
国内外のECをはじめ、リユース、美容・健康、音楽などあらゆるジャンルで執筆中のフリーランスライター。中国への留学経験を生かし、13年間、繊維製品や楽器、雑貨の輸入業務に携わる。現在はライター業のかたわら、個人で越境ECのセラーとしても活動中。

2024年10月からほとんどの郵便料金が値上げされるなか、クリックポストは185円のまま据え置きになりました。ネットオークションやフリマサイト、ECサイトでも発送方法の選択肢としてクリックポストが注目されています。
一方、サービス内容や他のサービスとの違いについて詳しく把握していない方も多いかと思います。
本記事では、
- クリックポストのサービス概要
- クリックポストと類似サービスとの違い
- メリット・デメリット
について、詳しく解説します。
クリックポストとは
クリックポストとは、全国一律の料金で規定サイズ内の荷物をポスト投函できるサービスです。配達先は受け取り側の郵便受けになります。
なお集荷サービスは利用できず、差出しはポスト投函もしくは郵便局へ持込の2択です。
小さなものなら安価で送れるため、ネットオークションやフリマサイトの商品発送にも適しています。
以下の概要を各項目に分けて見ていきましょう。
- サイズと重さ・料金
- 発送できるもの、できないもの
- 配達日数
- 追跡方法
サイズと重さ、料金
サイズと重さ、料金については以下の表をご覧ください。
料金 |
全国一律料金 185円 |
サイズ |
長さ:14〜34cm |
重さ |
〜1kg |
クリックポストには、指定の梱包材がありません。サイズ規定内なら、市販の箱や封筒で発送できます。
料金の決済はYahoo!ウォレットもしくはAmazon Payを通じて、インターネット上で完結します。事前にYahoo! JAPANかAmazonのアカウント取得が必要なので、ご注意ください。
サイズ規定を超過したものは返送されるため、利用の際は必ずサイズを確認しましょう。
発送できるものと発送できないもの
クリックポストでは、サイズと重さの規定内のもので、以下の表にある「発送できないもの」以外なら送れます。
なお冷凍・冷蔵が必要なものには対応していないため、基本的には送れません。
またクリックポストでは、破損による損害賠償はできません。
こわれそうなものは緩衝材などでしっかりと包み、なおかつ厚みの規定を超えないよう注意が必要です。
発送できるもの一例 |
● 衣料品 ● サプリメント ● CD・DVD ● 雑誌 ● コミック ● スマホケースなど |
発送できないもの |
● 現金、信書、貴金属等の貴重品 ● 爆発物・毒劇物等の危険物 ● 冷凍・冷蔵が必要なもの |
クリックポストの配達日数
配達日数の目安は、差出日の翌日から翌々日です。土日も配達に対応しています。
差し出した時間によっても変動があります。配達先が離島や遠方の場合は、この限りではありません。
なお、クリックポストは配達日や時間の指定はできません。
追跡方法
クリックポストは荷物の追跡が可能です。
日本郵便の郵便追跡サービスで追跡番号(お問い合わせ番号)を入力します。
発送者側からは、マイページに表示されている荷物の追跡番号をクリックすれば、簡単に追跡ができます。
類似するサービスとの違い
ここからは、同じく郵便受けに配達可能な以下3つのサービスと、クリックポストとの違いを比較していきます。
- 普通郵便
- ゆうパケット
- クロネコゆうパケット
普通郵便との違い
クリックポストの規定サイズは、普通郵便でいうところの定形外郵便物(規格内)に相当します。そのため、ここでは定型郵便物と定形外郵便物(規格内)を普通郵便として比較しています。
クリックポストと普通郵便(とりわけ定形外郵便)の違いは、重さによる料金変動の有無です。料金の比較を見てみると、100gを超える郵便物はクリックポストの方が安く、配達日数も短いため有利です。
また普通郵便には追跡サービスがないため、荷物の所在を確認したい物はクリックポストでの配送が向いているでしょう。
|
クリックポスト |
