
Shopifyストアの成長には、在庫管理の最適化が欠かせません。出荷数や販売チャネルが増えるほど、手作業での在庫管理が煩雑になりやすく、売り越しや欠品のリスクも高まりやすくなります。
Shopifyの標準機能だけでも基本的な在庫管理が可能ですが、さらに効率を求めるなら専門アプリの導入がおすすめです。この記事では、Shopify運営の効率化が図れるおすすめの在庫管理アプリ8選をご紹介します。
標準機能との違いや、アプリの活用術も合わせて解説しますので、ぜひ参考にしてください。
Shopifyの在庫管理アプリおすすめ8選を紹介
Shopifyの在庫管理を効率化するおすすめのアプリを8選をご紹介します。
- はぴロジ
- シッピーノ
- AnyLogi
- ロジザードZERO
- オープンロジ
- ロジレス
- ロジクラ
- W3 mimosa
各アプリの特徴を見ていきましょう。
1.アプリと連動した約200拠点の倉庫ネットワーク「logiec(ロジーク)」
出典:物流DX「はぴロジ」
在庫管理アプリ「logiec(ロジーク)」では、商品情報・受注情報・出荷実績・在庫情報を自動で連携します。カスタムルールの設定もでき、プレゼントやサンプル品など特典品の追加対応も可能です。
また、全国約200拠点の倉庫と連携しており、物流業務のアウトソーシングにも対応しています。注文者の住所に近い倉庫から商品を出荷する分散出荷ができるため、長距離輸送にかかるコスト削減が実現できます。
サービス名 |
logiec(ロジーク) |
機能 |
・在庫の自動同期 ・カスタムルール設定 ・在庫調整 ・複数倉庫の対応 ・データ分析機能 |
アプリストア |
Shopify App Store: |
2.在庫同期まで24時間自動処理「シッピーノ」
「シッピーノ」の強みは、在庫同期まで24時間で自動処理できる点です。そのため、欠品による販売機会の損失や過剰在庫のリスクを削減できます。
アプリを通じて出荷データをCSV形式でダウンロードできるため、データを活用した売上分析も可能です。売れ筋商品や販売傾向を分析できるため、今後の仕入計画やマーケティング戦略にも役立つでしょう。
サービス名 |
シッピーノ |
機能 |
・自動で在庫同期 ・データの一元管理 ・CSVによる自動送付 |
アプリストア |
Shopify App Store:https://apps.shopify.com/shippinno?locale=ja |
3.国内外の物流をトータルでサポート「AnyLogi」
出典:AnyLogi(エニーロジ)| グローバル物流プラットフォーム
「AnyLogi」アプリは、国内外のEC物流を効率的にサポートする在庫管理アプリです。海外の配送サービスの送り状やインボイスもワンクリックで自動生成できるため、越境ECを視野に入れている事業者におすすめです。
在庫管理機能に加え、棚卸システムにも対応しています。ハンディターミナルやスマートフォンからも管理できるため、柔軟な運用体制を実現できます。
サービス名 |
AnyLogi |
機能 |
・受注情報を自動でインポート ・複数ストアの情報を自動取り込み ・CSVによる一括インポート ・送り状・インボイスの発行 ・受注内容に合わせた配送プランの提示 |
アプリストア |
Shopify App Store:
|
4.365日サポートチームが常駐「ロジザードZERO」
出典:クラウドWMSならロジザードZERO|倉庫管理システムの決定版
在庫管理アプリ「ロジザードZERO」の特徴は、サポートチームが365日稼働している点です。自社の担当チームが導入から稼働など運用面のサポートが受けられるので、安心して運用できます。
そのため、従来の在庫管理システムから入れ替えを検討している事業者におすすめです。
また、ロボットやマテハンとの標準連携が豊富で、事業の成長に合わせて柔軟に拡張できる在庫管理アプリともいえます。
サービス名 |
ロジザードZERO |
機能 |
・在庫情報のリアルタイム連携 ・入出荷情報の自動連携 ・商品管理 ・同梱物管理 ・受注管理・基幹システム連携 ・マテハン・物流ロボット連携 |
アプリストア |
Shopify App Store:https://apps.shopify.com/zero-1?locale=ja |
5.小ロットでも固定費なし「オープンロジ」
出典:オープンロジ
オープンロジは、拡張性の高い機能を持つ在庫管理アプリです。1つのアカウントで複数荷主の管理ができ、作業の効率化が図れます。
