
物流会社で20年経験しD2C EC スタートアップから中規模、大規模のeコマース事業者へフルフィルメントサービスの提供や物流の見直し・改善、スピード配送、複数拠点展開を設計して提唱している。 事業者様の売上貢献するために 「購買体験」 「リピート施策」 「Unboxing」 やOMO対応での「オムニチャネル」 「返品交換物流」 を提案し、事業者と常に伴走して最新の物流設計を試みる。

物流業務に携わる方で、以下のような悩みを抱えていませんか?
「物流パレットの利用目的や選び方がわからない」
「物流パレットの活用方法や使用方法がわからない」
物流パレットは、荷物の保管や輸送を効率化する上で欠かせないツールです。適切なパレットを選ぶと、コスト削減や作業時間の短縮などのメリットが得られます。
本記事では、物流パレットの基本から選び方、活用方法、保管方法などを詳しく解説します。
物流パレットの導入を検討している物流業者の担当者の方は、ぜひ最後までご覧ください。
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物流パレットとは?
物流パレットとは、物流現場で荷物を載せて保管・運搬するために使用されるパレットです。トラックやコンテナ、倉庫などさまざまな場所で活用されており、物流効率化に欠かせません。
また、荷物の積み下ろしにかかる時間や労力の削減、保管スペースの効率的な利用、輸送中の荷崩れや破損防止に役立ちます。
さらに、大量の荷物をまとめて扱えるため、作業効率が向上し、人件費や輸送コストの削減につながります。加えて、フォークリフトなどを使って効率的な荷役作業も可能です。
物流パレットを利用する目的
物流パレットを利用する主な目的は、生産性向上と作業時間の短縮です。2024年4月からの働き方改革関連法の施行で、時間外労働の上限規制が強化されました。物流業界も例外ではなく、長時間労働の是正が求められています。
参考:建設業・ドライバー・医師等の時間外労働の上限規制 (旧時間外労働の上限規制の適用猶予事業・業務)
また、パレットを使用すると、荷物の積み下ろし作業が効率化され、作業時間と労力を大幅に削減可能です。荷物の積み替え回数を減らせば、作業ミスや荷崩れでの損傷リスクや顧客からの不満の削減にもつながります。
結果として、人件費の削減、輸送コストの削減、労働災害の防止に貢献します。
自社に適した物流パレットを選ぶ際の3つのポイント
自社に適した物流パレットを選ぶためには、以下の3つのポイントを考慮するのが重要です。
- 繰り返し利用するか
- 積載する荷物に適しているか
- パレットのサイズは適しているか
上記のポイントを踏まえれば、自社の物流業務に最適なパレットが選べます。
では、それぞれのポイントを詳しくみていきましょう。
繰り返し利用するか
物流パレットを選ぶ際に、繰り返し利用するかどうか検討して選ぶのがおすすめです。パレットを一度しか使わない場合は、使用後に変形や破損しても問題ありません。そのため、安価なダンボールパレットやレンタルパレットが適しています。
一方、繰り返し使用する場合は、耐久性のあるパレットを選ぶ必要があります。木製、プラスチック製、金属製など材質ごとで耐久性が異なるため、腐食しない材質など、使用頻度や保管環境に合わせて適切なパレットを選びましょう。
積載する荷物に適しているか
積載する荷物に適したパレットを選ぶのも重要で、重量のある荷物を積載する場合は、耐久性の高い金属製やプラスチック製のパレットが適しています。
一方、軽量の荷物を積載する場合は、木製のパレットがおすすめです。木製パレットは軽量で取り扱いが容易なので、コストも比較的安価です。ただし、木製パレットは湿気や水に弱いため、保管環境には注意してください。荷物の種類や重量に合わせて最適なパレットを選べば、荷崩れや破損のリスクを減らし、安全な輸送につなげられます。
