サブスクとは?メリットデメリット、ジャンル別サービス事例を簡単に解説

Written by  オガミキヨ

サブスクは月額など決まった額を定期的に支払い、商品やコンテンツを利用できるサービスです。

とはいえ、

「サブスクって何?レンタルやリースとどう違うの?」

と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。 

この記事では

・サブスクとその他サービスとの違い

・事業者側と利用者側からみたメリットとデメリット

・人気のサービス事例

を含め、サブスクについて解説します。

サブスクとは?|概要

画像出典:​​サブスクリプションサービス市場に関する調査を実施(2022年)|矢野経済研究所

サブスク市場は2020年からコロナ禍の影響もあり、増加の傾向にあります。

2021年には9,615億5,000万円と、前年比で約10.6%も増えていることになります。

今後数年も、さらに伸び続ける見通しです。 

ここでは以下4点から、サブスクの概要を見ていきましょう。

  1. サブスクの意味
  2. サブスクとレンタルの違い
  3. サブスクと定期購入の違い
  4. サブスクとリース契約の違い

サブスクの意味

サブスクとは、サブスクリプションモデル(subscription model)の略です。

月額や年額などの定額料金を回収し、サービスや商品を提供するビジネスモデルのことをいいます。

たとえばSpotifyなどの音楽配信やHulu、Netflixといった動画配信などがその代表的な例です。ほかにもミールキットやアパレル、家電、車、知育玩具にいたるまで、あらゆるジャンルでサブスクが取り入れられるようになりました。

サブスクとレンタルの違い

レンタルがサブスクと違う点は、契約の対象が特定の商品や製品であること。

動画の例でいうと、レンタルではユーザーは自分で特定のDVDを選び、一定の期間借りられます。対してサブスクは、ユーザーが不特定多数の選択肢から選んだ動画を、好きなだけ視聴できるサービスです。

ほかにも、着物のレンタルとサブスクでも同じことがいえます。ユーザーは希望の着物を特定してレンタルします。

サブスクは、ユーザーが複数の選択肢から選んだり、あらかじめパッケージされた不特定の着物セットを受け取ったりするのが特徴です。

サブスクと定期購入の違い

定期購入とは、ユーザーが選んだ特定の商品を定期的に購入するサービスです。定期的に一定の費用が発生する点が、サブスクと似ています。

サブスクでユーザーが支払うのは、商品やサービスを一定期間に利用するいわば「利用料」です。対して定期購入では、ユーザーは商品やサービスそのものの代金を支払います。ここが両者の大きな違いだといえるでしょう。

サブスクとリース契約の違い

リース契約とは、おもに事業者が中・長期間(半年〜10年ほど)に高額の商品を貸し出すサービスを指します。複合機やOA機器、車など、企業向けのサービスが中心です。

サブスクは個人向けのサービスが中心で、期間も月単位など比較的短いのが特徴です。費用も数百円からと、高額なリースとは大きく違います。

またリースは長期の契約中に途中解約ができませんが、サブスクは、月額の期間が過ぎればいつでも解約できるのが一般的です。

サブスクが人気の理由

サブスクの人気が高まった背景には、消費者の価値観の変化があるといえるでしょう。サブスクの最大の利点は「物を所有しなくてもよい」ことです。

画像出典:消費者庁「サブスクリプション・サービスの動向整理」

消費者庁のアンケート結果から、物をできるだけ持たない暮らしにあこがれる人が増加しているのが分かります。

通信技術の発展にともない、人々は物をたくさん持たなくてもインターネットさえあれば暮らせるようになりました。
さらに年金問題などによる将来の経済不安から、必要最低限な物だけを買って老後の資金をためる人が増加しています。

