、物流倉庫業者がサービスとして始めた3PL(サード・パーティ・ロジスティック)があります。宅配業者など配送事業者が行うサービスもあります。
大型モールや大型の通販サイトが自社ノウハウをEC事業者に提供するサービスもあります。
また、システム会社が各種モールやカートとのデータのやりとりを自動化し、受注管理システムと倉庫管理システムとを統合したシステムにより完全な物流自動化を実現しているケースもあります。
提供するサービスの内容も、倉庫管理部門のみの代行、受注から発送・顧客対応まですべてを代行するサービスなど多種多様です。
EC事業者のさまざまなニーズに応える形のサービスが提供されることで、利用者が増加しています。
EC事業者に発送代行の利用をおすすめする理由
EC事業者にとって発送代行の活用は、本来業務に集中し、よりよいショップを経営できることに繋がります。
新しいマーケティングやオンラインとオフラインを融合した顧客体験など、今後、ショップやメーカーに求められるものは多様化していきます。自社での物流システム開発、自社スタッフによる対応では追いつかなくなります。
発送代行業者と、相談するなかで新しいショップのヒントも多くもらえます。
- 忙しいEC物流は、社内リソースに負担が大きい
- OMO、オムニチャネルなど新しい形態への自社対応は困難
- 即日発送、送料無料など発送サービスに求められる条件が厳しい
忙しいEC物流は、社内リソースに負担が大きい
発送代行を利用する理由として、まず挙げられるのが、社内リソースの負担が激減することです。
繁忙期や商品のヒットなどは、売上面では望ましいことですが、発送量が増加すると、それだけ人件費が増加し、発送量の多いときに合わせた雇用計画が必要になります。
そのような悩みも、倉庫管理、発送業務を発送代行に任せてしまうことで解決します。
OMO、オムニチャネルなど新しい形態への自社対応は困難
次に考えられるのが、今後、EC形態が迎える急速な変化に対応できるのか、ということです。
ECショップは、OMO、O2O、オムニチャネルなど、オンラインという考え方の進化に伴って形態が変化し続けます。Z世代をターゲットにしたライフスタイル、アパレルなどは、どんな新しい体験を提供できるかという点が焦点になっていくでしょう。
そうしたECイノベーションのヒントは、物流のプロである発送代行が持っています。早期に、発送代行業者と付き合うことで、独自の進化を遂げられるかもしれません。
即日発送、送料無料など発送サービスに求められる条件が厳しい
ECは、発送品質の競争に巻き込まれています。配送料無料や、当日発送は当然のことのように求められます。
自社での対応では、発送量の増減や、キャンペーンによる同梱物の変化などに対応していくのが困難になります。
発送代行を活用することで、発送という局面で、競争力と付加価値を持つ対応が可能です。
発送代行を利用するメリット
発送代行を活用することは、どのようなメリットをEC事業者にもたらすでしょう。次の3点が考えられます。
- プロの技で高い発送品質が維持できる
- 固定費が減り、売上連動の変動費になる
- コア業務にリソースを集中できる
プロの技で、高い発送品質が維持できる
発送代行は、物流のプロに発送までの仕事を任せることです。EC事業者は、物流事業で個性的で独自性の高い企業になることを目指しているわけではないでしょう。より良いもの、魅力的な時間を、顧客に提供することがショップのビジョンだと思います。
発送代行は、物流のプロとして企業の付加価値を高めるというのがビジョンです。EC物流のトレンドをいち早く研究し取り入れ、より競争力の高い発送を実現するのが、発送代行業者です。
プロが、プライドをかけて行う代行ですので、文句なしの発送品質を活用できるのが大きなメリットです。
固定費が減り、売上連動の変動費になる
自社で、倉庫を借り、スタッフを雇用するのは、固定費となります。発送量が増加すれば、その固定費は大きくなり、利益を圧迫します。一度、ピークの出荷量に合わせて体制を作ると、閑散期になったからと、それを圧縮するのは困難です。
発送代行は、コストを発送個数に合わせた変動費として計算可能です。売れれば売れただけコストは上がりますが、閑散期にはその変動費部分は減少します。その点、コストに対しての利益が読みやすくなり経営判断もつけやすくなります。
コア業務にリソースを集中できる
