物流会社で20年経験しD2C EC スタートアップから中規模、大規模のeコマース事業者へフルフィルメントサービスの提供や物流の見直し・改善、スピード配送、複数拠点展開を設計して提唱している。 事業者様の売上貢献するために 「購買体験」 「リピート施策」 「Unboxing」 やOMO対応での「オムニチャネル」 「返品交換物流」 を提案し、事業者と常に伴走して最新の物流設計を試みる。
近年、ECサイトや通販などの利用者が増えたことにより、商品の在庫管理や発送作業を委託できる発送代行サービスのニーズが増加しています。
これから発送代行サービスを利用しようと考えている方もいると思います。
しかし、発送代行サービスを利用すると自社にどんなメリットがあるのか、どのように発送代行を依頼すれば良いのかが分からない方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、発送代行サービスについて詳しく解説します。
発送代行サービスに依頼できる6つの業務内容やメリット・デメリット、発送代行業者を選ぶ際の6つのポイントなどについて解説しているため、ぜひ参考にしてください。
発送代行サービスとは
発送代行とは、ECサイトや通販などで購入された商品の発送に関わる業務を、専門業者に代行してもらえるサービスのことで、個人の事業者でも利用できるサービスもあります。
発送には、入荷や検品、商品保管、在庫管理、ピッキング業務、梱包、資材準備などのさまざまな作業が必要です。
発送代行サービスには、自社の業務負担を減らしながらECサイトや通販などを運用できる特徴があります。
また、自社のリソースが足りない状態での発送業務では、商品間違えや破損、在庫差異、遅延などのミスが起こりやすくなります。
発送代行で自社のリソース不足を補填することで、発送業務を委託できるだけでなく、トラブルによって発生する顧客対応を減らせる効果も期待できるでしょう。
発送代行サービスのニーズが増えている理由
近年、インターネットが普及したことで、オンラインで手軽に商品を買うことができるECサイトが増加しました。
それに伴って、自社のリソースでは補えない発送業務を委託する発送代行サービスの需要が高まっています。
ECサイトの売上が増えてくると、発送に関わる業務量が増加するため、自社のリソースだけでは足りなくなり、発送代行サービスの利用を検討することも多いです。
発送代行サービスの利用で自社の負担を抑えることによって、マーケティング活動や商品企画など、自社の売上をさらに増やすための業務に注力できることも、発送代行サービスのニーズが増えている理由の1つと言えます。
発送代行サービスに依頼できる6つの業務内容
発送代行サービスに依頼できる業務内容には、以下の6つがあります。
- 入荷・入庫業務
- 在庫管理業務
- 検品や流通加工業務
- ピッキング業務
- 梱包・出庫・発送業務
- 返品業務
上記からも分かる通り、入庫から発送、返品までの業務を発送代行サービスでは依頼できます。
それぞれの発送代行業者に依頼できる業務内容は、ホームページや資料などに記載されているため、発送代行サービスを利用する前に、依頼できる業務内容についてしっかりと把握することがおすすめです。
発送代行の業務①
発送代行では、商品の入荷・入庫業務から依頼できます。
また、入庫と入荷は以下のような業務内容です。
- 入荷:物流倉庫に届いた商品を受け入れる入庫の前処理業務
- 入庫:入荷した商品を保管場所へ移動する業務
入荷・入庫業務は、その後の在庫管理や出荷業務の精度に関わる重要な業務です。
例えば、入庫する際に保管場所や在庫計上する商品名を間違えてしまうと、出荷業務の際に、商品を間違えて出荷してしまうといったミスにつながる可能性が高いです。
そのため、入荷・入庫業務には精度の高さが求められています。
入荷・入庫業務を代行業者に委託することで、ミスが少なく精度の高い状態を保ちやすくなります。
発送代行の業務②在庫管理業務
発送代行サービスでは、商品に適した方法での保管や在庫管理も行います。
保管や在庫管理では、先入れ先出しの徹底や作業効率を考慮した保管場所の確保がポイントです。