こうした背景から、物を所有することへの価値観が以前より薄れていると考えられるでしょう。 

サブスクは、価値観の変化に合ったビジネスモデルだといえます。

事業者側におけるサブスクのメリット

まずは事業者側の立場から、サブスクの3つのメリットを以下の順に解説します。

  1. 収益の安定
  2. 顧客の囲いこみ
  3. サービス向上

収益の安定

サブスクの場合は、ユーザーが解約するまで売り上げが継続します。購入とは違い、一定期間で必ず収益が発生するのが、事業者にとっては最大のメリットだといえるでしょう。

その反面ユーザーはいつでも解約できるので、常に顧客の満足度を高める努力が必要です。

顧客の囲いこみ

2番目のメリットは、ユーザーが契約を解約しない限りは、継続的に顧客として囲い込める点です。

購入の場合は一度きりの契約なので、新規顧客を開拓し続けるのにコストも時間もかかります。

サブスクは事業者がサービスの向上を怠らずユーザーとの信頼関係を持続させれば、長期的な顧客の囲い込みが可能です。

サービス向上

サブスクではユーザーのフィードバックや利用履歴により、顧客データを蓄積できる特徴があります。顧客データをもとに、サービスを改善しやすいのがメリットです。

サービスが向上すれば、既存顧客をつなぎとめられます。さらに新規顧客も獲得できるので、ビジネスにとってよい循環が生まれるでしょう。

利用者側におけるサブスクのメリット

では次に、利用者側の立場からサブスクのメリットを見ていきましょう。

おもなメリットは、以下の3つです。

  1. 割安感がある
  2. 所有する必要がない
  3. 初期投資が必要ない 

割安感がある

サブスクは料金が定額制なので、多く利用すればするほど割安になるという特徴があります。

また購入だと試せない高いブランドの商品も利用できるので、ユーザーにとっては割安感を得られるのがメリットです。たとえば数万円する家電ブランドの美顔器なども、月々数百円で利用できます。

所有する必要がない

サブスクは基本的に商品やコンテンツを消費する、もしくは返却するサービスです。購入とは違い所有する必要がなく、置き場所や管理の心配がありません。不要になった物を処分する手間も省けます。

たとえば知育玩具のサブスクでは、子どもの成長に応じた玩具が送られてきます。子どもが成長とともに遊ばなくなったおもちゃは返却できるので、処分するストレスもありません。

初期投資が必要ない

サブスクは購入に比べて、安価ですぐに始められます。ほとんどのサービスでお試し期間がもうけられ、無料や半額で試せるので初期投資にお金がかからないのが特徴です。

たとえば、家電のサブスクでは洗濯機が利用できます。洗濯機はすぐにでも使いたいものですが、購入だと数万円〜の初期投資が必要です。サブスクを利用すれば数百円から利用できます。

利用者におけるサブスクのデメリット

サブスクの特徴は、メリットばかりではありません。
利用者はデメリットにも注目し、賢く利用することが大切です。

ここからは利用者が気をつけたいサブスクのデメリットについて、以下の通り解説します。

  1. 値上げやサービス規模変更のリスク
  2. 買取の方が安くなる可能性
  3. 解約忘れで固定費発生

値上げやサービス規模変更のリスク

事業者側の事情によっては、サブスクの内容や規模が縮小されることがあります。更新時に利用料が値上げされる場合もあるので、注意が必要です。

値上げや内容など重大な変更は、ほとんどの場合メールで事前に連絡があります。利用者は見落とさないよう気をつけましょう。

買い取りの方が安くなる可能性

サブスクは定額ですが、商品によっては利用期間が長期化すると買い取りの方が安くなる場合があります。

アパレルや家電など、サービスによっては気に入ったものを安価で買い取りできます。使い続けるものがあれば、早めに買い取るとよいでしょう。

解約忘れで固定費発生

サブスクは定額で自動引き落としのため、利用頻度の減少にともない契約自体を忘れてしまうことが多々あります。

利用していなくても固定費用は発生し、基本的に自動解約にはなりません。利用しなくなったサブスクは、解約やプラン変更をしておきましょう。

解約の際、退会しなければ以前のデータが残るなど解約後の規約もサービスによってさまざまです。いずれ再開する可能性がある場合、確認しておくとよいでしょう。

事業者がサブスクを提供する際の問題点・課題

サブスクは、事業者とユーザーとの信頼関係を築くことが特に重要です。

今後サブスクリプションビジネスへの参入をお考えの事業者が、押さえておきたい課題を3つ解説します。

  1. サービス品質の維持・向上
  2. 顧客情報の適切な管理
  3. 顧客とのコミュニケーション

サービス品質の維持・向上

サブスクを利用するユーザーは、内容に飽きたり競合のサービスがよりよいと考えたりすると、解約してしまいます。継続して利用してもらうには、ユーザーを飽きさせない努力を惜しんではなりません。