プロに発送部門を任せることで、人的リソースも資金もコア業務に集中することができます。
発送業務には、倉庫への入庫から在庫管理、注文が入った際のピッキング、梱包、事務処理、発送と多くの業務が必要になります。繁忙期には、その業務のため人材も時間も多くとられてしまいます。
マーケティング、商品の企画開発、チャネルの展開、オンラインが提供する体験など、ショップとしての魅力を高め、ブランド力をつけるという本来の業務を拡大することが可能になるのです。
発送代行を利用するデメリット
一方、発送代行にアウトソーシングすることでのメリットもあります。
発送業務について、発送代行にアウトソーシングするため、自社のこだわりをすべて反映できるわけではないということを承知しておく必要があるでしょう。
- 社内に物流ノウハウが残らない
- きめ細かなお客様の要望に応えられない場合がある
- 急な変更やキャンセルに対応するのが困難
社内に物流ノウハウが残らない
発送代行サービスは、倉庫管理と発送をアウトソーシングします。現場では、入荷から検品、ささげ業務、在庫管理、商品ピッキング、梱包など、ECショップが本来は自社のノウハウとして持たねばならない技術が活用されています。
アウトソーシングすることにより、試行錯誤や効率化、PDCAサイクルによる改良など、本来は資産とし蓄積できるノウハウ、知識、人材が残らなくなります。
きめ細かなお客様の要望に応えられない場合がある
もともと、ECショップのブランディングには、お客様に対するお届け物の差別化も含まれていました。
気の利いた梱包資材や箱のデザイン、伝票のデザイン、納品書の書体や書式、ステッカー、自社ロゴの入ったOPPテープなどです。
個別のブランディングでもある顧客への対応部分を、アウトソーシングすることは、そのような独自のデザインを捨てることにもなります。
また、自社対応ならばできていた、同梱やプレゼント仕様への対応なども、発送代行を活用する際に、ある程度画一化されてしまうこともあるでしょう。ショップならではの発送という対応ができにくくなります。
急な変更やキャンセルに対応するのが困難
お客様と直結した自社対応では、急なキャンセルや変更などにも柔軟に対応が可能でした。
発送代行業者の場合、変更やキャンセル、別注文の同梱などへの対応にはタイムリミットが決められているケースがほとんどです。発送代行業者は、倉庫管理システムからの命令に基づき、迅速に処理を進めていきます。作業の流れの中では、柔軟に急な変更に対応するのは困難です。
発送代行を活用する際には、ベーシックな作業の流れを基準にお客様に対応することしかできない場合もあるということを知っておきましょう。
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発送代行に依頼できるEC業務の内容
EC発送代行サービスは、EC事業者の発送を起点とし、倉庫内業務全般を請け負うものです。物流のプロフェショナルが担当しますので、梱包や発送内容、発送スピードなどの点で自社で行うよりも高い品質が得られ、顧客満足度が維持できます。
- 入荷・入庫
- 在庫管理
- 物流加工
- ピッキングと梱包
- 発送
入荷・入庫
商品を倉庫に送ると、発送代行業者が検品を行います。検品では数量や種類を確認し、不具合があるものは不良品として別管理いたします。
在庫管理システムのデータから入荷した商品を計上し、決められた棚やロケーションの区画で保管します。
在庫管理
日々の注文から発送、返品など商品の在庫数量には常に変化があります。ECの場合は、WEBショップやリアルのショップに商品在庫を反映する必要がありますので、在庫管理はリアルタイム性が求められます。
倉庫に導入されている倉庫管理システムに状況が反映されますので、EC事業者側でもリアルタイムに対応することができます。
発送代行業者は、月々の棚卸業務を請け負うこともあります。
物流加工
商品をアソートしたり、セット組み作業やシール、ラベルを貼付したりし、そのまま発送できる段階にするのが物流加工です。発送代行サービスでは、物流加工を請け負うことが多いです。
キャンペーン期間などは、専用のラッピング加工を行うなどオプションにて有料で対応している場合が多いので、事前に確認いたしましょう。
ピッキングと梱包