また、商品によっては温度管理が必要になるため、常温や定温、冷蔵、冷凍などの商品に適した温度帯に対応可能な発送代行サービスを選択できると良いです。
発送代行には、食品や医薬品などを取り扱える業者もおり、その場合には賞味期限や使用期限、ロット番号などの商品に合ったルールに従って在庫管理を行います。
発送代行サービスの専門業者では、専用のツールやソフトウェアを用いて、それぞれの業務を通じて、最適な保管効率や在庫状態を保てるように管理しています。
発送代行の業務③検品や流通加工業務
入荷や出荷の際に、商品にキズや欠損などをチェックして品質に問題ないかを確認する検品作業も発送代行で依頼できる業務内容です。
さらに、広告やカタログを添付したり、ラベルを貼ったり、アパレル製品であれば裾上げや刺繡など、商品の付加価値を高める流通加工も依頼できる発送代行業者もいます。
納品書の発行や同梱などの作業も委託可能な発送代行サービスもあるため、自社が求める業務を依頼できるかを事前に確認しておきましょう。
発送代行の業務④ピッキング業務
納品書をもとに保管されている商品の中から必要な商品を集めるピッキング作業も、発送代行に依頼できる業務内容の1つです。
商品を自社でピッキングすることは大変で、負担に感じる場合には、ピッキング業務も依頼することがおすすめです。
ピッキングの費用は、商品ごとに決められている場合が多く、出荷費用や梱包費用などと同じ項目に含まれることもあります。
そのため、依頼する前にピッキング費用がどこに含まれているのかを確認しておくと良いでしょう。
発送代行の業務⑤梱包・出庫・発送業務
発送代行では、商品を発送する際の梱包から出庫、発送までの業務が行われます。
ただ商品を発送するだけではなく、商品に合ったサイズの梱包資材を用いての梱包も依頼できるため、自社の負担を減らすことに繋げられます。
また、必要があればギフトラッピングを行ってもらえる発送代行業者もあるため、単純に見える梱包・出庫・発送業務でさえも、どこまでの業務を依頼できるか確認しておきましょう。
発送代行に対して、出荷や発送だけを行うサービスのイメージがある方が多いと思いますが、発送代行は発送に関する業務を全て委託できるサービスです。
発送代行の業務⑥返品業務
発送代行サービスは、商品発送後の返品業務までも委託できます。
返品業務は、商品にキズや欠損などの不良や注文間違い、商品の交換希望があった場合に、返品や交換、再発送をする業務のことです。
返品が発生する理由には様々なものがありますが、自社のイメージを落とさないためにも素早い対応が必要です。
そのため、返品業務も委託することで、素早い対応を実現します。
ただし、返品業務も対応可能かどうかは、発送代行業者によって変わるため、事前の確認が必要です。
発送代行サービスを利用する6つのメリット
発送代行サービスを利用する場合には、以下の6つのメリットがあります。
- 業務の効率化に繋がる
- 物流の質を上げられる
- 自社で在庫を抱えなくてもよくなる
- 業務を可視化できる
- 物流経費を変動費にできる
- コアな業務に集中できる
発送代行サービスを利用する前に、発送代行サービスのそれぞれのメリットを詳しく確認しましょう。
業務の効率化に繋がる
発送代行サービスの利用は、業務の効率化に繋がります。
商品の入荷から在庫管理、商品の発送など、発送業務には手間も時間も必要なため、自社にかかる負担は大きいです。
しかし、本来であれば発送業務に使うはずだったリソースを、発送代行サービスを利用することで他の業務に使えます。
その結果、業務の効率化に繋がります。
業務の効率化をして、販売の促進や企画戦略などの業務にリソースを使えれば、さらなる売上の向上も期待できることも大きなメリットです。
物流の質を上げられる
発送の遅延や発送ミス、商品の欠損などはクレームに繋がり、売上の減少の原因になりかねません。
そのため、ECサイトや通販の運用では物流の質を上げることが求められます。
発送代行サービスは専門業者が、入荷から在庫管理、商品の発送などの発送業務を行うためミスを減らし、物流の質を上げられます。