普通郵便 |
料金 (全国一律) |
185円 |
定型郵便物:110円 定形外郵便物(規格内): |
配達日数 |
約1〜2日 |
約2〜3日 |
サイズ |
長さ:14〜34cm 幅:9cm〜25cm 厚さ:〜3cm |
【定形郵便物】 【定形外/規格内】
|
重さ |
〜1kg |
【定形郵便物】〜50g 【定形外/規格内】〜1kg |
発送方法 |
ポスト投函 もしくは郵便窓口に持ち込み |
|
配達方法 |
郵便受けに配達 |
ゆうパケットとの違い
ゆうパケットは個人、法人を問わず利用できます。
クリックポストとの大きな違いは厚さによって料金が変わる点です。
クリックポストよりサイズに融通がきく代わりに、料金設定はやや高めになっています。
|
クリックポスト |
ゆうパケット |
料金 (全国一律) |
185円 |
厚さ〜1cm:250円 厚さ〜2cm:310円 厚さ〜3cm:360円 |
配達日数 |
約1〜2日 |
|
サイズ |
長さ:14〜34cm 幅:9cm〜25cm 厚さ:〜3cm |
3辺の合計:〜60cm (長辺:〜34cm 厚さ:〜3cm) |
重さ |
〜1kg |
|
発送方法 |
ポスト投函 もしくは郵便窓口に持ち込み |
|
配達方法 |
郵便受けに配達 |
ネットオークションやフリマサイトでは、特別に契約した割安の料金が設定されています。
以下は、その一例です。クリックポストと同じサイズ規定にあたるのがゆうパケットです。2024年11月時点では、クリックポストの方が安くなっています。
※料金は全国一律
クリックポスト |
全国一律185円 |
ヤフオク!の特別配送サービスの一例 おてがる配送 |
ゆうパケットポストmini 出品者負担:150円 落札者負担:180円 |
ゆうパケット: 出品者負担:205円 落札者負担:230円 |
|
ゆうパケットポスト: 出品者負担:200円 落札者負担:230円 |
|
メルカリの特別配送サービス: ゆうゆうメルカリ便の一例 |
ゆうパケットポストmini:160円 |
ゆうパケット:230円 |
|
ゆうパケットポスト:215円 +専用箱65円と発送用シール5円 |
|
ゆうパケットプラス:455円 +専用箱65円 |
<関連記事>「ゆうパック値上げ後の最新料金、配達日数、追跡を完全解説!」
出典:日本郵便「ゆうパケット」
クロネコゆうパケット(旧ネコポス)との違い
クロネコゆうパケットは、ヤマト運輸が集荷した荷物を日本郵便の配送網を利用して配達するサービスです。法人や一定の出荷量がある個人が契約できます。従来のネコポスに相当するサービスです。(ネコポスは2024年度末に廃止)
クリックポストとクロネコゆうパケットの違いは、発送方法と配達日数です。クロネコゆうパケットは集荷での発送のため、ポスト投函できるクリックポストに比べると集荷の予約などに手間がかかります。また配達日数を長く要する点もデメリットです。
|
クリックポスト |
クロネコゆうパケット |
料金 (全国一律) |
185円 |
法人ごと、出荷数量など条件に応じ料金が決まる |
配達日数 |
約1〜2日 |
約3日〜7日 |
サイズ |
長さ:14〜34cm 幅:9cm〜25cm 厚さ:〜3cm |
3辺の合計:〜60cm 長さ:14〜34cm 幅:9cm〜 厚さ:〜3cm |
重さ |
〜1kg |
|
発送方法 |
ポスト投函 もしくは郵便窓口に持ち込み |
セールスドライバーによる集荷 |
配達方法 |
郵便受けに配達 |
ゆうパケットと同様、ネットオークションやフリマサイトでは特別料金が設定されており、個人でも利用できます。
(ネコポス廃止後も、フリマサイトでは引き続きネコポスの利用が可能です。)
以下、その一例です。
※料金は全国一律
クリックポスト |
185円 |
おてがる配送 (ヤフオク!内のネコポス特別料金) |
出品者負担:200円 落札者負担:230円 |
らくらくメルカリ便 (メルカリ内のネコポス特別料金) |
210円 |