受注データが倉庫に届くと、そのデータを読み込んで商品のピッキングをします。ほとんどの場合、バーコードで管理されていて、作業するスタッフはハンディターミナルなどで間違いのないように商品を確認・ピッキングします。
受注ごとに集められた商品は、緩衝材などで最適な梱包を行い、配送伝票や納品書とともに梱包作業に回されます。
伝票の発行や貼付、配送伝票、納品書の印刷なども代行してくれます。
発送
最近は、即日発送や当日配達なども多くなってきました。迅速化が求められ、送料無料など利益を削ってサービスしなければならない時代になっています。
発送は、発送代行業者が契約している配送会社などにより、最良のルートを選んで行われます。発送にもプロならではの調整力と合理化があり、発送代行を活用する大きな利点となっています。
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発送代行の料金体系
発送代行は、基本的に発送個数に応じて支払う変動費となります。人件費や保管費などの固定費を抑えることができ、売上に応じて変動しますので、利益の計算がしやすくなるというメリットがあります。
しかし、業者によっては、別途固定費がかかるケースがあます。
以下に主な場合の費用を書き出してみましょう。
- 入庫費用
- 保管費用
- 梱包費用
- 発送費用
入庫費用
入庫費用とは、倉庫に商品を入れる業務にかかる費用です。入庫作業、商品の種類による仕分け、個数・入数の確認、不良品の確認などが含まれます。
宅配便、コンテナ、トラックなど入庫する荷物の梱包状態などにより、入庫料金は変化します。
発送代行業者によっては、入庫時に、いわゆる「ささげ業務(撮影・採寸・原稿)」をオプション料金で代行してくれるところもあります。
ささげ業務を代行してもらうことで、新しい商品の入荷時にスタッフを派遣する必要がなくなります。ECショップの商品情報アップ作業が楽になります。
保管費用
倉庫に入庫した商品の保管にかかる費用です。使用する坪数やラック数などにより設定されていることが多いです。商品は分類されピッキングしやすいようにバーコードなどで管理されています。保管で大事なのが先入れ先出し。
入庫時期がわかるようにロケーション番号を付与してラックで商品毎に並べ管理されている場合が多いです。
ショップの商品販売に連動した在庫管理、確認も含まれます。
保管費用には、光熱費なども含まれています。冷凍・冷蔵の商品など特殊な温度管理が必要な場合は、別料金を加算されることもあります。
梱包費用
梱包作業は、受注後に受注伝票と連携して行われる作業です。保管しているラックから、商品をピッキングし、それを同梱指示などを間違わないように梱包する作業です。梱包は、緩衝材など最適な資材を使って行います。
納品書、送り状等の発行・同封を料金に含む場合がほとんどです。
お客様に届く商品のイメージを大きく左右するのが梱包です。プロフェショナルの技術と経験を活用できるのが発送代行を利用する大きなメリットでもあります。
ギフトラッピングやキャンペーンへの対応、チラシやクーポンの同梱など、特別なケースは、別途にオプション料金で対応している業者と、一切対応しない業者がありますので、選ぶ際は要注意です。
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発送費
梱包した商品を、実際にお客様の手元まで届けのが発送です。
運送会社との契約により、契約した金額で算出することがほとんどです。小口数、パッケージの大きさ、重さ、冷蔵・冷凍など特殊な条件などを鑑みて、小口ごとに単価が決まります。
多くの発送代行では、上記の梱包費用と発送費をまとめて単価として、発送小口数と掛け合わせて月々の費用を算出しています。
発送代行を検討するタイミング
ECショップ事業を開始した当初は、倉庫を借りて、受注から発送までの業務を自社で行おうと考える事業者も多いです。
しかし、売上が上がり、受注量が増えると、対処できなくなってしまいます。難しいのがアウトソーシングを決断するタイミング。では、どんなタイミングで発送代行を検討するのが良いか考えていきましょう。
考えられるタイミングは以下の3点です。
- 1日の発送量が20件を超えた場合
- 繁忙期で倉庫担当スタッフを増やす検討をしたとき
- EC事業を開始するとき
- 現在の配送料が高いと感じたとき
- 商品クレームが増えてきたとき
1日の発送量が20個を超えた場合