また、物流の質を上げることはミスを減らせるだけでなく、顧客満足度の向上にも繋がるため、自社で物流の質を担保できない場合には、発送代行サービスの利用を考えても良いでしょう。
自社で在庫を抱えなくてもよくなる
自社で在庫を抱える場合には、在庫を保管するためのスペースが必要です。
また、売上の向上を見込むとなると、必要な在庫数が増えるため、それに伴って在庫を保管するスペースの確保が難しくなることが考えられます。
発送代行サービスを使うことにより、自社で在庫を抱えなくてもよくなるため、空いたスペースを別の業務に有効活用できます。
また、発送代行サービスでは専門業者が在庫を管理するため、自社で管理する場合よりも、より商品の品質を保った状態で管理できることもメリットだと言えるでしょう。
業務を可視化できる
自社で在庫管理を行う場合には、市場のニーズと供給量についてのデータを作成するため、手間がかかります。
発送代行サービスでは、在庫に関する詳細なデータを発送代行業者が定期的に報告されるため、データを作成する手間を省きながら、業務を可視化できます。
商品の注文を受けてから発送までにかかるコストの計算や在庫状況、回転率までを正確なデータとして提供されることが、発送代行サービスを利用するメリットです。
そして、発送業務を通して経営全体を可視化することで、売上の向上に繋げられます。
物流経費を変動費にできる
繁忙期であるセールやイベントなどでは、通常よりも商品の注文数が増えるため、物流経費が異なりますが、自社で商品の発送までを行った場合は、時期に関係なく一定の物流経費が発生し続けます。
しかし、発送代行のサービスを利用することにより、それぞれの時期に合わせて人材の数を調整できるため、物流経費を変動費にすることが可能です。
物流経費を変動費にすることで、コストを抑えて発送業務を行えます。
コアな業務に集中できる
発送代行サービスを利用することで、発送業務に関わっていたスタッフに販売促進やマーケティング活動、戦略立案、商品企画などのコア業務を任せられます。
また、商品の在庫管理も発送代行業者に委託できるため、社内のスタッフがコア業務に集中できることが、発送代行サービスを利用するメリットです。
発送業務にリソースを使いすぎて、売上を向上させる活動ができなければ、元も子もありません。
発送業務の負担が大きい場合には、発送代行サービスの利用を検討することがおすすめです。
発送代行サービスを利用する4つのデメリット
発送代行サービスの利用には、様々なメリットがありますが、反対にデメリットもあります。
主に以下の4つが発送代行サービスを利用する際のデメリットです。
- 自社にノウハウが蓄積されにくい
- 個人情報流出の危険性がある
- 競合他社に発送のノウハウを利用される懸念もある
- 柔軟な対応ができない
発送代行サービスを利用する前に、デメリットについても知った上で利用を検討しましょう。
自社にノウハウが蓄積されにくい
発送代行サービスでは専門業者が発送に関する業務を行うため、誤配送や個数間違いなどのミスを最低限まで防げますが、発送業務に関するノウハウが自社に蓄積されにくいです。
発送代行サービスへの業務委託を停止して、自社で発送まで行う場合は、ノウハウが蓄積されていないため、ミスが増える可能性があります。
また、取り扱う商品が異なる場合には、その商品の発送業務に必要なノウハウが異なります。
ECサイトの運用では正確さとスピードが重要で、顧客からの信頼を得るためには欠かせません。
そのため、発送代行サービスへの業務委託を停止した場合に、発送業務に関する経験やノウハウがなく、困る可能性が考えられます。
個人情報流出の危険性がある
商品の発送では、顧客の名前や住所、電話番号などの個人情報を取り扱います。
これらの個人情報は、もちろん社外秘であるため、個人情報の流出は許されません。
自社で発送業務を行う場合には、情報漏洩のリスクが低くなりますが、外部の事業者である発送代行サービスを利用することで個人情報が流出するリスクが高まります。
もし、発送代行業者から個人情報が流出した場合には、自社の信用がなくなる恐れがあります。
事前に信頼できる業者かどうかを調べるようにしましょう。
競合他社に発送のノウハウを利用される懸念もある