クロネコゆうパケットについて詳しくは「【ネコポス廃止】クロネコゆうパケットとは?サービスの違い・料金・送り方」の記事で解説しています。
クリックポストで品物を送る手順6ステップ
では、実際にクリックポストで品物を送る方法を手順に沿ってお伝えします。以下の6ステップです。
※事前にYahoo JAPANもしくはAmazonアカウントの取得が必要です。
ステップ1)クリックポストのWebサイトからマイページに仮登録
クリックポストのトップページから、YahooもしくはAmazonアカウントでマイページに利用者情報を仮登録する。
ステップ2)本登録
登録メールアドレスに本登録用のURLが届くので、クリックで本登録を完了させる。
ステップ3)送り状の印字
マイページにログインし、送り状を印字する。
【各印字ボタンの解説】
1件申込:1件のみ送る場合
まとめ申込:最大40件まで、まとめて発送情報を入力する場合(CSVファイルに入力後、アップロード)
まとめ印字:予め登録しておいた発送先のラベルをまとめて印字する場合
一時保存:支払い手続き前の発送先情報が表示される
ステップ4)支払い手続き
支払い手続きに進み、YahooウォレットもしくはAmazon Payに登録されたクレジットカードで運賃を支払う。
ステップ5)配送ラベルの印字
支払い確定後、自宅のプリンターなどで送り状のラベルを印字する。
ステップ6)荷物を発送
荷物にラベルを貼り付け、ポスト投函もしくは郵便局窓口に持ち込み発送を完了。
クリックポストのメリット
クリックポストで商品を発送するおもなメリットは、以下の4つです。
- 追跡ができる
- ポスト投函できる
- 全国一律の安い料金
- 配達記録が残る発送方法で最も安い
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
メリット1.追跡ができる
クリックポストは郵便受け配達にもかかわらず、問い合わせ番号による荷物の追跡が可能です。
同じくポスト投函の郵便受け配達でも、通常郵便物の場合は追跡ができません。
発送者側からは、マイページから荷物の問い合わせ番号をクリックすると郵便ホームページの追跡サービスに移動、荷物の追跡ができます。受け取り側は問い合わせ番号さえあれば、郵便局の追跡ページから検索が可能です。
郵便局が荷物を受け取ってから追跡サービスのページに反映されるまではタイムラグがあります。反映されていない荷物については、郵便局に直接問い合わせてみましょう。
メリット2.ポストに投函できる
クリックポストを利用する2つ目のメリットは、ポストに投函できる点です。
平日忙しくて郵便局窓口に行けない人でも、仕事終わりや空いた時間にいつでも発送できます。
郵便受けに配達されるので、受け取り方も手間がかからず簡単です。再配達の手配が必要ないため、いつでも受け取れます。
ポストインできるサイズの配送について「EC事業者必見!ポストイン配達で再配達・対面不要!配送サービスを比較」の記事では、具体的な商材事例を交えて詳しく紹介しています。
メリット3.全国一律料金で安い
クリックポストを利用する3つ目のメリットは、日本全国一律185円で発送できる点です。
他の同様のサービスと比べても安い設定で、厚さによって料金が変動することもありません。ネットオークションやフリマサイトで小さな物を発送する際に、便利に利用できます。
メリット4.配達記録が残る小型郵便で最も安い
小型郵便で追跡サービスが必要な場合、普通郵便やゆうメールは基本料金に別途、特定記録料が加算されます。
クリックポストは追跡サービス込みで一律185円なので、配達記録が残る小型郵便のなかでは最も安いサービスです。
サービス |
料金 |
内訳 |
クリックポスト |
185円(一律) |
追跡サービス込 |
普通郵便 |
295円〜 |
最低料金85円+特定記録料210円)
|
ゆうメール |
340円〜 |
最低料金180円+特定記録料160円) |
クリックポストを利用する際の注意点
便利で安いクリックポストですが、利用にあたって押さえておきたい注意点を2点お伝えします。
