西間木 智
西間木 智

物流会社で20年経験しD2C EC スタートアップから中規模、大規模のeコマース事業者へフルフィルメントサービスの提供や物流の見直し・改善、スピード配送、複数拠点展開を設計して提唱している。 事業者様の売上貢献するために 「購買体験」 「リピート施策」 「Unboxing」 やOMO対応での「オムニチャネル」 「返品交換物流」 を提案し、事業者と常に伴走して最新の物流設計を試みる。

最後の暗黒大陸(物流の2024年問題)とは

物流代行 発送代行 配送・発送サービス

物流業界にて最後の暗黒大陸とは、物流プロセスにて残っている解決できていない領域のことです。物流業界ではさまざまな改善策や技術などが導入されてきましたが、2023年時点でも解決されてない問題が多数あります。

従来の課題である人手不足やコストの上昇以外に、新たな技術を導入することにより適切な対応ができてないといった課題もあります。最後の暗黒大陸といわれる領域における課題を解決するために輸送方法やルートの最適化をはじめ適切な対策が必要です。

最後の暗黒大陸とは

最後の暗黒大陸とは、従来の物流プロセスで解決されておらず課題として残っている領域のことです。物流業界では人材不足やコスト面での課題など未解決のものが多く、克服するための取り組みが進められています。

従来の物流プロセスは在庫管理が不透明であったり在庫管理をするうえで効率が悪かったりします。さらに、グローバルな物流では関税関連をはじめ複雑な手続きが必要です。そのため、ドライバーや関係者に負担がかかりすぎている状態です。

物流業界の現状

経営学者のピーター・ドラッカーが物流業界を、複雑な業界構造やコスト面をはじめとしたさまざまな課題を含めて最後の暗黒大陸とよびました。2023年になっても物流の現状は厳しく、さまざまな課題を抱えています。

物流にはさまざまな種類があり、エンドユーザーに商品を届けるラストワンマイルや製品を企業や市場などに届けるBtoBなどが挙げられます。特に、BtoBにおけるトラックのコスト面での事情は厳しく、高速道路が30%割引となる深夜12時以降でないと利益がでない状況です。

トラックドライバーの運転所得額は2014年(平成26年)の時点で大型トラックドライバーが平均426万円で中小型トラックドライバーが379万円です。2014年の全産業平均である478万円と比較して大幅に低くなっています。

年々トラックドライバーの平均所得は上がる傾向にあり、2021年(令和3年)では大型トラックドライバーは463万円、中小型ドライバーが431万円になりました。しかし、全産業平均と比較して下回る結果となっています。

画像引用: 自動車運転者の長時間労働改善に向けたポータルサイト(厚生労働省)

平均労働時間は、大型トラックドライバー、中小型トラックドライバーともに全産業平均と比較して大幅に長く、物流業界では長年ドライバーの労働環境が大きな問題となっています。

画像引用:自動車運転者の長時間労働改善に向けたポータルサイト(厚生労働省)

2024年問題

物流の2024年問題とは、2024年4月1日トラックドライバーの時間外労働時間に年間で960時間までといった上限が設定される問題のことです。時間外労働時間が設定されることにより、運送会社によってドライバーの稼働時間減少による収入減少や売り上げ減少などの問題が上げられています。荷主側では、長時間運送の担い手が減少するほか、物流コストの増加、運賃の値上げなどが懸念点です。

2024年問題は厚生労働省が進めている働き方改革の一環であり、政府から長時間労働をしなくても生産性を上げるための工夫を求められています。物流は労働集約型産業であり、ドライバーが長時間働くことにより売り上げをカバーすることが可能です。しかし、荷主による運賃の買いたたきや過剰なサービスの要求などによりドライバーが労働をしているにも関わらず、ドライバーの収入が下がる傾向があります。

政府はドライバーの労働条件が悪くなることでドライバー不足が悪化し、輸送能力が下がると懸念しており、物流の2024年問題を掲げることにより極端な長時間労働を減らしつつも、生産性を高めるような働きかけをしています。そのため、運送会社では労働環境や生産性の向上、業務効率化などが重要な課題です。

参考:建設事業及び自動車運転業務の上限規制の適用について(厚生労働省千葉労働局)