自社と契約した発送代行業者が、自社での発送業務を通してノウハウを学び、その学んだノウハウを競合他社と契約した際に利用する可能性があります。
ECサイトでオリジナルブランドのみを取り扱っている場合には、他社と差別化することが可能ですが、ECサイトで他社の製品を取り扱っている場合には、価格だけで競合他社に勝つことは難しいでしょう。
発送業務に関するノウハウが自社にあれば、自社独自ノウハウを使った流通加工によって差別化できます。
発送代行サービスに業務委託をする場合には、発送業務に関するノウハウが蓄積されないデメリットがありますが、現在あるノウハウが競合他社に流出してしまうデメリットもあることを頭に入れながら、発送代行サービスの利用を検討しましょう。
柔軟な対応ができない
ECサイトを運用していると「追加で注文したものの同梱依頼」「ギフトラッピングの依頼」「発送の一時停止」などの顧客からの要望に対応することがあります。
発送代行サービスに業務委託をする場合には、これらの顧客対応が柔軟に行えないことがデメリットです。
もし、自社独自の仕組みでは柔軟な対応ができるとしても、発送代行業者の仕組みに適した形にすると、柔軟に対応できないことがあります。
発送代行サービスに業務委託する際の料金相場
発送代行サービスに業務委託する前に、料金相場について知りたい方が多いと思います。
そもそも発送代行サービスの料金は、以下の5つの費用に分けられます。
- 基本費用
- 倉庫費用
- 入庫費用
- 梱包費用
- 配送費用
次に、発送代行サービスに業務委託する際の料金相場について、それぞれ詳しく解説します。
発送代行の相場①基本費用
基本費用は、発送代行サービスの料金の中で固定費と呼ばれるうちの1つです。
発送代行業者によって、業務委託する際の基本費用が異なります。
基本費用の相場は1件あたり3万円程度と言われており、商品を出荷する量が多い場合には、料金が割り増しされる場合があります。
料金が割り増しされた場合は、5万円以上の料金がかかる可能性があるため、注意が必要です。
また、基本料金は発送システムの費用を含んでおり、発送業者によっては、在庫管理や梱包などの作業にかかる料金も合わせて、基本料金として提示される場合もあります。
発送システムの費用だけが含まれている場合、基本料金は安くなりますが、在庫管理や梱包作業などの料金が別で請求され、合計金額が思ったよりも高くなる場合もあります。
そのため、基本料金と書かれていても、料金の内訳や詳細までしっかり確認しましょう。
発送代行の相場②倉庫費用
基本費用と同様に、倉庫費用も固定費の1つです。
倉庫費用とは、その名の通り倉庫を利用するための料金で、倉庫の貸し出しの単位は1坪、1パレット、1ラックなど、発送代行業者によって変わります。
料金相場は大体4,000円〜7,000円前後で、都心に近くなるほど料金が高くなり、都心から離れるほど料金が控えめになる傾向があります。
また、冷凍品や冷蔵品のように温度管理を必要とする場合には、別途で光熱費が加算されることもあるため、事前確認が必要です。
発送代行の相場③入庫費用
入庫費用は、商品の入庫量によって変動するため、変動費の1つです。
入庫費用には、商品が倉庫に届いた際に、個数が間違っていないかを確かめるための検品業務や、検品後に商品を倉庫へと運ぶ入庫業務のための料金などが含まれています。
宅配便やコンテナ、PLなどの入庫する商品の梱包方法によっても入庫費用は異なるため事前の確認が必要です。
入庫費用の料金相場は、箱ごとに入庫作業を行う場合は30〜150円/箱、単品で入庫作業を行う場合は10〜30円/品と言われています。
発送代行の相場④梱包費用
梱包費用は、その名の通り、倉庫からピッキングした商品を梱包するための費用です。
商品に合わせた梱包資材を使って梱包し、発送業者への引き渡や自社の配送用トラックに積み込みます。
梱包費用の料金相場は、150〜300円ほどと言われていますが、緩衝材やラッピング、保冷剤を入れる場合など、梱包方法によって料金が高くなります。
さらに、納品書や送り状などの書類を発行する場合には10〜30円の発行手数料が含まれることもあるため、注意が必要です。
