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スマート搾乳機「willow」フェムテック・フェムケア 探索シリーズ

FemCare フェムケア Femtech フェムテック

【FemTech FemCare 企業探索シリーズ】

スマート搾乳機「willow」

Written by 植島 寛子

スマートな搾乳機を展開しているアメリカのメーカーWillowが、ブラ装着型搾乳機「Willow Go」の取り扱いを始めました。Willowの商品は、多くの母親が抱く授乳の悩みに寄り添っています。

ただ残念なことにWillowの商品は、日本では展開していません。さらに日本では搾乳機自体が普及していません。

なぜなのでしょうか。日米の搾乳機に対する違いについてご紹介していきます。

ブラ装着型搾乳機「Willow Go」とは?

ブラ装着型搾乳機「Willow Go」は、ウェアラブルスマート搾乳機の一つです。主な特徴は、以下の5つが挙げられます。

  • ブラジャーに入れたまま使えるので、ながら授乳が可能
  • 病院で使用される搾乳機と同程度の吸引力
  • アメリカでは保険適用されると150ドルで利用できる
  • 音がほとんどしない
  • 後処理も楽々

Willowでは、以前よりウェアラブルのスマート搾乳機の販売をしています。WillowのCEOが女性であること、CTOの妻が搾入機に不満を持っていたことが、開発のきっかけになりました。

日本で搾乳機が普及しないのはなぜか



ブラ装着型搾乳機「Willow Go」を説明する動画を見ると利便性が高く、日本でも人気が出るのではないかと考えられます。

しかし残念ながらWillowの商品は日本では展開しておらず、入手するには海外通販を利用する必要があります。

日本ではウェアラブルのスマート搾乳機だけでなく、搾乳機自体が普及していません。アメリカと搾乳器の使用率を比較すると、その差は歴然です。
  • アメリカ…64%
  • 日本…10%

なぜ日本で搾乳機が普及しないのか理由を解説していきます。

母乳育児に対する意識やサポート

母乳育児に対する意識は、アメリカと日本では大きく異なります。北米では母乳育児に関心を持つ人が増えてきました。

増えた理由としてはアメリカでは政府や医師が母乳育児を積極的に推進し、母乳育児の専門家が母乳指導しているからと考えられます。

また母乳育児に関するサポートや治療に保険が使えることも、アメリカで母乳育児を選択する人が増えている理由といえるでしょう。保険に加入しドクターから処方箋を貰えば、オンラインで簡単に搾乳機を入手できます。

実際に母乳で育てられる生後半年のアメリカの赤ちゃんは、2000年の35%から、2010年には49%に増えました。

一方日本でも、生後3か月に母乳を飲んでいる赤ちゃんは 2005年の38%から2015年の54.7%と増加しています。

しかし日本では
  • 母乳が足りているのか
  • 十分な母乳が出ない
という悩みを持つ母親が少なくありません。

日本では母乳指導をしない産院もあり、母乳育児に十分な知識やサポートがない母親も多いと考えられます。

また日本では、搾乳機を実費で購入しないといけません。日本では母乳育児に対するサポートがアメリカに比べて不十分です。

その結果、母乳育児に対する考え方や搾乳機の活用もアメリカに比べると後ろ向きだといえます。

 

搾乳機に対するイメージ

日本では、搾乳機にネガティブな思いを持つ人が少なくありません。

ベビー用品でお馴染みのピジョンによると、搾乳機に対して

 

  • 乳を搾るという名称が嫌だ
  • 痛いのではないか
  • 恥ずかしい
  • 一般的ではない

といった意見を持つ人もいます。

一方アメリカでは母乳育児を行う母親の85%が搾乳機を利用していて、搾乳機を使うことが日本より一般的です。

また日本とは異なり、Willowを始め色々な種類の搾乳機がアメリカでは発売されています。選択肢が多い所も、搾乳機にポジティブな人が多い理由といえるでしょう。

女性が置かれた環境

日本よりもアメリカの方が、一般的に育児休暇が短く設定されています。一般的な日本の育児休暇は、子供が一歳になるまでです。

一方アメリカでは生後3ヶ月で職場復帰することが少なくありません。そのため、アメリカ人女性は日本よりも搾乳機を利用する機会が多いと考えられます。

女性の置かれた環境も、搾乳機の普及に影響しているといえるでしょう。

  

最後に

アメリカではブラ装着型搾乳機「Willow Go」をはじめ、搾乳機市場のトップを占めています。今後も新しい商品が登場し、さらに便利に搾乳できる女性も増えるでしょう。

一方日本では、搾乳機自体が普及していません。授乳機にネガティブな意見を持つ日本人もいて、選択肢も少ない状態が続いています。

日本でも搾乳機の利用や種類が増えれば、子育てが楽になる人もいるでしょう。日本でも搾乳機に対する考え方を見直すことが求められます。
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