東ゆずほ
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アメリカ留学の経験を活かし、貿易事務員として9年間従事。商社・メーカー・フォワーダー・通関業者にて輸出入業務を経験。現在はIT系企業にて営業サポートとして働きながら複業ライターとして活動中。

化粧品の流通加工とは?業務委託先を選ぶポイントと実績豊富な企業を紹介

化粧品 化粧品の発送代行
化粧品の流通加工とは?業務委託先を選ぶポイントと実績豊富な企業を紹介

化粧品の流通加工とは、市場に出す前に商品の利便性を高めたり、見栄えを良くしたりする作業です。顧客満足度や商品の品質保持に直結する重要な工程でもあります。

本記事では、化粧品の流通加工に必要な資格やアウトソーシングをするメリット・デメリットを解説します。また、化粧品の流通加工の外部委託先を選ぶポイントや、実績のある企業も紹介していますので、参考になれば幸いです。

化粧品の流通加工とは

化粧品の流通加工とは

化粧品の流通加工は、化粧品の製造から販売までの間に、商品に付加価値を加える作業です。具体的には、主に以下のような作業を意味します。

  • 個別包装
  • 値付け
  • シール・ラベル貼り
  • ギフトラッピング
  • 箱の組み立て
  • 商品の箱詰め

顧客満足度アップや販促推進の活動効率を上げるために必須となるのが、化粧品の流通加工です。上記以外にも、おまけやサンプルの同梱、複数商品を1つの袋にまとめる作業なども該当します。

輸入した化粧品を日本で売るには、日本語で表記されたラベルを貼る必要があるため、流通加工は化粧品販売に欠かせない重要な作業です。

<関連記事>「化粧品のEC物流とは?最新のトレンドを徹底解説

化粧品を流通加工するために必要となる資格

化粧品を流通加工するために必要となる資格

化粧品は、薬機法(医薬品医療機器等法)の規制対象です。薬機法とは、化粧品や医薬品の有効性や安全性を確保するための法律。薬機法で規制されている化粧品の流通加工には、「化粧品製造業」という資格が必要です。

化粧品製造業は以下のとおり、「一般区分」と「包装・表示・保管区分」の2つに分かれています。

  1. 一般区分:すべての化粧品の製造工程を行える区分。直接容器に中身を充てんする工程も行う(混合・原料の計量も含む)
  2. 包装・表示・保管区分:シール貼付、ロットの印字、出荷判定を待つ製品の保管などを行える区分

ここで意味する「製造」とは原料を加工して製品をつくるだけでなく、充てんや混合、包装や表示などが含まれています。

化粧品製造業許可の取得には、製造所が「化粧品の製造に適した場所」として都道府県知事に認められることが必要です。

具体的には、製造所の衛生状況や図面などの設備、責任者を設置できているかについてチェックを受けます。また、化粧品製造業許可は製造所ごとに取得する必要があることに注意が必要です。

化粧品の流通加工をアウトソーシングするメリット

化粧品の流通加工をアウトソーシングするメリット

化粧品の流通加工をアウトソーシングするメリットは以下のとおりです。

  • コストを削減できる
  • コア業務に集中できる
  • 商品の品質保持ができる

化粧品の流通加工は顧客満足度に直結する重要な工程ですが、手間と時間がかかります。委託する前にメリットを把握しておきましょう。

コストを削減できる

化粧品の流通加工をアウトソーシングするメリットは、以下のコストを削減できることです。

  • 車両や倉庫、情報システムなどの設備にかかるコスト
  • 管理者や作業員を配置するコスト

自社で上記のすべてに対応すると、固定費がかさんでしまいます。しかし、アウトソーシングをすれば、管理や維持のコスト削減が期待できるでしょう。経済産業省の調査によると、物流をアウトソーシングした企業の実態として、以下のようなアンケート結果も出ています。

  • コストの明確化ができた 44.9%
  • コストの削減ができた    38.5%

実際にかかっているコストを明確化できれば、削減できる費用も見えてきます。

また作業負荷が増えるクリスマス前などの時期でも、複数の倉庫拠点を持つ物流業者に流通加工を依頼すれば、作業員を増やしたり、倉庫スペースを新たに手配したりする必要がありません。ムダを省き、資金効率を向上させるために、化粧品の流通加工のアウトソーシングは有効です。

コア業務に集中できる

コア業務に集中できることも化粧品の流通加工をアウトソーシングするメリットの一つです。化粧品の流通加工をするために、自社で化粧品製造業の資格を取得し、商品を管理することは、大きな手間やコストがかかります。