発送代行の相場⑤配送費用
配送費用とは運送業者に支払われる商品の配送にかかる費用で、通常の場合、発送代行業者を通して支払われます。
発送代行業者によっては、運送業者と料金の割引契約を結んでいる場合もあり、自社で発送するよりも配送料が安くなりやすいです。
また、自社でトラックや運転手を用意して、入庫から配送までを含む発送業務のすべてを代行している発送代行業者もあります。
配送費用の料金相場は、60サイズの商品が1個の場合には600円前後、120サイズを越える商品の場合は900円を上回ると言われています。
発送代行サービスの利用を検討する2つのタイミング
発送代行サービスの利用を検討しているものの、自社に合ったタイミングが判断できない方もいると思います。
発送代行サービスに業務委託をする場合には、以下の2つのタイミングで検討することが良いでしょう。
- 発送にかかるコストが大きくなっている
- メインの業務が発送業務になっている
発送代行サービスの利用を迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
発送にかかるコストが大きくなっている
発送にかかるコストが大きくなっている場合には、発送代行サービスの利用を検討しても良いでしょう。
発送には複数の業務が含まれているため、人件費がかかってしまいます。
この人件費は、商品が売れれば売れるほど増えるため、発送代行サービスを利用した方がコストを抑えられる場合もあります。
そのため、発送業務にかかっているコストと発送代行サービスにかかる費用を比較してから、発送代行サービスの利用を検討することもおすすめです。
発送業務にかかっているコストと発送代行サービスにかかる費用から、自社に合った発送代行サービスを探してみてください。
メインの業務が発送業務になっている
発送業務に人材や時間などのリソースを使いすぎて、社内のメインの業務が発送業務になっている場合も、発送代行サービスの利用を検討した方が良いでしょう。
メインの業務が発送業務になっていると、他の業務が回らなくなり、経営状況が悪化する可能性があります。
また、事業が拡大すると、より発送にかかる時間や手間が増えるため、出荷遅延のようなトラブルの原因にもなります。
このような状態では、会社にとってマイナスであるため、その状態を改善するためにも発送代行サービスの利用を検討しましょう。
発送代行サービスの種類
発送代行サービスには、以下の3つの種類があります。
- 個別倉庫
- 物流倉庫
- フルフィルメントタイプ
発送代行サービスの種類について詳しく知って、自社に合った発送代行サービスを選びましょう。
個別倉庫| 1つの拠点での商品保管におすすめ
個別倉庫は、受注管理はECサイトの運営側で行い、商品の入出荷や保管業務などを発送代行業者が行う発送代行サービスです。
1つの拠点で商品を保管できるため、出荷先の範囲が広い場合にもスケジュールやコストの管理ができます。
そのため、 1つの拠点で商品を保管したい場合や倉庫内での作業を細かく設定したい場合には、個別倉庫の利用がおすすめです。
物流倉庫|システムを統一化したい場合におすすめ
物流倉庫は、複数の倉庫業者と提携している発送代行業者が提供する発送代行サービスです。
個別倉庫と同じように、受注管理はECサイトの運営側で行い、商品の入出荷や保管業務などは発送代行業者が行います。
物流倉庫では、全国に複数の拠点があるため、配送先の地域に近い倉庫を利用することで、費用を抑えることに繋がります。
物流倉庫の発送代行サービスを利用することで、システムを統一化できるため、受注業務は自社で行え、物流倉庫の業務効率化をしたい場合におすすめです。
フルフィルメントタイプ|あらゆる業務を任せたい場合におすすめ
フルフィルメントタイプとは、発送業務にまつわる商品の入荷管理や出荷管理、受注管理、保管業務など、すべての発送業務を包括的に任せられる発送代行サービスです。
返品対応を含む商品へのお問い合わせや、決済対応などの業務も代行することができる発送代行業者もあります。
受注から配送までの一連の業務を専門業者に委託することで、配送業務を効率化し、素早い配送ができます。
