サスティナブル梱包への取り組みでSDGsに貢献!梱包資材の事例も紹介

Written by  田中 なお

レジ袋の有料化から始まりリサイクル資材の導入など、サスティナブル梱包が広まりつつあります。メディアが大手企業のサスティナビリティを取り上げる中で、消費者の意識も高まり、SDGsへの貢献度が企業ブランディングにも影響しています。当記事では、サスティナブル梱包が注目される背景と実際の事例を紹介します。

サスティナブル梱包が注目される背景

サスティナブル梱包が注目される背景には、以下の要因があります。

・SDGsに対する国内の盛り上がり

・世界をリードする小売企業の取り組み

詳しく解説していきます。

SDGsで注目されたサスティナブル

「サスティナブル」が注目されたのは、2015年に国連で採択されたSDGsが契機です。そもそもSDGsとは「Sustainable Development Goals(サスティナブル ディベロップメント ゴールズ)」の略称であり、日本語では「持続可能な開発目標」を意味する言葉です。

2017年には、経団連が企業行動憲章にSDGsを盛り込んだ内容に改定しました。その後、2020年に日本政府の取り組みでレジ袋が有料化されたことにより「サスティナブル」に改めてスポットが当たりました。

SDGsが社会・経済・環境の側面から17のゴールを掲げている中で、環境問題に取り組む企業がサスティナブル梱包を採用しています。以下のような狙いがあります。

  • CO2の排出量の削減
  • 資源や環境の保護

世界でも取り組まれるサスティナブル梱包

衣料・小売の部門で「世界一サスティナブルな会社」とされているケリング・グループは、名だたるブランドの運営でサスティナブル梱包に取り組んでいます。

例えば、Bottega veneta(ボッテガ・ヴェネタ)では、一般的にプラスチックの袋にTシャツを入れて販売する「パックTシャツ」の包装を、紙の素材に切り替えました。後述するFSC認証のグラシン紙が採用されています。同グループのGUCCI(グッチ)でも梱包材を100%再生可能な素材に変更するなど、積極的な取り組みが注目されています。

残念なことに日本国内におけるSDGsへの対応は遅れをとっており、世界の取り組みをお手本にしていかなければならない状況にあります。

各国のSDGsの達成度を毎年100点満点で評価し、ランキングにした「SDG Index and Dashboards Report」の2022年度版によると、1位フィンランド、2位デンマーク、3位スウェーデン。ケリンググループの本拠地フランスは7位。そして日本は19位です。益々の努力が必要となります。

サスティナブル梱包の梱包材・技術の事例

ではサスティナブル梱包を目指すにはどのような梱包材・技術を選択すれば良いのでしょうか。ここでは以下の3つの事例を紹介します。

  • 再生PET樹脂
  • FSC認証紙
  • グリーンナノ

海洋汚染・石油資源の枯渇を防ぐ「再生PET樹脂」「植物由来PET樹脂」

石油由来のプラスチックは海洋汚染、石油資源の枯渇を招きます。そこで代用されるのが「再生PET樹脂」と「植物由来PET樹脂」です。

「再生PET樹脂」はペットボトルをリサイクルした素材です。何度でも再生可能なため、積極的な活用が進んでいます。「植物由来PET樹脂」は石油由来の原料を利用せず、植物由来の原料で作られた素材です。石油由来と植物由来の素材を合わせたものが一般的でしたが、技術の進展により、100%植物由来のPET樹脂も実現しています。

お刺身やお惣菜を入れるような食品容器や、食品やサプリメント、雑貨などの軟包装に使われている素材です。

持続可能な森林資源に配慮した紙袋・箱「FSC認証」

「FSC認証」とは、適切に管理され、持続可能な森林で伐採された木材を使用していると認証するものです。石油素材のプラスチックの廃棄が懸念されているとはいえ、やみくもに木材を伐採すれば、森林や生態系の破壊に繋がってしまいます。

違法伐採に関与していない証明として、認証マークが印字された段ボールや紙袋などが梱包資材として活用されています。

 プラスチック焼却時のCO2を削減「グリーンナノ」

「グリーンナノ」とは、廃棄されたプラスチックの焼却時に、排出されるCO2を削減する添加剤を指します。プラスチックの成型時に、「グリーンナノ」を3%加えるだけで、焼却時のCO2をおよそ60%もカットできる優れもの。

CO2は温室効果ガスとも呼ばれ、地球温暖化の原因になり、猛暑や豪雨などの気候変動を招きます。これらの対策として「植物由来PET樹脂」より品質が保てるうえに、低コストで導入できるサスティナブルな技術です。

サスティナブル梱包に取り組む国内ブランド・企業

次に具体的にサスティナブル梱包に取り組む国内のブランドや企業をチェックしましょう。

ニトリ

画像引用元:重要課題3環境に配慮した事業推進(ニトリホールディングス公式)

家具や雑貨を扱う「ニトリ」では、完成家具に発泡スチロールの緩衝材を使用しないと定め、代用品としてリサイクルができるパルプ素材の緩衝材に変更しました。

結果として発泡スチロールの使用量が年間で約34t削減され、焼却時に排出されるはずのCO2、約115tの削減に成功しました。

STAR JEWELRY(スタージュエリー)

 

画像引用元:​​地球環境に配慮したサステナブルパッケージにフルリニューアル(STAR JEWELRY公式)

装飾品を扱う「STAR JEWELRY」は過剰包装の廃止と再生資材の採用で、サスティナブル梱包を実現しています。

ショッピングバッグと梱包箱に使用される紙にはFSC認証紙を使用してます。これらの取り組みが評価され、横浜市SDGs認証制度「Y-SDGs」で「スタンダード事業者」の認証を取得しました。

Mizuno(ミズノ)

画像引用元:シューズボックスに100%リサイクル紙を使用(Mizuno公式サイト)

スポーツブランドの「Mizuno」は2021年11月から、シューズボックスを100%再生紙素材に切り替えています。

全世界で扱っているシューズボックスを対象として、CO2の排出量、年間約160tを削減の見通しであり、2050年には企業活動における温室効果ガスの排出実質ゼロを目指すと発表しています。

 

サスティナブルなオリジナルパッケージを作ろう

フルフィルメントサービスを提供する富士ロジテックでは、サスティナブル梱包を支援します。当記事で紹介したような技術・素材を使用した梱包資材のはぜひご相談ください。

また当社では「Unboxing=商品を受け取った時、箱を開封した時の感動をお届けすること」を提案しています。無地の梱包材から追加料金は無料で、オリジナルパッケージの作成も可能です。

お問い合わせ

「Unboxing」の詳細は以下の記事で解説しています。

開封の儀(Unboxing)で顧客体験(CX:カスタマーエクスペリエンス)を演出

ポストイン配達ができる梱包資材も注目されています。
EC事業者必見!ポストイン配達で再配達・対面不要!配送サービスを比較

サスティナブル梱包で信頼を得よう!

SDGsは2030年までの目標であり、ここからさらに各企業の取り組みが活発になっていくでしょう。技術も日々進歩し、コストパフォーマンスや品質も向上しています。

また社会的信頼を得るうえでも、EC・小売事業者にできる一つのアクションとして、サスティナブル梱包に取り組む姿勢は重要です。

世界の事例も参考に、ぜひ地球環境の保護を考慮した梱包を考えてみましょう。

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