全国60拠点の倉庫と連携しており、あらかじめオープンロジの倉庫に商品を入庫することで、入庫から発送までの物流業務の委託も可能です。利用した分だけ費用が発生する完全従量課金制なので、小ロットでも固定費をかけずにコストを抑えられます。
サービス名 |
オープンロジ |
機能 |
・在庫・入出荷状況をリアルタイムで共有 ・スマートフォン・タブレット端末から自動連携 ・商品登録・セット商品の登録 ・入庫数・入庫予定管理 ・フリーロケーション管理 ・複数荷主の管理 ・ロット管理 ・棚卸し管理 |
アプリストア |
Shopify App Store:https://apps.shopify.com/openlogi?locale=ja |
6.在庫数をShopifyの商品ページに反映「ロジレス」
ロジレスは、在庫管理システムと受注管理システムが一体化したアプリです。Shopifyの受注情報を自動で取り込み、在庫と出荷指示を連携できます。
倉庫側で在庫が変動すると、その数量が自動的にShopify商品ページに同期反映されるため、欠品や売り越しを防ぐ仕組みです。特典の同梱や配送方法の変更といった細かな作業も自動処理されるため、業務効率化が期待できます。
サービス名 |
ロジレス |
機能 |
・受注から出荷までの業務を自動化 ・在庫情報のリアルタイム更新機能 ・在庫数を自動的にShopifyの商品ページに反映 ・受注処理の自動化 ・複数拠点からの出荷に対応 |
アプリストア |
Shopify App Store:https://apps.shopify.com/logiless-app?locale=ja |
7.iPhoneと連携できるアプリ「ロジクラ」
「ロジクラ」は、iPhoneと連携できる在庫管理アプリです。スマートフォンのカメラでバーコードをスキャンし、入荷・検品・出荷作業を完了できます。
誰でも簡単に操作でき、システム操作に関する教育コストが抑えられる点もメリットです。また、離れた場所にある在庫数も正確に把握できるため、急な欠品にも素早く対応できます。
サービス名 |
ロジクラ |
機能 |
・EC・店舗・卸の在庫を自動連携 ・在庫情報を一元管理 ・スマートフォン連携可能 |
アプリストア |
Shopify App Store:https://apps.shopify.com/shopify-application-32?locale=ja
Apple App Store:https://apps.apple.com/jp/app/%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%AF%E3%83%A9-%E5%9C%A8%E5%BA%AB%E7%AE%A1%E7%90%86%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA/id1293989567
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8.荷姿管理によるスムーズな出荷を実現「W3 mimosa」
出典:在庫管理はSaaS型WMS「W3 mimosa<ミモザ>」におまかせ
「W3 mimosa」は、150を超える豊富な標準機能を備えた在庫管理アプリです。
出荷完了後に問い合わせ番号をShopifyに自動で反映するため、顧客への迅速な発送連絡が可能です。荷姿管理にも対応しており、商品ごとに異なる梱包方法や重量を正確に管理できます。
この荷姿管理により、配送コストを抑えながらスムーズな出荷を実現します。
サービス名 |
W3 mimosa |
機能 |
・消費期限管理 ・ロット管理 ・荷姿管理 ・棚卸し機能 ・CSV形式によるデータの取り込み ・ハンディターミナル対応可能 ・多数の送付状発行システムに対応 |
アプリストア |
Shopify App Store:https://apps.shopify.com/w3_app?locale=ja
Google Play: https://play.google.com/store/apps/details?id=com.dialog_inc.w3package_v2_mobile&hl=ja
Apple App Store:https://apps.apple.com/jp/app/w3-mimosa/id1546569780 |
<関連記事>「Shopifyと連携できる物流アプリ17選!発送代行の倉庫も紹介」
Shopify標準機能の特徴と在庫管理アプリの違い
Shopifyには基本的な在庫管理機能が標準で備わっています。標準機能の種類や在庫管理アプリとの違いを解説します。
- Shopify標準の在庫管理機能の特徴
- Shopify在庫管理アプリとの違い