複数のECサイトを運営している場合や、メインの業務が発送業務になっている場合などは、あらゆる業務を任せられるため、フルフィルメントサービスを利用することがおすすめです。
発送代行業者を選ぶ際の6つのポイント
依頼する発送代行業者を選ぶ際には、以下の6つのポイントを確認すると良いです。
- 料金
- 実績
- 出荷可能数
- 保管場所
- サポート体制
- システムの連携
自社に合った発送代行業者を選ぶためにも、依頼する前に、しっかりと発送代行業者について調べましょう。
料金|安い場合には注意する
発送代行業者を選ぶ際に、料金が気になる方も多いと思います。
発送代行業者の料金を確認する際は、自社で発送業務を行う場合のコストと発送代行サービスを利用する場合のコストを比較し、どのくらいコストに差ができるのか、発送代行サービスを理世することでどのくらいコストを抑えられるのかを見極めます。
しかし、料金設定が安くなっている場合には注意が必要です。
料金が安い場合は、サービスの質が低かったり、追加で費用がかかったりする場合もあります。
発送代行業者に依頼する際は、事前に料金明細を提示してもらい、料金の内訳や詳細を確認することがおすすめです。
実績|信頼や安全性を確認する
依頼する発送代行業者の実績を確認することは、とても重要です。
実績を確認することで、発送代行業者の信頼や安全性を確かめられるため、失敗するリスクを低くできます。
また、取り扱い商品に得意分野がある発送代行業者もあるため、自社で取り扱っている商品と発送代行業者の得意分野が一致していることも確認すると良いです。
実績を確認する際は、発送代行業者のホームページだけでなく、インターネットやSNSで口コミを調べてみることもおすすめです。
出荷可能数|自社に合った出荷できる数や規模を選ぶ
出荷可能数の確認も忘れてはならないチェックポイントです。
発送代行業者によって、少数の発注に対応しているか、反対に大量発注にも対応しているかなど、出荷可能数が異なります。
自社で取り扱っている商品は、どのくらいの出荷可能数が必要なのかを確認し、その数に合った発送代行業者を選ぶようにしましょう。
出荷可能数を事前に確認しておかないと、追加で料金がかかることもあるため、注意が必要です。
保管場所|行きやすい場所なのかを確認する
発送代行業者を選ぶ際には、どこに保管場所があるのかを確認することも重要です。
保管場所が自社から遠い場合には、トラブルが発生した際に保管場所へ確認に向かうことが難しいです。
トラブルが発生した場合には、迅速な対応が求められるため、自社からの保管場所の距離が近いことは、とても重要だと言えます。
サポート体制|問い合わせ先や対応可能時間を確認する
不明な点や疑問があった場合の問い合わせ先や対応可能時間など、発送代行業者のサポート体制を確認しておきましょう。
荷物が住所不明だったり、住所が間違っていたり、存在しない場所が指定されていたりなど、商品を配送する際に発生したトラブルへの対応は発送代行業者によって異なります。
発送代行業者に依頼する前に、サポート体制は整っているのか、自社の求めるサポートを受けられるのかを確認することがおすすめです。
システムの連携|自社で使用しているシステムと連携できるかを確認する
自社で使用しているシステムと発送代行業者のシステムが連携できるのかも確認しておくと良いです。
システムの連携は発送に関する業務量を減らすことに繋がります。
依頼する発送代行業者に、システムが連携できるのかどうかを事前に確認してみましょう。
発送代行サービスをしている業者4選
発送代行業者がありすぎて、どの発送代行業者に依頼すれば良いのかが分からず、悩まれている方も多いと思います。
そこで本記事では、発送代行業者を4社紹介します。
- はぴロジ
- シッピーノ
- アップル流通株式会社
- 転送Japan
ぜひ、発送代行業者を選ぶ際の参考にしてみてください。
はぴロジ|Shopifyとのデータ連携が可能
引用:はぴロジ公式HP
はぴロジは、ECサイトを作成できるプラットフォームのShopifyとの連携が可能です。
