西間木 智
西間木 智

物流会社で20年経験しD2C EC スタートアップから中規模、大規模のeコマース事業者へフルフィルメントサービスの提供や物流の見直し・改善、スピード配送、複数拠点展開を設計して提唱している。 事業者様の売上貢献するために 「購買体験」 「リピート施策」 「Unboxing」 やOMO対応での「オムニチャネル」 「返品交換物流」 を提案し、事業者と常に伴走して最新の物流設計を試みる。

サードパーティーロジスティクスとは

3PL

サードパーティーロジスティクスとは

サードパーティーロジスティクス(3rd Party Logistics、3PL)とは、物流業務を受託して遂行することです。物流業務に必要なノウハウやスキルをもった第三者がロジスティクスの企画や設計、運営などをおこないます。具体的なサードパーティーロジスティクスの業務内容には、荷物の管理や保管、配送などが含まれます。これらの物流業務を専門的におこなうことで、顧客企業は物流に関連するコストやリスクを削減することが可能です。

サードパーティーロジスティクスは、企業が自社で物流業務を遂行することに比べて、効率性や専門性を高めることができるメリットがあります。また、物流市場のグローバル化や複雑化に対応するため、サードパーティーロジスティクスの需要が拡大しています。

サードパーティーロジスティクスとは

サードパーティーロジスティクス(3rd Party Logistics、3PL)とは、ロジスティクス業務を第三者企業に委託することです。この手法により、企業は物流管理や倉庫保管などの重要な業務を専門のプロフェッショナルに任せることができます。これにより、物流プロセスの効率化と品質向上が期待できます。

サードパーティーロジスティクスには次の種類があります。

  • アセット型
  • ノンアセット型

アセット型

アセット型のサードパーティーロジスティクスとは、提供業者が所有する資産を使ったサービス提供形態のことです。この方式では、提供業者が長年にわたって蓄積した物流インフラや専門知識を活かし、顧客企業の物流業務を効率化し、コスト削減やサプライチェーンの改善に寄与します。また、提供業者が自社の資産を運用するため、サービスの品質や運用管理にも力を入れることができます。

ノンアセット型

ノンアセット型とはサードパーティーロジスティクス以外の業者が所有している資産を使ったサービスを提供する形態です。ノンアセット型の利点は、提供業者が高額な物流資産を所有する必要がないため、初期投資を減らせる点です。

しかし、物流インフラを他社に頼るため、サービス品質や運用管理のコントロールに課題が生じることもあります。ノンアセット型のロジスティクスは、特に物流資産を所有したくない企業や、急速に変化する市場に対応する柔軟性を求める企業に適しています。

サードパーティーロジスティクスのメリット

サードパーティーロジスティクスには次のようなメリットがあります。

  • 業務効率化
  • コスト削減
  • 事務業務の負担軽減

業務効率化

サードパーティーロジスティクスを活用することで従業員がコア業務に集中することで、業務効率化が期待できます。物流を外部の専門業者に任せることで、企業は本業にリソースとエネルギーを注ぎ込むことができます。これにより、新商品の開発や顧客対応など、事業戦略に集中できるようになります。

また、従業員が重要な業務に集中できることで成果を実感しやすくなり、自己成長やキャリアアップにもつなげることが可能です。そのため、従業員のモチベーションが向上することから、生産性が向上することも期待できます。モチベーションの高い従業員は積極的に仕事に取り組むため、業務の質やスピードが上がるため企業全体のパフォーマンスが向上しやすくなります。

コスト削減

サードパーティーロジスティクスを展開している企業は物流分野の専門家であるため、より効率的で柔軟な物流戦略を展開しコスト削減につなげることが可能です。さらに最新の技術やソフトウェアを活用して、物流プロセスをより効率的に管理します。リアルタイムのトラッキングシステムやデータ分析により、在庫の可視性が高まり在庫のムダや過剰在庫の問題を解消できます。

需要の変動に柔軟に対応できる能力もサードパーティーロジスティクスの大きな利点です。需要が増えた際には迅速なスケーリングが可能であり、逆に需要が減少した場合にも余剰コストを抑えることができます。

事務業務の負担軽減

物流業務を一括して依頼できることから、事務業務の負担軽減にもつながります。これにより、企業は物流に関する管理や調整、手続きなど、複数の業務を一元的に管理できるため、事務作業の効率化を図ることが可能です。