対象となる領域

最後の暗黒大陸や物流の2024年問題の対象となっているのは、主に次の領域です。

  • ラストワンマイル
  • 小口貨物輸送
  • 冷凍・冷蔵輸送

ラストワンマイル

ラストワンマイルとは、最終的な配達先までの輸送のことです。配送員が不足していることや交通渋滞などにより時間通りに配送できないことなどさまざまな課題があります。ラストワンマイルを効率化するためには自動運搬システムの活用や配送拠点の集約などが必要です。

小口貨物輸送

小口貨物輸送とは少量の荷物を輸送する方法ですが、一度の配送料が少ないことから配送に時間がかかり、輸送コストが高くなりがちな点が特徴です。輸送を効率化するためにはトラック輸送から小型トラックへ切り替えたり、輸送ルートを最適化したりすることが必要です。

冷凍・冷蔵輸送

冷凍や冷蔵輸送にては特別な輸送方法が必要であり、コストが高くなる可能性があります。さらに、複雑な規制に対応しなければならないことから手間がかかります。

2024年問題への対策方法

2024年問題への対策として次の方法が挙げられます.

  • IT技術の活用
  • 適切な配送形態の導入

IT技術の活用

物流業界では業務効率化を進めるために、ITの活用が挙げられます。配車計画や勤怠管理、伝票や送り状の作成、管理などこれまでアナログでおこなっていたことをデータ化することが重要です。さらに、トラック予約システムをはじめとしたシステムを導入することで、余分な人件費の削減やヒューマンエラーの削減による顧客満足度の向上などさまざまなメリットがあります。

適切な配送形態の導入

時間外労働の上限規制やドライバーの負担軽減対策をするために、適切な配送形態を選ぶことが重要です。例えば、1人で長距離配送をするのではなく、複数人でリレー運送をすることをはじめドライバーの労働環境を改善することが求められます。

富士ロジテックホールディングスのサービス

富士ロジテックでは、物流業務では次のようにさまざまなサポートを提供することによって物流の質を高められます。

  • 物流コンサルティング
  • 通関業務
  • 品質向上

物流コンサルティング

最後の暗黒大陸から状況を改善するためには、専門家にコンサルティングを受ける必要があります。生産と消費の立地が世界的になったことから、サプライチェーンが多様化したほか常に変化しています。最適なサプライチェーンとは、企業によって異なりまた常に変化するのが特徴です。

富士ロジテックでは、顧客ビジネスモデルや商習慣を理解したうえで顧客サプライチェーンの状況を把握します。顧客ごとのニーズをつかみ、適切な企画の立案から構築、運営、改善活動、付加価値情報の提供、定期的な業者評価などをおこなうため適切な物流をおこなうことが可能です。

通関業務

世界各地に輸出をする場合、それぞれの国において輸出入規制や関税率などを把握することが必要です。通関業務には、ほかにも必要書類をそろえることをはじめ準備に手間がかかります。

富士ロジテックでは、現地の法令や事情、特例などを把握していることからスムーズな輸出通関をサポートします。

品質向上

富士ロジテックでは、廃棄物をはじめとした再利用をすることでのコスト削減、富士ロジテックが自社で開発したソフトウェアを使うことによる作業効率化物流の品質を高める取り組みをしています。

品質向上を高めることによりコスト削減をできるほか、返品処理を3日より1日に短縮することで売上アップにつなげることも可能です。

まとめ

最後の暗黒大陸とは、効率化が不十分である物流領域のことです。人手不足や複雑な規制への対策、さらに高いコストがかかってるなど様々な課題を抱えています。そこで、輸送ルートを最適化したり輸送方法を変更したりするなど物流効率の向上が必要です。

物流業界におけるさまざまな問題を解決するためには、大幅な体質改善が求められます。そこで、実績のある物流コンサルティングに依頼する方法があります。物流業務における現状を把握して、業務内容の最適化や品質向上など物流業務全体的に効率化をすることが可能です。

 

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西間木 智

監修者

株式会社富士ロジテックホールディングス

西間木 智 / 通販営業部 部長

物流会社で20年経験しD2C EC スタートアップから中規模、大規模のeコマース事業者へフルフィルメントサービスの提供や物流の見直し・改善、スピード配送、複数拠点展開を設計して提唱している。 事業者様の売上貢献するために 「購買体験」 「リピート施策」 「Unboxing」 やOMO対応での「オムニチャネル」 「返品交換物流」 を提案し、事業者と常に伴走して最新の物流設計を試みる。

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