梅山茜
梅山茜

物流会社でEC発送代行のバックオフィス業務に従事する複業ライター。好奇心旺盛な性格で、過去に営業職や販売職、医療ソーシャルワーカーなどを経験。豊富な経験を活かして物流、医療・福祉、資格、ライフスタイル記事など幅広い分野の執筆を担当する。カテゴリー問わず、便利で使いやすい商品やサービスを求めて、ネットサーフィンを繰り返す日常を送る。趣味は旅行とレトロモダンなカフェ巡り。

梱包代行のおすすめ業者5選!集荷もできるサービスや料金、選定方法まで

物流代行 発送代行 開封の儀 3PL

ECサイトの受注増加によって、自社での出荷業務が手に負えなくなり、納期に遅れるなど、苦い経験のあるEC事業者様も多いのではないでしょうか。

「業務効率化を図りたい」「手間のかかる作業を削減したい」など、現行の業務に課題を感じている場合は、梱包代行の利用も有効な手段の一つです。

梱包代行とは、出荷業務全般を代行できるサービスのことです。物流のプロが代行するため、高品質な作業・仕上がりが期待できます。

本稿では、梱包代行のおすすめ業者を5社紹介します。サービスや料金、選定方法まで解説するため、参考にしてください。

梱包代行のおすすめ業者!特徴別5選

梱包代行業者は豊富にありますが、委託する業者によって対応できるサービス内容が異なります。ここでは、サービスに特徴のある5社を紹介します。

梱包代行サービス1.オリジナル梱包が可能【富士ロジテックホールディングス】

富士ロジテックホールディングスの発送代行の特徴は、オリジナル梱包が対応できる点です。梱包箱の形状・サイズ・材料・色・ボックススタイルを選択可能です。

一般的な段ボールとは異なり、商品に応じて高級感のある梱包箱にしたり、ギフトボックスのような可愛らしいデザインにしたり、ブランドイメージに合わせてカスタマイズできる魅力があります。

オリジナル梱包によって顧客に特別感を与えられるため、他社との差別化だけでなく、顧客満足度の向上にもつながりやすくなります。

カスタムボックスの費用は、箱の種類・材質・寸法・カスタム箱のデザインによって異なるため、オリジナル梱包を検討する際は、お問い合わせください。

サスティナブルを意識した梱包も行っています。「サスティナブル梱包への取り組みでSDGsに貢献!梱包資材の事例も紹介」の記事をご覧ください。

梱包代行サービス2.集荷時に梱包してくれる【ヤマト運輸】

ヤマト運輸がサービス提供する「ピック&デリバリー(マルチチャネル版)」は、出荷する荷物をまとめてヤマト運輸へ引き渡すだけで、梱包・発送の対応が委託できるサービスです。

初期費用と月額固定費用は発生しない仕組みで、1個あたり162円(税込)から利用可能です。出荷作業料+運賃の従量課金体系のため、出荷件数が少ないEC事業者様もコストを抑えられるでしょう。

また、個人間で取引ができる大手フリマサイト「メルカリ」とヤマト運輸が提携した「たのメル便」の需要も高まっています。たのメル便は集荷依頼をするだけで、集荷・梱包・搬出まですべて委託できるサービスです。

出品者は梱包する手間を省けるため、運びにくい大型家具などでも気軽に出品可能です。プロの手によって、適切に梱包してもらえるため、安心して任せられる点が人気を集めています。

梱包代行サービス3.ギフトラッピングに強い【結い人】

株式会社結い人(以下、結い人)は、ギフトラッピングサービスに特化した梱包代行を行なっています。

ギフトラッピングを専門としているため、結婚祝いや誕生日、父の日・母の日など、あらゆるイベントに適した高品質なラッピング対応が可能です。

自社のECサイト上で、結い人のラッピングを販売をすることで、ギフトラッピングに関しては、資材費や人件費、デザイン費などのコストが一切かかりません。

梱包代行サービスは、保管費2,500円〜利用可能であり、月出荷数は0件からでも対応可能です。ギフト関連の商材を扱うEC事業者様は、利用メリットの大きい梱包代行サービス業者です。