例えば、配送の受発注から配送までの手続きや請求書処理、在庫管理など、物流に関連する広範な業務を3PL企業に任せることで、企業内部の部門間の調整がスムーズになります。これにより、担当者の負担が軽減され、ほかの重要な業務に集中することが可能です。

富士ロジテックホールディングスの特徴

富士ロジテックでは1981年より物流品質改善活動を続けており、さまざまなノウハウや実績があります。長年にわたる経験と実績を活かし、顧客のニーズに合った効果的な物流ソリューションを提供しています。顧客の課題に対して的確なアプローチをおこない、コスト削減や品質向上、作業能率アップなど、様々な課題解決に貢献してきました。

富士ロジテックでは廃棄物を有効活用することで、顧客に梱包材購入費用を年間696千円還元することに成功しています。ほかにも、環境負荷低減車両を導入することでコスト削減をしたり、返品処理を短縮することで作業能率アップに成功したりするなど、競合他社との差別化が可能です。

富士ロジテックでは、サードパーティーロジスティクスとして物流業務を受け持つ以外に物流コンサルティングを提供しています。物流コンサルティングでは、顧客の物流課題やニーズを分析し、効率的かつ最適な物流戦略を提案することが特徴です。顧客のビジネスに合わせたカスタマイズされたロジスティクスソリューションを構築することで、顧客の経営効率を向上させるサポートをおこなっています。

サプライチェーンのさまざまな要素に着目

富士ロジテックでは、広い視野であらゆる状況を的確に把握することからサプライチェーン全体の最適化を進めていきます。企画立案から分析、設計立案、構築、運営、改善活動などモノの流れを全体的につかむことで、サプライチェーン全体的に最適な改革プランを提案することが特徴です。

サプライチェーン

継続的な改善が必要

ロジスティクスサービスは、常に効率的で持続可能であることが必要です。富士ロジテックでは、仕組みの変更をコスト削減につなげることで継続的な改善活動をおこなっています。富士ロジテックは、ロジスティクスサービスの提供をするにあたって効率性と持続可能性の両面を重視しています。顧客のニーズに合わせた最適な物流ソリューションを提供するために、常に仕組みの改善に取り組んでいます。

継続的な改善が必要

1年目

●      在庫拠点の集約による過剰在庫の削減

●      保管方法の改善(在庫差異0.002%以下)

2年目

●      入庫検品廃止/配送方法の見直し(チャーター動線見直しによる積極的な積み合わせ)

●      KPI・ABC導入⇒業者(作業員)の評価と教育による生産性の向上

3年目

●      新料金の適用(暫定単価での運用期間の終了に伴い適正単価を適用)

●      フォロー出荷の開始による店舗欠品率の減少⇒販売機会の増加(店舗売上平均10%増)

●      出荷工程のシステム化⇒ロジスティクス担当者の負担

4年目

●      在庫圧縮(店舗向け在庫・EC在庫を統合、システム管理)

●      配送方法の見直し(路線便の活用)

まとめ

サードパーティーロジスティクスとは、物流業務にて必要な部分のプロセスを第三者が遂行することです。一般的に、企業が物流業務を全て自社内でおこなうことはむずかしい場合があります。そのため、特定の物流業務や機能を外部に委託し、専門的なサービスを提供してもらうことで効率化やコスト削減を図ることが可能です。

富士ロジテックは、サードパーティーロジスティクスの分野において豊富な経験と実績を持ち、顧客のニーズに合わせた高品質な物流サービスを提供しています。専門知識と先進技術を駆使し、顧客の物流プロセスを最適化することで、顧客企業の競争力向上に貢献しています。

 

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西間木 智

監修者

株式会社富士ロジテックホールディングス

西間木 智 / 通販営業部 部長

物流会社で20年経験しD2C EC スタートアップから中規模、大規模のeコマース事業者へフルフィルメントサービスの提供や物流の見直し・改善、スピード配送、複数拠点展開を設計して提唱している。 事業者様の売上貢献するために 「購買体験」 「リピート施策」 「Unboxing」 やOMO対応での「オムニチャネル」 「返品交換物流」 を提案し、事業者と常に伴走して最新の物流設計を試みる。

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