物流会社で20年経験しD2C EC スタートアップから中規模、大規模のeコマース事業者へフルフィルメントサービスの提供や物流の見直し・改善、スピード配送、複数拠点展開を設計して提唱している。 事業者様の売上貢献するために 「購買体験」 「リピート施策」 「Unboxing」 やOMO対応での「オムニチャネル」 「返品交換物流」 を提案し、事業者と常に伴走して最新の物流設計を試みる。
EC通販において物流拠点を複数にすることで在庫分散ができます。在庫分散をすることで、スピーディーな配送や災害時のリスク軽減、さらに物流コストを削減できる可能性もあります。複数の拠点を構えることで、顧客一人ひとりに対して最短距離で配送できるため顧客満足度が上がるほか、業務効率化につながるなどさまざまなメリットがあるのです。
EC通販物流拠点戦略の種類
EC通販における物流拠点の戦略には次の種類が挙げられます。
- 分散型
- 集約型
分散型
分散型とは、物流拠点を複数に分散する戦略です。配送距離の短縮による物流コストの削減や、BCP(Business Continuity Plan、事業継続計画)対策にもなります。複数の拠点を構えることにより、1つの拠点が自然災害のような不測の事態により使えなくなってもほかの拠点でカバーすることが可能です。
集約型
集約型とは、物流拠点を1つにする戦略であり、配送効率の向上やコスト削減が主な目的です。しかし、拠点によって配送距離が長くなったり、納品までの時間がかかりすぎたりすることから、コストが増える可能性があります。
EC通販物流拠点を分散するメリット
EC通販物流拠点を分散する場合において次のメリットが挙げられます。
- スピーディーに配送できる
- コスト削減できる場合がある
- 物流の拠点にする場所を選びやすい
スピーディーに配送できる
1つの拠点から全国へ配送するよりも、拠点を分散している方がスピーディーに配送しやすくなります。例えば東京だけに拠点を構えている場合、大阪まで配送に2日間かかっていたものを大阪に拠点を構えることによって1日で配送できる場合があります。スピーディーに配送することによって、顧客満足度の向上につながるのです。
コスト削減できる場合がある
首都圏で大きな面積の物流拠点を構えるよりも、分散させることによって在庫コストを下げられる可能性があります。拠点から遠い場所に荷物を運ぶ場合は、ドライバーに対しての人件費やガソリン代などコストが増えます。しかし、拠点から配送先が近ければ、高速道路を使う必要がなくなることを始めコスト削減につながるのです。
ガソリン代は今後も高騰が続き、輸送コストが上がると予想されています。そのためにも、配送距離を短縮してコスト削減につなげることが必要です。
物流の拠点にする場所を選びやすい
物流拠点を分散することによって拠点の規模を小さくしやすくなります。土地の確保をしやすくなり、移転や撤退などにかかる負担を減らせます。そのため、大口顧客と契約した際や周辺の環境の変化などに対して対応しやすくなるのです。
EC通販物流拠点を分散する場合の注意点
EC通販物流拠点を分散する場合、次の点に注意をする必要があります。
- 出荷指示の締め時間に注意する必要がある
- リソースの負担が大きくなる
- コストが高くなる可能性がある
- 配送効率が下がる場合がある
出荷指示の締め時間に注意する必要がある
すべての拠点に対して一斉に出荷指示をおこなうと、データが混雑しやすくなります。そこで、それぞれの拠点において出荷指示を時間で分割するバッチ処理をすることによって混乱を防げます。さらに、締め時間をずらすことによってミスを減らすことにもつながります。
リソースの負担が大きくなる
物流拠点を分散するとリソースの負担が大きくなりやすい点が特徴です。1つの物流拠点で運用していた場合、分散することによって運用規模が小さくなったとしても、そのぶん作業員の数が減るわけではありません。物流業務を利用するためには最低限対応するべき業務があり、削減できる作業員数は限定的となるのです。
コストが高くなる可能性がある
拠点を増やすことによって拠点ごとに設備が必要になったり、人材が必要になったりするため総額のコストが高くなる可能性があります。輸送距離が短くなることからコストの削減をできることから、総合的にコストパフォーマンスを把握することが重要です。