梱包代行サービス4.料金が安い【サイテキ】

株式会社サイテキは、料金の安さが特徴です。他社より1円でも高い場合は、それよりも安い金額を提示するなど、最低価格保証の取り組みを行なっています。

同社はEC事業も行なっており、自社で対応する入出荷・梱包経験を活かして、安価で出荷するノウハウを保有しています。在庫保管料6円~、宅配便60サイズ480円から出荷できるなど、他社に負けない低価格を実現しています。

さらに、倉庫移動手数料は0円となっており、現在の委託先のコストが高いと悩むEC事業者様にとって嬉しいサービスが揃っている梱包代行サービスといえるでしょう。

梱包代行サービス5.実績が豊富【スクロール360】 

株式会社スクロール360(サンロクマル)は、物流代行サービス歴35年以上、100社以上の取引があるなど、豊富な実績のある梱包代行業者です。

豊富な実務経験のある梱包のプロが対応するため、高品質な梱包・発送業務がかないます。また、ラッピングや贈答用の熨斗、メッセージカードなどの対応もできるため、ギフト利用の顧客にも嬉しい特典をつけられるメリットも。

発送代行の利用料金は、取り扱っている商材や配送サイズ、倉庫内の運用方法によって異なるため、まずは見積りの依頼をするとよいでしょう。

梱包代行サービスの料金相場

梱包代行サービスを利用する際の、料金相場は以下のとおりです。

項目

概要

料金相場

入庫料

商品の入庫費用

15円〜30円/個

保管料

商品保管の費用

2,000円〜10,000円/坪

検品料

商品状態の確認費用

10円〜100円/個

ピッキング料

保管棚から商品をピックする費用

5円~20円/個

梱包・作業料

商品を梱包し出荷準備をする費用

200円~600円/個

運賃

商品を発送するための費用

320円〜1,300円/個

資材

 

商品発送時に必要な資材の費用

(段ボール・緩衝材など)

50円〜200円/個

システム利用料

倉庫管理システム(WMS)などの

導入・運用費用

25,000円〜100,000円/月

 

梱包代行を依頼する件数や作業内容によって料金が変わるため、利用検討時は見積り依頼をするとスムーズです。

また、梱包・発送業務だけでなく、物流業務全般を依頼するフルフィルメントサービスの利用によって、委託費用が安くなるケースもあります。自社で依頼したい内容とコストを比較して検討しましょう。

ポストインサイズの梱包箱には多くのメリットがあります。「EC事業者必見!ポストイン配達で再配達・対面不要!配送サービスを比較」の記事でご検討ください。

梱包代行サービスで得られるメリット

ここからは、梱包代行サービスの利用で得られるメリットを3つ紹介します。

  • リソースを確保できる
  • 品質向上が期待できる
  • 煩わしい作業から解放される

リソースを確保できる

商品開発・受注管理・在庫管理・梱包・発送業務など、すべての業務を自社で対応している場合、注文数の増加によって出荷業務以外の業務に手が回らなくなるおそれがあります。

出荷業務がひっ迫してしまうと、在庫管理などの別の業務がおろそかになり、品切れなどによる販売機会の損失や顧客満足度の低下にもつながりかねません。

梱包代行サービスを利用することで、梱包・出荷業務をまるっと委託できるため、注文数に気を取られずに、新商品の開発や買付などのためのリソース確保ができるでしょう。

品質向上が期待できる

梱包のプロに任せることで、商品に合わせて「適切な梱包ができる」ため、品質の向上につながります。梱包に不慣れなスタッフが対応した場合、梱包方法が甘く、商品によっては配送中に荷物が動いて壊れてしまうなど、低品質な梱包をするおそれがあるためです。

また、梱包状態が悪いと、見た目の印象も悪くなり、顧客満足度の低下にもつながります。

梱包のプロに依頼することで、商品サイズや形、重さに合わせて最適な梱包を行なうため、品質向上につながり、顧客満足度の向上も期待できるでしょう。

綺麗なだけでなく、感動を提供する梱包もECおよびD2Cでは重要です。「開封の儀(Unboxing)で顧客体験(CXカスタマーエクスペリエンス)を演出」の記事を参考にしてみてください。

煩わしい作業から解放される

商品の梱包・発送業務と一口にいっても、在庫管理やピッキング作業・伝票作成・ラッピング・シール貼り・ノベルティ同梱など、幅広い業務があります。

出荷運用フローが確立できていない場合、手探りで作業することになってしまうため、商品の誤配送などの出荷ミスにつながるおそれがあります。ミスの対応に追われ、さらに時間が足らなくなる悪循環に陥る懸念もあります。