さらに、シール貼りや在庫・ロット管理などの煩雑な作業も時間のかかる作業です。コア業務以外の作業を物流業者に依頼することで、販促活動や商品開発などの注力したい業務に集中できます。

商品の品質保持ができる

化粧品の流通加工をアウトソーシングすることで、商品の品質保持もできます。化粧品は繊細な商品のため、取り扱いにはさまざまな注意が必要です。

化粧品を保管するときの注意点として、日本化粧品工業会は高温多湿の場所や温度変化の激しい場所を避けることを挙げています。また、衝撃を受けると割れてしまうファンデーションや瓶に入った商品の取扱いには、厳重に注意を払う必要があります。

化粧品物流の実績を持つ物流業者に業務委託すれば、化粧品を最適な倉庫で管理し、プロのノウハウによる品質保持が可能です。梱包作業時に不良品がないかもチェックできるため、商品の品質を守る仕組みづくりができます。

化粧品の流通加工をアウトソーシングするデメリット

化粧品の流通加工をアウトソーシングするデメリット

化粧品の流通加工をアウトソーシングするメリットは大きいですが、以下のようなデメリットもあります。

  • ノウハウを蓄積しにくい
  • 機密情報の漏洩対策が必要

上記は化粧品の流通加工に限らず、アウトソーシングをするうえでの基本的なデメリットです。特に化粧品は品質保持や自社の技術を守ることが重要なため、詳しく見ていきましょう。

ノウハウを蓄積しにくい

化粧品の流通加工をアウトソーシングすると、自社のノウハウを蓄積しにくいデメリットがあります。業務を外部に委託するため、流通加工のノウハウを持った社員の育成が難しくなるからです。

解決策としては、物流業者と密にコミュニケーションをとることが重要です。トラブルが起こった際の対応方法を事前に確認し、商品の取扱いで発生した問題を共有してもらうとよいでしょう。物流業者と細やかにやりとりを重ねることで、自社でノウハウを蓄積しやすくなります。

機密情報の漏洩対策が必要

化粧品の流通加工をアウトソーシングする前に、機密情報の漏洩対策をしておきましょう。実は、技術のノウハウは社内で特別なものと認識されていないケースがあるためです。

意図せずに機密情報を共有してしまうと、自社のノウハウが流出する可能性があります。流出したノウハウが万が一、競合他社に渡った場合は類似商品が販売され、売上が下がる可能性もあるでしょう。

機密情報の漏洩を防ぐには、技術のノウハウを洗い出し、重要度をレベル別に分けておくことが必要です。重要度を分け、それぞれのセキュリティレベルを決めておけば、機密情報の漏洩対策ができます。

化粧品の流通加工をアウトソーシングする企業を選ぶ3つのポイント

化粧品の流通加工をアウトソーシングする企業を選ぶ3つのポイント

前述のとおり、化粧品の流通加工において「化粧品製造業」の資格を持っていることは必須です。資格を持っていること以外に、化粧品の流通加工の委託先を選ぶポイントは以下の3つが挙げられます。

  1. トレーサビリティを確保できる体制が整っているか
  2. 柔軟な流通加工が可能か
  3. オムニチャネルに対応できるか

物流会社によって対応できる業務範囲が異なります。依頼したい業務に対応可能かどうかを確認できるよう、事前にポイントを押さえておきましょう。

トレーサビリティを確保できる体制が整っているか

流通加工は細心の注意を払って実施されますが、そのうえで何らかのトラブルが起きる可能性に対してリスク管理も必要です。トレーサビリティを確保できる物流会社を選びましょう。

トレーサビリティとは、追跡(Trace)と能力(Ability)を合わせた造語です。以下のような情報が追跡可能な状態のことを意味します。

  • いつ製造されたか
  • どこの倉庫から届けられたか
  • 在庫数はいくつか

製造ロット単位で在庫管理ができる体制が万全であれば、万が一トラブルが発生しても迅速に対応できます。

<関連記事>「在庫管理におけるSKUとは?改善できる管理方法紹介

柔軟な流通加工が可能か

流通加工を請け負う物流会社のなかには、対応範囲が限定的なケースもあります。例えば、ラベルの貼り付けは行っているものの、ノベルティやチラシの同梱などに対応していないといったケースは珍しくありません。