配送効率が下がる場合がある
拠点を分散することにより、それぞれの拠点において在庫できる数が減ります。そのため在庫切れが起こりやすくなり、在庫のある拠点から転送することが一般的です。転送する手間や時間を考えると配達効率が下がる可能性があります。
物流拠点を分散するべき理由
物流拠点を分散するべき理由として次の点が挙げられます。
- リスクヘッジにつながる
- リードタイムの短縮
リスクへッジにつながる
複数の拠点を構えていれば自然災害のような不測の事態があった場合でも、トラブルを最小限にすることが可能です。物流拠点が1つの場合、大きな災害に見舞われてしまうと物流拠点の機能が止まってしまい業務を再開するまでに時間がかかってしまいます。複数拠点を構えていれば、ほかの拠点は止める必要がなく経営への影響を最小限にできるのです。
リードタイムの短縮
配送網が発達している日本でも、関東から九州まで配送する場合は配送の翌々日が最短で届けられる日になることが一般的です。しかし、例えば大阪に拠点があれば九州まで翌日に配送できる可能性があります。ECサイトで商品を購入した顧客は、1日でも早く届けてくれたらECサイトに対する評価が高まりやすくなります。そのため、拠点を分散してリードタイムを短縮することで、顧客満足度の向上につなげることが可能です。
分散するデメリットを解消する方法
通販物流拠点を分散するデメリットには、コストがかかる、配送効率が悪くなる、リソースの負担が大きくなるなどが挙げられます。通販物流における代行会社を利用することで、解消できます。さまざまな代行会社がありますが、富士ロジテックでは豊富な実績があり、ノウハウを提供可能です。
富士ロジテックの特徴
富士ロジテックは既存のシステムとデータ連携できるため顧客管理や受注管理をスムーズに進められます。そのため、出荷ミスや発送遅れを防ぐことができ、従業員の負担を減らせます。さらに、物流経験のあるSEが独自でシステムを開発しているため、導入企業の業界や扱う商品などに合わせたシステムの導入が可能です。
富士ロジテックの実績
富士ロジテックでは、次のようにさまざまな商品において取引実績があります。
- アパレル
- 雑貨・日用品
- 医療機器
- 衣料品
- 化粧品
- 電気・機械製品
- 精密機器
- アウトドア・スポーツ用品
- 自動車関連製品
- 販促物・鈍器・パンフレット
- 食品
商品によって専門的な知識や設備が必要な場合があります。例えば食品であれば、賞味期限の管理や湿度管理、加工できる設備などが必要です。富士ロジテックではこれらの設備やノウハウを提供できるのです。
まとめ
EC通販を運営する際に、物流拠点を複数にすることで物流コストの削減やリスク軽減、さらにスピーディーな運送などのメリットがあります。顧客満足度の向上や業務効率化、コスト削減などが期待できることから、EC通販物流拠点を分散化するケースは少なくありません。拠点数が多すぎるとリソースの負担が大きくなることをはじめデメリットもありますが、自然災害をはじめとしてリスクを回避するためにも分散を検討するべきです。
配送管理システムを導入することで配送現場を一元管理したり属人化の排除をしたりできることから業務効率化が期待できます。ほかには、発送業務を外部に委託することにより業務の負担を減らすほか、委託する会社のノウハウや経験などを生かして他社と差別化につなげることも可能です。
発送代行完全ガイド
発送代行に関しての基礎知識が全てわかる徹底ガイドです。発送代行サービスを検討されているEC事業者様は是非ご覧下さい。
監修者
株式会社富士ロジテックホールディングス
西間木 智 / 通販営業部 部長
物流会社で20年経験しD2C EC スタートアップから中規模、大規模のeコマース事業者へフルフィルメントサービスの提供や物流の見直し・改善、スピード配送、複数拠点展開を設計して提唱している。 事業者様の売上貢献するために 「購買体験」 「リピート施策」 「Unboxing」 やOMO対応での「オムニチャネル」 「返品交換物流」 を提案し、事業者と常に伴走して最新の物流設計を試みる。
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