パレットのサイズは適しているか
パレットのサイズが保管スペースや輸送車両に適しているかを確認するのも大切です。パレットのサイズが大きすぎると、保管スペースを無駄に消費したり、輸送車両に積み込めなくなるかもしれません。
反対に、パレットのサイズが小さすぎると、荷物を安定して積載できず、荷崩れのリスクが高まります。
なお、日本で一般的に普及しているパレットサイズは、T11型(1100mm×1100mm)です。
参考:パレット標準化の現状と課題|国土交通省 (6. 日本・欧州・豪州の比較)
業界や企業ごとに普及しているパレットサイズは異なるため、事前に確認しておくのも重要です。最適なサイズのパレットを選ぶと、保管スペースや輸送車両を効率的に活用し、輸送コストを削減できます。
物流パレットの主な4種類とそれぞれの活用方法
物流パレットには主に木製、プラスチック製、ダンボール製、金属製の4種類があります。
- 木製パレット
- プラスチックパレット
- ダンボールパレット
- 金属パレット
それぞれの特徴を理解し、積載する荷物や用途に合わせて最適なパレットを選びましょう。
では、上記4種類のパレットを詳しく解説します。
木製パレット
木製パレットは、価格が安く、荷物が滑りにくい特徴も持っています。破損した場合でも比較的簡単に修理できるため、扱いやすいのが強みです。しかし、木製パレットは、虫の発生や湿気、水分による腐食、ささくれによる荷物の破損などのリスクがあります。そのため、保管環境には注意しなければなりません。
木製パレットは、滑りにくく静電気も起きにくいため、引火リスクのある紙類や木類などの積載に適しています。
プラスチックパレット
プラスチックパレットは、衛生的で扱いやすいのが特徴です。軽量で強度が高く、耐水性にも優れているため、汎用性の高い材質です。また、繰り返し使用できるため、長期的に見るとコスト削減にもつながります。
しかし、プラスチックパレットは表面が滑らかで荷物が滑り落ちて破損するリスクがあるので、トラックなどでの輸送には注意してください。
プラスチックパレットは、倉庫での長期保管など、荷物の移動が少ない場面での活用がおすすめです。
ダンボールパレット
ダンボールパレットは、価格が安く、使用後の処分が容易なのがメリットです。リサイクル性にも優れており、環境への負担が少ないため、使い捨てでも便利です。また、軽量で持ち運びしやすいため、運ぶ負担も減らせます。
しかし、ダンボールパレットは耐水性が低く、重い荷物の保管には適していません。また、繰り返し使用できないため、あくまで一時的な使用に留めるべきです。
ダンボールパレットは使い捨てができて気軽に扱えるため、軽量の荷物や食品などの保管・移動での活用がおすすめです。
金属パレット
金属パレットは、耐久性に優れており、繰り返し利用できるメリットがあります。重量のある荷物を積載する場合でも安全に保管・輸送できるため、大型の工場などに適しています。
しかし、金属パレットは重量があり、人力での移動が大変なので、フォークリフトなどの重機が必要なケースもあるでしょう。また、老朽化すると錆びが荷物に付着する可能性もあるため、定期的なメンテナンスが欠かせません。
金属パレットは、大型で重量のある工場製品や機械部品などの保管・輸送に適しています。
物流パレットの寸法規格
代表的な物流パレットの寸法規格は、以下の通りです。
- 1100× 800mm
- 1100× 900mm
- 1100×1100mm
- 1300×1100mm
- 1400×1100mm
- 1200× 800mm
- 1200×1000mm
参考:よくある質問|一般社団法人日本パレット協会(パレットの寸法規格にはどのようなものがありますか?)