煩雑な梱包・発送業務をプロに依頼することで、確立した運用フローで効率的かつミスのない安定した出荷が可能に。煩わしい作業から解放され、自社商品の販売注力の企画など、本来行なうべき業務に集中できるでしょう。

梱包代行サービス選定のポイント

梱包代行サービスを利用すると、さまざまなメリットがあります。ただし、自社に適した梱包代行業者を選ぶためには、目的に合ったサービスが利用できるかを事前に確認しておく必要があるでしょう。

梱包代行サービスを選定するポイントは次のとおりです。

  • 目的に沿っているか
  • 費用対効果は期待できるか
  • 扱う商材に適しているか

目的に沿っているか

梱包代行サービスを選定する際には、目的に合ったサービスが提供されているか確認することが大切です。

たとえば、梱包代行サービスの依頼目的が「コスト削減」だとします。

梱包料の安さだけで業者を決定してしまうと、依頼目的に沿わない結果になるおそれがあるため、注意しましょう。「想定よりも保管料が高い」「作業料の内訳が明確になっていない」など、料金面のトラブルだけでなく、商品の保管や梱包の質が悪く、返品が増加するリスクもあります。

契約後にトラブルにならないよう、さまざまなパターンを想定した料金見積りの依頼をすることが大切です。梱包の品質や梱包イメージは、実際に倉庫に足を運び、自分の目で確認しておくとよいでしょう。

費用対効果は期待できるか

梱包代行サービスを利用することで、品質向上や自社の優先すべき業務に集中できるなど、多くのメリットがあります。

とはいえ、費用面で赤字になってしまうと運営そのものが難しくなるおそれがあるため、費用対効果の検証は重要です。

梱包代行サービスは、梱包にかかる費用だけでなく、以下のように商品の保管料やピッキング料など、出荷業務を行なうために必要なコストが発生します。

  • 入庫料
  • 保管料
  • 検品料
  • ピッキング料
  • 梱包作業料
  • 資材費
  • 運賃
  • システム利用料

自社の運用課題をピックアップし、梱包代行サービスの利用によって解決できるのかを検討したうえで、複数企業に見積もりを依頼し、コストをかけて委託するメリットがあるのかを検証しましょう。

扱う商材に適しているか

梱包代行サービスを利用する際には、自社製品や扱う商材が対応しているか事前に確認しておくとよいでしょう。食品や医薬品、大型家具などの梱包代行を依頼したい場合、代行業者によっては対応できないケースがあるためです。

具体的には、食品や医薬品は温度や賞味期限の管理ができる代行業者でなければなりません。また、大型家具の場合は、保管スペースが広い倉庫を持つ代行業者への依頼が必須です。

上記のように、特別な条件下での保管・出荷が必要な商材を扱っている場合は、あらかじめ専門の代行業者を選択するとよいでしょう。

梱包代行を上手に活用して発送をラクにしよう

梱包代行サービスとは、物流のプロが梱包・発送までを代わりに対応してくれるものです。煩雑な梱包業務を代行依頼することで、EC事業者様は優先すべき業務に集中できるメリットがあります。

丁寧かつ迅速に梱包・発送を対応してくれるため、EC事業者様の業務負担を軽減するだけでなく、顧客満足度の向上にもつながる魅力あるサービスといえるでしょう。

富士ロジテックホールディングスでは、創業100年以上にわたる豊富な経験と実績で、EC物流代行・発送代行をサポートしています。EC事業者様が抱える課題をヒアリングしたうえで、最適なサービス提案をいたします。まずはお気軽にお問い合わせください。

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梅山茜

ライター

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物流会社でEC発送代行のバックオフィス業務に従事する複業ライター。好奇心旺盛な性格で、過去に営業職や販売職、医療ソーシャルワーカーなどを経験。豊富な経験を活かして物流、医療・福祉、資格、ライフスタイル記事など幅広い分野の執筆を担当する。カテゴリー問わず、便利で使いやすい商品やサービスを求めて、ネットサーフィンを繰り返す日常を送る。趣味は旅行とレトロモダンなカフェ巡り。

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