Shopify標準の在庫管理機能の特徴
Shopifyに標準搭載されている在庫管理機能では、「手持ち(在庫合計)」「販売可能」「(販売)確定済み」「販売不可」「入荷中」と、ステータスを分けて商品の在庫を管理できます。
そのほか、主な在庫管理機能は、以下のとおりです。
- 在庫データの一括インポート、エクスポート
- 在庫追跡機能
- 在庫切れの商品の非表示
Shopifyの標準機能では、CSVファイルによる在庫データの一括インポートとエクスポートが可能です。商品登録の手間を簡略化できます。
在庫数の自動追跡機能では、過去180日間の在庫履歴を表示できるため、適正在庫の把握に役立ちます。また、在庫切れの商品をShopifyストア上で自動的に非表示にできる機能も搭載されています。
<関連記事>「ShopifyにWMSの連携は必要?メリットから選び方・おすすめシステムまで解説」
Shopify在庫管理アプリとの違い
Shopifyには在庫追跡やCSVによる一括更新、在庫切れ通知といった基本機能が標準で備わっており、追加料金なしで利用できます。商品数が少ない段階や、単一チャネルで運営する小規模ストアであれば、この標準機能だけで十分運用可能です。
しかし、ビジネスが成長し、Amazonや楽天市場など複数チャネルの販売や、複数拠点・倉庫での在庫分散が必要になると、標準機能では管理が追いつきません。また、ロット番号・賞味期限管理、棚卸し、物流業務のアウトソーシングといった実務レベルの要件も標準では対応できない領域です。
そのため、今後の成長を見据える事業者にとっては、外部の在庫管理アプリ導入が有力な選択肢となります。
<関連記事>「EC物流代行サービスとは?課題やメリット、おすすめ代行会社16選を解説」
Shopifyの在庫管理アプリの活用術
在庫管理アプリを上手く活用すると、リピーターの獲得や売上向上につながります。在庫管理アプリの活用術を詳しく解説します。
- 在庫情報を活かしてリピーターを増やす
- 需要予測を行い顧客に合わせた販売戦略を立てる
- 運用ルールを整備する
在庫情報を活かしてリピーターを増やす
アプリによる在庫情報の活用により、正確に在庫を把握できるため、欠品や過剰在庫の防止につながります。その結果、出荷遅延やキャンセルが減り、顧客満足度が向上するでしょう。
また、アプリを介して発送の通知と問い合わせ番号が自動送付されるため、顧客はいつでも配送状況の確認が可能です。こうした安定したサービス提供が、リピーター獲得に結びつきます。
需要予測を行い顧客に合わせた販売戦略を立てる
在庫管理アプリの導入により、過去の販売データを活用した需要予測が可能です。例えば、過去の購入履歴から顧客のニーズを読み解き、リピーターには新商品のチラシやお試し品を同梱などの販売戦略が立てられます。
顧客のニーズに合った販売戦略により、売上の向上が期待できるでしょう。
運用ルールを明確にする
在庫管理アプリを導入する際は、運用ルールを明確にすることが重要です。導入前に使用方法についてスタッフ同士が共通認識を持っておくと、スムーズな運用が可能になります。
導入後も、アプリがアップデートされるたびに定期的な研修の場を持ち、常に最新の機能を活用できるように促すことが大切です。また、現場の声はアプリの使い方の改善につながるため、現場スタッフからのフィードバックは積極的に活用しましょう。
<関連記事>「Shopifyの物流課題を解決する施策【システム・サービスと連携】」
Shopifyの在庫管理アプリを導入して売上アップにつなげよう
Shopifyの標準機能は、基本的な在庫管理には十分ですが、複雑な在庫管理には限界があります。特に、商品数の増加による細かな対応は難しくなるでしょう。
そのため、豊富な機能が搭載された在庫管理アプリの導入がおすすめです。富士ロジテックホールディングスでは、Shopifyの在庫管理アプリと連携した物流業務の外部委託が可能です。
ロジレス、コマースロボ、ロジクラといった外部の在庫管理アプリとの連携実績も多数あります。煩雑な物流業務をアウトソーシングすることで、コア業務に専念できるため、EC事業の成長戦略が立てられます。
在庫管理アプリを上手く活用して、売上アップにつなげましょう。


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ライター
森恵
貿易事務と物流代行営業の経験を活かし、専門知識に基づいた記事作成を行っています。お客様に寄り添い、分かりやすく役立つ情報を提供します。
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