上記の規格以外にも、プラスチック製平パレットには1440×1130mmのものもあります。また、寸法規格は種類や材質に関係なくすべて共通しているのが特徴です。
パレットの寸法を選ぶ際には、保管スペースや輸送車両の寸法、積載する荷物のサイズなどを考慮するようにしましょう。
適切な寸法のパレットを選べば、スペースを効率的に活用し、輸送効率を高められます。
物流パレットの4つの保管方法
物流パレットを効率的に保管するためには、以下の4つの方法を検討してみましょう。
- 倉庫内のレイアウトを変えて整理する
- 出荷頻度に応じて保管場所を変更する
- パレットのサイズを見直す
- ロケーション管理をする
上記の方法を組み合わせると、倉庫スペースを最大限に活用し、作業効率を高められます。
では、それぞれの保管方法を詳しく解説します。
倉庫内のレイアウトを変えて整理する
荷物やパレットごとに整理せずに保管していると、取り出す際にわかりにくくなってしまいます。そこで、パレットを種類やサイズごとに整理し、指定場所に保管すると、必要なパレットをすぐに探し出せます。
また、通路を確保すると、フォークリフトなどの移動もスムーズになるため、作業時間の短縮につながるでしょう。さらに、パレットを積み重ねて保管すると、スペースを有効活用できます。
ただし、積み重ねる際は、荷崩れを起こさないよう、パレットの種類や積載物の重量に注意する必要があります。
出荷頻度に応じて保管場所を変更する
出荷頻度に応じてパレットの保管場所を変更するのも効果的です。出荷頻度の高いパレットは、倉庫の出入り口付近に保管すると、ピッキング作業の時間を短縮できます。出荷頻度の低いパレットは、倉庫の奥に保管しましょう。
また、季節商品など、特定の時期にしか出荷されないパレットは、一時的に別の場所に保管すると、スペースを有効活用できます。
ただ、重量がある場合は取り出す際に手間がかかるため、取り出しやすい場所に保管するのもおすすめです。
パレットのサイズを見直す
使用しているパレットのサイズを見直すと、無駄なスペースを使わないコンパクトな保管につながります。積載する荷物に対してパレットが大きすぎる場合は、ワンサイズ小さくしましょう。反対に、小さくアンバランスな状態で荷物が保管されている場合は、大きいものに変えます。
上記のように、積載する荷物のサイズに合わせて、適切なサイズのパレットを選ぶのが大切です。
また、パレットサイズの見直しは保管スペースの有効活用につながり、コスト削減も可能です。また、サイズを適切に揃えて保管すると、スペースを確保して作業しやすくなるでしょう。
ロケーション管理をする
ロケーション管理とは、倉庫内でのパレットの保管場所を明確に管理する方法です。各保管場所に番号や記号を割り当て、パレットの位置情報をデータベースに登録すると、在庫管理の精度を高められます。
また、ロケーション管理システムを導入し、保管場所ごとにバーコードを設置すると、簡単に品番・品名違いや在庫切れなどが確認できます。
さらに、直接確認しなくても簡単に確認できるようになるため、人件費やピッキング作業の時間を大幅に削減できるでしょう。
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物流パレットは、物流コスト削減と作業効率向上に欠かせない重要なツールです。
また、目的や積載する荷物に応じてさまざまなサイズや種類のものがあり、適したパレットを使用すると、荷物の保管や搬入出などがしやすくなります。
ただし、パレットは材質ごとに利点と欠点があるため、慎重に選ぶのが大切です。
本記事を参考に、ぜひ自社に合った物流パレットを導入してみてください。
なお、富士ロジテックホールディングスの発送代行サービス「発送代行365」では、365日土日祝日の出荷が可能です。
自社では対応が難しい時間帯の発送業務依頼も受けておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。


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監修者
株式会社富士ロジテックホールディングス
西間木 智 / 通販営業部 部長
物流会社で20年経験しD2C EC スタートアップから中規模、大規模のeコマース事業者へフルフィルメントサービスの提供や物流の見直し・改善、スピード配送、複数拠点展開を設計して提唱している。 事業者様の売上貢献するために 「購買体験」 「リピート施策」 「Unboxing」 やOMO対応での「オムニチャネル」 「返品交換物流」 を提案し、事業者と常に伴走して最新の物流設計を試みる。
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