EC事業者の方から良く聞くのは「1日20個以上の発送が、コンスタントになったとき」です。
初期は倉庫専任スタッフを置かず、社内の空きスペース等を活用して、兼任スタッフが発送するというスタートだった企業に多いです。
自社のスタッフによる発送は、お客様の細かいリクエストに応えるなど、手厚い対応が可能です。しかし繁忙期や商品のヒットで発送数が増えると、個別対応が困難なばかりか、梱包の品質低下、発送ミスなどが起こりかねません。また、専任のスタッフを配置する必要にも迫られます。
倉庫スペースを借りなければならなくなり、専任スタッフが必要になった時点を目安として、発送代行の導入を検討するのも良いでしょう。
繁忙期で倉庫担当スタッフを増やす検討をしたとき
繁忙期に、自社スタッフでの対応が難しいと考えたときです。
倉庫を借りて、専任スタッフを配置して発送業務を行なっている企業もあります。
雇用形態にもよりますが、スタッフの人数はそう簡単に変えることはできませんし、一度雇ったスタッフを閑散期にリリースするというのも難しいです。派遣会社等を活用すると一人当たりのコストが高くなります。
商品のヒットや、繁忙期で一気にスタッフを増員しなければならなくなったタイミングで、発送代行にアウトソーシングするというのが良いかと思います。
そのためには、自社発送がどの程度で限界になるか、人件費がどの程度膨らんでいるかを日々チェックし、発送代行業者の選択、相談を事前に済ませておく必要があります。
EC事業を開始するとき
EC事業を開始したときです。
スタートアップなど数人、十数人の社員で事業を開始し、そのなかでECショップ運営を始める場合は、スタートから発送代行を導入するのも良い考えです。
理由は、スタートアップが考えるEC事業は、今までにないサービスや商品を届けることや、OMO、オムニチャネル、O2C、インフルエンサー活用によるマーケティングなど、立体的で多様な方法を狙うケースが多いからです。
複雑化する受注や、商品受け取りの多様性を担保するには、自社のシステムでは難しく、発送と受注を連携させることも至難の業です。
割り切って、受注から発送まで自動化してアウトソーシングできるフルフィルメントサービスを導入したほうが、顧客満足度の面でも高い成功を収めることが可能です。
現在の配送料が高いと感じたとき
自社で直接発送をしている環境化で、配送料が高いと感じたことはないでしょうか。その場合、発送代行業者を利用することで、配送料金を削減できるかもしれません。
通常、発送代行業者と配送業者の間には「大口契約」がなされており、通常の価格より、お安い発送費用で送ることができる可能性があります。
商品クレームが増えてきたとき
商品品目の増加や1日の発送量が増えていくと、その値に比例して商品クレームが増えていくことがあります。
よくある事例としては、自社の発送業務が回らなくなっておりミスが多発しクレームになっているパターンです。
そういった場合は、発送代行で業務をアウトソース化することで、自社の業務量をコントロールしミスを防ぐことが可能です。また、発送代行業者にクレーム対応も任せ、精神的負担をおさせることも可能です。
発送代行業者の選び方
選ぶポイントは、WEBや見積もりだけで決定しないということです。
発送代行業者は、対応する内容、使用しているシステム、料金体系などさまざまです。商材の特性や、取り扱う数量などにより最適な業者を選択する必要があります。
担当者に相談し、何ができるか、いくらか、日々の業務でしっかり連絡がとれるか、などをチェックする必要があります。
- API連携
- フルフィルメントサービスの内容
- 倉庫のスペック
- サポートの手厚さ
- D2C物流との相性
- 物流費用に関して
API連携
ECでは、受注から発送、在庫管理、そしてショップの在庫表示の変更までが連携している必要があります。
大手ショッピングモールや、ショッピングカートシステムの受注データと、倉庫管理のデータがAPIで連携していると、間違いがなくなります。
発送代行業者によっては、データ連携がCSVによる場合もあります。その場合、担当者がその連携作業を行うことになります。
API連携ならば、受注データをそのまま発送まで活用することが可能で、受注が一元管理できます。
発送ミスや、遅延を防げるだけでなく、返品処理やサイトへの反映も迅速に済ませられます。