売上アップへの可能性を狭めないよう、事前に対応可能な流通加工の範囲をしっかり確認しましょう。

オムニチャネルに対応できるか

化粧品の流通加工から販売までをスムーズに行うには、オムニチャネルに対応できるかどうかもチェックしましょう。オムニチャネルとは顧客がいつでもどこでも買い物ができるよう、顧客と企業の接点(チャネル)を連携する戦略です。

Webサイトやメール、スマホアプリなどのオンライン上だけでなく、店舗を構えてオフライン上でも買い物ができる仕組みです。顧客が店舗に化粧品を買いに来たときに、その場に在庫がなくても、ECストアで検索すれば在庫を見つけられる可能性があります。

またBtoCやBtoBに対応ができるかも確認してください。顧客のニーズに合わせて、円滑に商品販売に繋げられるよう、オムニチャネルに対応することは重要です。

<関連記事>化粧品物流のアウトソーシングサービスのポイント(薬事法:医薬部外品・化粧品対応倉庫)

<関連記事>オムニチャネルを成功させる物流|ポイントと物流改善事例

化粧品物流の実績が豊富な企業3選

化粧品物流の実績が豊富な企業3選

化粧品物流の実績が豊富な3つの企業を、以下のとおり紹介します。

  1. 株式会社富士ロジテックホールディングス
  2. タナカパックファクトリー株式会社
  3. 株式会社清長

化粧品の流通加工は法律に関わるため、実績が豊富で安心して委託できる企業に依頼しましょう。

株式会社富士ロジテックホールディングス

株式会社富士ロジテックホールディングスは、2018年に創業100年を迎えた老舗の総合物流企業です。化粧品物流の豊富なノウハウと薬事専門知識を活かし、最適化した化粧品物流オペレーションを提案しています。

化粧品製造業を取得しているため、海外から輸入した化粧品の取扱いも可能です。包装・表示作業はもちろん、パッケージ変更や販促用セット組み作業など、さまざまな付帯作業も対応できます。

化粧品物流におけるBtoBやBtoCの実績も豊富で、同じ顧客から両方の依頼を受けているケースも多くあります。

オムニチャネルにも対応しているため、多方面からの販売アプローチも可能です。過去の化粧品や健康食品の主なEC(通販)対応実績は以下のとおりです。

クライアント

商材

発送件数

販売媒体

A社様

化粧品・コスメ

6,000件/月

インターネット

B社様

健康食品・ドリンク

35,000件/月

カタログ

C社様

食品・コスメ

40,000件/月

インターネット

安心して輸入化粧品事業を行いたい方や、さまざまなチャネルで戦略的に売上をアップさせたい方は、富士ロジテックホールディングスをご利用ください。

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タナカパックファクトリー株式会社

タナカパックファクトリー株式会社は1988年に加工業を開始し、35年以上にわたり流通加工業務を行っている企業です。2022年6月にタナカ物流株式会社から分割し、子会社として新設されたのがタナカパックファクトリー株式会社。

グループで連携することで、流注加工や倉庫保管、発送などを包括して対応しています。加えて、ラベル貼り、検量、加熱・密封加工などのさまざまな細かい流通加工業務に対応可能です。依頼したい流通加工業務が複雑で頼みにくいといったケースでも、可能な限り対応してくれます。

株式会社清長

株式会社清長は「ロジプレミアムコスメ」という化粧品物流サービスを展開しています。化粧品のEC物流実績は20年で、多品種少量物流が得意です。

商品センター向けや、リアル店舗向け等のさまざまな販売チャネルへの納品実績があり、販売チャネルの拡大をサポートしています。

マルチチャネルやオムニチャネルに力を入れたい方は、ロジプレミアムコスメも委託先の選択肢として考えるとよいでしょう。

化粧品の流通加工は実績がある企業にアウトソーシングしよう

化粧品の流通加工は実績がある企業にアウトソーシングしよう

化粧品の流通加工を行うには、化粧品製造業の資格が必要です。また、作業内容は多岐にわたり、季節のイベントによって作業負荷が増える傾向があります。

設備の維持や責任者の配置、商品管理にはコストや時間がかかるため、実績がある物流会社にアウトソーシングするのも一つの手です。

富士ロジテックホールディングスは、責任技術者を配置しており、化粧品の流通加工を安心してお任せいただけます。物流オペレーションを最適化することで、省力化・省人化の実現も可能です。加えて、自社システムについても倉庫運用経験者のSEが開発に力を入れているため、お客さまのニーズを熟知した設計ができます。

富士ロジテックホールディングスの豊富な物流ノウハウがつまったお役立ち資料も提供しています。化粧品の流通加工の依頼を検討している方はお気軽にご相談ください。

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