専用ラベルは手書き不可
まず大前提として、専用ラベルは手書きが不可です。
クリックポストを利用するにはマイページへの登録と、専用ラベルの印刷が必要です。家にプリンターがなければコンビニでも印字ができますが、一定量の出荷がある場合は常にコンビニで印字するのは現実的とはいえません。
今後クリックポストで継続して出荷する予定のある方は、家にプリンターの準備が必要になるでしょう。
入力内容に誤りがあるまま印字しても、手書きでの修正は不可です。また、ラベル発行後7日間以内に発送しなければラベルが無効になります。それらの場合、面倒でも入力からやり直す必要がある点にも留意しておきましょう。
補償がついていない
2つ目の注意事項は、クリックポストには損害賠償がない点です。
受け取った時に内容品が壊れている場合でも、基本的には補償はされません。
例外として、荷物をなくした、郵便局の過失が明らかな場合の破損については運賃の相当額のみ返還されるということです。
発送時にはこわれものなどの注意ラベルも貼れないため、発送者の自己責任で慎重に梱包する必要があります。
クリックポストでよくある質問
さいごに、クリックポストの利用にあたって、よくある質問を以下の通りまとめました。
クリックポストの利用者登録は有料ですか?
無料で利用者情報を登録できます。
自宅にプリンターがなくても利用できますか?
自宅にプリンターがない場合でも、利用可能です。クリックポストのサイトで印字したラベルは、PDFファイルで保存されます。
保存したファイルをコンビニのネットプリントサービスなどにアップロードすれば印刷できます。
PayPayでの支払いは可能でしょうか?
PayPayで支払う場合は、Yahoo! ウォレットに紐づけされたPayPayアカウントがあれば決済が可能です。
ラベルを使わなかった場合、クリックポストの決済は取り消し可能ですか?
クレジットカードの場合は、とくに決済の取り消し手続きは必要ありません。ラベルの有効期限が切れると自動で取り消しが行われます。
PayPay残高払い、デビットカード、プリペイドカード、Amazonギフト券で決済した場合は即時決済になります。
取り消しには、クリックポストの専用問い合わせフォームより別途キャンセル申請が必要です。
クリックポストでも追加料金で配達日の指定はできますか?
クリックポストは、配達日指定ができません。
追加料金で配達日の指定ができるのは、手紙やはがき、ゆうメール、点字郵便物などが対象です。
2024年4月の日本郵便のサービス見直しで、クリックポストの配達日数に変更はありましたか?
クリックポストは以前と同様、差出日の翌日から翌々日が目安です。
クリックポストをはじめ、ゆうパケット、書留など普通扱いの郵便物については配達日数に変更はありません。
クリックポストは忙しい人にも便利!
クリックポストはポストに投函でき、郵便受けに配達されるサービスです。
いつでも発送・配達ができるので、発送する側や受け取る側がどんなに忙しくても便利に利用できます。
一方で、ラベル印刷や発送先の入力など煩雑な作業が伴うデメリットがあります。
クリックポストのように小さい荷物を郵便受けに配達したいけど、それに伴う煩雑な作業まではできないという方には、発送代行の利用がおすすめです。
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配送だけではなく梱包や納品書にかかる手間を省きたい方は、ぜひいちどご相談ください。
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オガミキヨ
国内外のECをはじめ、リユース、美容・健康、音楽などあらゆるジャンルで執筆中のフリーランスライター。中国への留学経験を生かし、13年間、繊維製品や楽器、雑貨の輸入業務に携わる。現在はライター業のかたわら、個人で越境ECのセラーとしても活動中。
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