収益にばかり目を向けるのではなく、ユーザーのアンケートや利用状況を分析し、常にユーザー目線でよりよいサービスを提供しましょう。

顧客情報の適切な管理

個人情報の漏えいリスクに備えて、セキュリティ管理を強固にする必要があります。

中長期にわたり顧客情報が蓄積されるサブスクでは、情報を流出させないよう最大限の注意が必要です。

情報の漏えいなどあっては、ユーザーとの信頼関係が崩れてしまい、解約どころか新規顧客も獲得が難しくなります。

顧客とのコミュニケーション

サブスクは自動解約がありません。そのため、消費者が使わないサービスを契約し続け損害を被らないよう、適切にコミュニケーションを取る必要があります。

ユーザーがサブスクの利用を忘れたまま料金を支払い続けるのは、一時的には事業者の利益になります。しかしコミュニケーションをとらないままユーザーがそのことに気づいた場合、事業者に対して不信感をいだきます。

事業者はユーザーの利用が止まったときに、なぜそうなったか原因を分析し、利用を促すコミュニケーションを取りましょう。そうすることで、結果的には解約を防げるのです。

サブスクの運営を始めようと考えるのであれば、「サブスク 始め方 」の記事も参考にしてください。

 

サブスクで人気のサービス事例

サブスクは今や音楽や動画配信のみならず、衣食住のサービスにまで浸透しつつあります。

ここからは、実際にサブスクサービスを提供する事業者の成功例と特徴を見ていきましょう。

  1. 音楽配信のサブスクサービス|Spotify
  2. 動画配信のサブスクサービス|Amazon prime
  3. 家具のサブスクサービス|CLAS
  4. 車のサブスクサービス|KINTO
  5. 電子書籍のサブスクサービス|Kindle Unlimited
  6. 食品のサブスクサービス|​​お肉のサブスク
  7. 飲料のサブスクサービス|PostCoffee
  8. 化粧品のサブスクサービス|BLOOMBOX
  9. 洋服のサブスクサービス|airCloset

※料金はすべて税込みです。(2022年12月時点)

音楽配信のサブスクサービス|Spotify

画像出典:Spotify

費用

月額980円(スタンダード)〜

無料お試し期間と料金

3カ月まで無料

サービス内容

世界中のアーティストやクリエイターによる音楽を約5千万曲のほか、動画、ポッドキャストが利用できるデジタル配信サービス。


プランはスタンダードのほか、学生やカップル、ファミリー向けの割安プランなどがあります。

退会するとアカウント情報がすべて削除され、プレイリストや保存曲も消去されます。
再開する可能性があるなら、プランを変更してフリープランで継続するなどしましょう。

動画配信のサブスクサービス|Amazon prime(prime video)

画像出典:Amazon prime(prime video)

費用

月額500円または、年額4,900円

無料お試し期間と料金

30日間無料

サービス内容

「Amazon prime video」と「Amazon Music Prime」

Amazonの商品送料やお急ぎ便、日時指定便の利用も無料になるサービス。

 

学生専用のプランが半額で利用可能です。

解約するとダウンロード済みの作品もすぐに視聴できなくなるので、注意しましょう。

家具のサブスクサービス|CLAS

画像出典:CLAS

費用

月額440円〜(追加オプション料金あり)

無料お試し期間と料金

なし

サービス内容

最低利用期間などはなく、届いた家具や家電を自由なタイミングで交換できる。

 

交換しながら気に入ったアイテムを見つけられるので、引っ越しが多い人や、結婚や出産、一人暮らしを始めるなどライフスタイルが変わる人にも便利です。

家具や家電は高額ですが、気分に合わせて気軽に交換できるのがポイント。
サブスクなら気に入ってから使い続けられるので失敗を防げます。

車のサブスクサービス|KINTO

画像出典:KINTO

費用

月額14,740円〜

無料お試し期間と料金

なし

サービス内容

トヨタ、レクサスの新車を月々定額で利用できるサービス。
契約プランは3、5、7年。
一定期間経過後はほかの車に乗り換えが可能。

 

税金、保険、メンテナンスも込みの費用なので、初期費用が不要で追加の出費もかかりません。安価であこがれの新車に乗れるのが魅力です。

 電子書籍のサブスクサービス|Kindle Unlimited


画像出典:Kindle Unlimited

費用

月額980円

無料お試し期間と料金

30日間無料

サービス内容

200万冊以上の和・洋書の電子書籍が読み放題。
無料のものだけでなく、Kindle価格で割り引き設定されている書籍もあり。
Kindle端末やスマホ、タブレット、PCで読める。