発送代行業者を選択する際には、受注管理システムと倉庫管理システムとの連携を確認しましょう。
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フルフィルメントサービスの内容
発送代行の理想は、ECの受注から発送、ショップへの反映まで、一切自社の手がかからないアウトソーシングです。
物流フルフィルメントサービスを提示する業者は多いですが、フルパッケージで任せられる場合と、倉庫管理から先だけの場合とがあります。
理想的なのは、物流が完全自動化する業者です。EC事業者側は、受注から物流にかかる部分にノータッチで済み、ショップの改善や販売方法の開発、OMO、オムニチャネルの整備という本業に集中することが可能にになります。
EC事業者の多くは、物流の仕事をしたいわけではないと思います。ならば、発送代行業者に、物流部分をすべて任せられるのが理想です。
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倉庫のスペック
倉庫のスペックも重要な確認事項です。特に、冷蔵や冷凍が必要な商品を扱う場合には慎重に検討しましょう。
アパレル商品でも、可能な保管方法や温度・湿度管理などが重要です。発送代行を活用すると、商品のプロである自社のスタッフがすべての商品を目視確認できるわけではありません。理想の状態で保管可能かどうか、事前にチェックすることが大事です。
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サポートの手厚さ
サポート体制も重要なチェックポイント。
緊急確認時に電話やメールのレスポンスが良いか、祝日や休日も連絡が取れるかなどは、自社からお客様へのレスポンスにかかわるからです。
倉庫系の発送代行業者では、土日祝日が休みの場合やお盆、年末年始など連休をとる場合もあります。事前に把握できていれば、ショップを利用するお客様にその旨を告知できます。
一方、倉庫系業者の場合、担当者が固定されているケースが多いです。固定の担当者がいる場合、自社の商品やサービスについての理解も生まれますので、迅速で柔軟な対応も期待できます。
いずれにせよ、自社のお客様からの質問、問い合わせ、クレームに迅速かつ正確に対応できる体制を作ることが重要です。
D2C物流との相性
メーカーである事業者が、自社でEC販売を行い直接消費者に商品提供をするD2C。事製造から販売までを手掛けるD2Cの場合、製造からECショップやほかの販売チャネルの運営、受注、発送作業までを展開する必要があります。
製造と販売が直接つながるメリットとしては、収益性を高いことと差別化ができることです。消費者の行動履歴からマーケティングデータをとることができますので、最適な商品開発・提供を模索することもできます。
データの収集や、物流拠点の多元化など、D2C分野での物流に独特のニーズや、要件を満たしていることが発送代行業者に求められることです。
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物流費用に関して
物流費用は、サイトの利益に直結しますので、重要です。
具体的に要件を詰めた状態で業者と話し合いをし、納得できる金額で契約しましょう。発送代行業者にアウトソーシングすると、しばらくはそちらの体制でショップを運営することになります。料金のシミュレーションをし、物流業者の担当者と確認して決定しましょう。
オプションやシステム使用料なども要チェックです。
固定費の目安
倉庫保管料 | 1坪につき2,500〜8,000円 |
システム手数料 | 20,000~60,000円 |
業務管理料 | 10,000~60,000円 |
変動費の目安
入庫料 | 1個につき10~150円 |
検品料 | 1個につき10~150円 |
ピッキング料 | 1個につき10~50円 |
配送料 | 1個につき400~1300円 |
デバンニング料 | 20,000~45,000円 |
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富士ロジテックの発送代行サービスの紹介
富士ロジテックの発送代行は、ECショップの規模や内容に合わせて力を発揮します。
特に、資格が必要な化粧品、医薬品、医療機器などの分野での実績と、アソートやギフトラッコピングなど柔軟に対応するオプション、国内数カ所を結ぶ物流ネットワークを活用した分散出荷は、大きな強みです。