はぴロジでは、Shopifyとのデータ連携が可能なASIMSというクラウドシステムを導入しているため、データを常時取り込むことができます。
そのため、受注する際には自動で出荷指示を倉庫へ送れることから、作業の効率化に繋がります。
シッピーノ|出荷業務の自動化で迅速な配送を実現
引用:シッピーノ公式HP
シッピーノは発送業務の自動化をサポートしているため、迅速な配送を実現していることが強みの発送代行業者です。
受注から10分での出荷指示やサンクスメール自動送信、ギフト対応などの機能も充実しており、ECサイトを運用する上での利便性の向上が期待できます。
シッピーノでは、1個から大量注文まで対応可能となっており、料金は月額制と自動出荷件数の連携数による従量課金、SKU数に応じた課金があります。
アップル流通株式会社|年間700万件の出荷実績
アップル流通株式会社は、年間700万件の出荷実績がある発送代行業者です。
取り扱いジャンルが豊富で、化粧品や健康食品、日用雑貨、医薬部外品・高度管理医療機器等などの多種多様な商品の取り扱い実績があります。
倉庫は福井県にあり、安価な地価や人件費での作業ができるため、コストの削減を図れます。
また、福井県は日本の中心地にあるため、3大都市圏をはじめとする広範囲での翌日配送を実現可能です。
転送Japan|低コストで利用できる海外輸出サービス
引用:転送Japan公式HP
転送Japanは30円と安価な発送手数料から始められる、海外輸出サービスです。
主要なプラットフォームである、ヤフオク、Amazon、楽天との連携ができ、当日発送も可能なことは強みの1つと言えるでしょう。
また、EMS(国際スピード郵便)やSAL、SF、国際エクスプレス、CHINAなど、様々な発送方法に対応しています。
発送代行には富士ロジテックホールディングスがおすすめ!
富士ロジテックホールディングスは、倉庫内に自動化技術を積極的に導入し、省人化、速さ、低コストを実現している発送代行業者です。
20年にわたる長期間蓄積されたノウハウで、高品質サービスを提供できるのが魅力の1つで、下記のエリアを中心に、全国の発送代行に対応できる強みもあります。
- 東京
- 神奈川
- 静岡
- 名古屋
- 奈良
- 大阪
- 福岡
取り扱える商品は幅広く、化粧品、健康食品、アパレル、食品、飲料、雑貨、高級ブランド、アウトドアアパレルなどが取り扱えます。
また、タグ付けやシール貼りなどの流通加工にも対応しており、商品の価値を高めるサービス提供が可能なところもおすすめですので、発送代行を検討している方はぜひ下記よりお問い合わせください。
発送代行サービスについてのまとめ
発送代行サービスとは、ECサイトや通販などで購入された商品の発送に関わる業務を、専門業者に代行してもらえるサービスのことです。
また、発送代行サービスには、業務の効率化に繋がることや物流の質を上げられること、自社で在庫を抱えなくてもよくなるといったメリットがあります。
その反面、自社にノウハウが蓄積されにくかったり、柔軟な対応ができなかったりとデメリットもあるため、注意が必要です。
発送代行業者を選ぶ際には、以下の6つのポイントを意識しましょう。
- 料金
- 実績
- 出荷可能数
- 保管場所
- サポート体制
- システムの連携
発送以降サービスを利用する際には、自社に合った条件の発送代行業者を探すようにしましょう。
発送代行完全ガイド
発送代行に関しての基礎知識が全てわかる徹底ガイドです。発送代行サービスを検討されているEC事業者様は是非ご覧下さい。
監修者
株式会社富士ロジテックホールディングス
西間木 智 / 通販営業部 部長
物流会社で20年経験しD2C EC スタートアップから中規模、大規模のeコマース事業者へフルフィルメントサービスの提供や物流の見直し・改善、スピード配送、複数拠点展開を設計して提唱している。 事業者様の売上貢献するために 「購買体験」 「リピート施策」 「Unboxing」 やOMO対応での「オムニチャネル」 「返品交換物流」 を提案し、事業者と常に伴走して最新の物流設計を試みる。
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