 

小説や漫画、実用書などさまざまなジャンルがあり、これまでは読まなかったジャンルの本を読むきっかけになります。

本や漫画は収納場所を取りますが、サブスクだと置き場所を考えなくてすむのがポイントです。

解約後は次の更新日を過ぎるとダウンロードした書籍が自動で消えるので、ご注意ください。

食品のサブスクサービス|​​お肉のサブスク

画像出典:お肉のサブスク

費用

月額10,800円〜(レギュラーコース)

無料お試し期間と料金

なし

サービス内容

産地にこだわらずプロの肉屋が商品を厳選。

セレクトされた商品が毎月パッケージで届く。

 

サブスク限定特典として、料理がおいしくなる人気のフライパンが無料でレンタルできます。

高級な肉も割安でお得感があり、自分では普段選ばない商品を知る機会を得られるのが魅力の一つです。

食品のサブスクについては「サブスク 食品 」の記事で詳しく解説しています。

飲料のサブスクサービス|PostCoffee

画像出典:PostCoffee

費用

月額1,598円〜

無料お試し期間と料金

なし

サービス内容

ライフスタイルや好みのスイーツなど簡単な質問に答えるコーヒー診断の結果をもとに、毎月自分専用のコーヒーが届く。
200種類のコーヒーの中からカスタマイズされた組み合わせで、3種類をパッケージング。

組み合わせの種類は30万通り。

 

世界中の人気コーヒーショップの味が楽しめるので、自分の知らなかったお気に入りのショップと味を開拓できます。

コロナ禍でおうち時間を充実させたい人の増加にともない、人気が出たサービスです。

化粧品のサブスクサービス|BLOOMBOX

画像出典:BLOOMBOX

費用

1,650円(1カ月プラン)
8,800円(6カ月プラン)

16,500円(12カ月プラン)

無料お試し期間と料金

なし

サービス内容

500以上のブランドの中から、ビューティーアドバイザーがセレクトしたサンプルサイズの美容商品(現品もあり)が毎月4〜5ブランド届く。

 

 

化粧品のサブスクでは、月額が最安値ラインのサービスです。

サンプルサイズでない現品も入っている回があるので、お得感があります。

自分では選ばない商品との出会いがあるので、ユーザーに新しい体験とワクワク感を提供できます。

化粧品のサブスクについては「サブスク 化粧品 」の記事で詳しく解説しています。

洋服のサブスクサービス|airCloset

画像出典:airCloset

費用

7,800円(ライトプラン)〜

無料お試し期間と料金

初月50%オフ

サービス内容

300ブランド30万着を取り扱う、女性向けのファッションサブスク。

50項目の診断結果をもとにプロのスタイリストがコーディネートした服が毎月3着届く。
気に入った商品は、割安価格での購入が可能。

 

服は返却するので、クローゼットがいっぱいにならないメリットがあります。
自分では思いつかないコーディネートを、プロ目線で発見できるのが人気の理由です。

解約しても登録したデータは残るので、再開時には過去のデータをもとにスタイリングしてもらえます。

サブスクは時代にあったビジネスモデル!

インターネットの発展によりサービスの消費方法が変化し、所有よりも利用に価値を感じる考え方が広がりつつあります。

サブスクは、そんな今の時代に合ったビジネスモデルだといえるでしょう。

富士ロジテックホールディングスの物流代行は、サブスクリプションモデルにも対応しています。

アパレルや食品、化粧品、医薬品など幅広い取り扱い品目と豊富な実績であなたのビジネスをサポートします。

サブスクに必要な交換対応サービスや、同梱物対応、顧客満足度を上げる梱包のご提案まで、必要なサービスを必要なだけご利用いただけます。

サブスクビジネスをお考えの方は、ぜひ一度弊社にご相談ください。

 

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 【ライター】オガミキヨ

 

国内外のECをはじめ、リユース、美容・健康、音楽などあらゆるジャンルで執筆中のフリーランスライター。
中国への留学経験を生かし、13年間、繊維製品や楽器、雑貨の輸入業務に携わる。
現在はライター業のかたわら、個人で越境ECのセラーとしても活動中。