EC事業者様に、リスクなく成長を加速することできます。物流業に特化した実績と信頼が、富士ロジテックの発送代行の優位性を示しています。
富士ロジテックの発送代行サービスの強み
富士ロジテックは、「業務遂行力」「分析・提案力」「システム開発力」の3つの強みで、ECショップの発送代行での最適物流戦略を実現します。
EC事業者の状況に合わせた人員やシステムの流動的な提供、生産性の管理などにより効率的な発送を実現し、コストや返品率、発注率などの分析をもとに事業者に最適な提案をします。
また、自社設計によるシステムは、EC事業者のチャネルやOMOなどの展開に対し、オーダーメイドで対応。最新の環境を提供できます。
取り扱っている商材
富士ロジスティックでは、多数の商材に取り扱い実績があります。
化粧品や健康食品、アパレル、雑貨・日用品はもちろん、医療機器製造業、販売、貸与業を取得しているため、医療機器にも実績あります。
また、医薬品、化粧品など品質保証が必要なもの、精密機器や電気・機械製品、鋼材、自動車関連製品、販促物や什器、パンフレット類などまで。食品や米、茶葉、穀物まで扱い実績があります。
フルフィルメントサービス
EC事業に必要な機能と業務をすべてパッケージ化して提供します。
Amazon、楽天市場、Yahoo shoppingなど代表的なECショッピングモール、ShopifyなどのEコマースサイト、Makuakeなどのクラウドファンディングサイトのほとんどの受注管理システムに対応し、倉庫管理システムとのAPI連動を実現。それにより、受注から発送までを一元管理できます。
ECショップ管理と倉庫管理、オペレーション管理の3つの段階を統合した倉庫管理WMS(Warehouse Management System)で、統合的に管理します。
富士ロジテックのフルフィルメントサービスを活用することで、ECショップの受注から発送まで、すべての段階でECショップ事業者の手を煩わせることはありません。
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サービス導入の流れ
富士ロジテックでは、EC事業者の要件や今後の展開などを細かくヒアリングするところから、ショップの発展につながるプランを提案しています。
- 運用ヒアリング
- 入出庫詳細の確認
- お見積もり提示
- 契約締結
- 発送代行運用開始
発送代行のまとめ
発送代行サービスは、急激に拡大するEC市場を支え、EC事業者の負担の軽減を実現するサービスです。EC事業者が、トレンドに敏感で多くの人に新しい物を届けるプロフェッショナルなら、発送代行業者は、EC物流を理想的に実現するプロフェッショナルです。
発送代行にアウトソーシングすることにより、EC事業者は、リソースを倉庫管理や発送にとられることなく、本来力を入れるべき、ブランディング、マーケティング、商品企画開発などに注力することが可能になります。
これからのECトレンド、OMOやO2O、オムニチャネルなど多様化するビジネスを成功に導くためにも、発送代行業者への相談とアウトソーシングを検討してみましょう。
発送代行完全ガイド
発送代行に関しての基礎知識が全てわかる徹底ガイドです。発送代行サービスを検討されているEC事業者様は是非ご覧下さい。
物流企業
株式会社富士ロジテックホールディングス
通販・D2C・Eコマース事業者の
EC物流代行・発送代行・オムニチャネルコマースでの流通加工から店舗物流までを、一般社団法人 通販エキスパート協会認定スペシャリスト:「通販CXマネジメント」・「フルフィルメントCX」メンバーとスタッフがサポート致します。
全国11拠点のDC/FCから、先進RaaSマテハンロボット・RFIDなどと、OMS・WMSとコマースシステムをAPIで連携して、物流・発送代行サービスを「スタートアップ特別限定プラン」から、100億円を超える事業者に最適な分散保管・分散出荷、返品・交換サービスまでを一貫でデザインする「顧客購買後体験」によって、LTVの向上が実現できる「感動物流サービス」を提供中です。物流業界の最新トレンドを盛り込んだお役立ち資料も無料でご提供しています。
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