物流会社で20年経験しD2C EC スタートアップから中規模、大規模のeコマース事業者へフルフィルメントサービスの提供や物流の見直し・改善、スピード配送、複数拠点展開を設計して提唱している。 事業者様の売上貢献するために 「購買体験」 「リピート施策」 「Unboxing」 やOMO対応での「オムニチャネル」 「返品交換物流」 を提案し、事業者と常に伴走して最新の物流設計を試みる。
コロナウィルス拡大の影響で化粧品の需要は大きな変化がありました。
マスクの着用で化粧品のニーズが変わり、非接触で購入ができるオンラインを利用する顧客が増えてきました。
それに伴って化粧品物流では物流アウトソーシングする企業が増加傾向にあります。化粧品を物流アウトソーシングすることにより質の高い物流やコスト削減・業務の効率化の実現が可能でしょう。
本記事では、化粧品の通販物流をアウトソーシングする際のポイントや注意点をご紹介します。
物流アウトソーシングとは
物流アウトソーシングとは受注・在庫管理・梱包・出荷までの一連の物流業務(フルフィルメント)を外注することです。
フルフィメントを物流アウトソーシングすることで業務の効率化や人件費などのコスト削減、質の高いフルフィルメントサービス提供の期待ができ売上げ向上につながると注目されています。
化粧品物流アウトソーシングのメリット
誤出荷を減らす
顧客満足度を向上のためには誤出荷のトラブルをなくすことが重要です。
誤出荷が続く場合は以下の問題点が考えられます。
- 人手不足
- スタッフのノウハウやスキル不足
人手不足によりチェックが不十分になることやスタッフの育成に時間がかかり、スタッフのノウハウやスキル不足で誤出荷が発生するケースがあります。
化粧品のフルフィメントをプロに物流アウトソーシングすることで誤出荷を防ぐことが可能でしょう。
繁忙期の対応
繁忙期になると多くの在庫を抱えるため在庫の保管スペース不足が課題です。
保管スペースが不足するとスムーズな入出荷が困難になり、物流のクオリティーを低下させる場合があります。また繁忙期には一定の人員確保が必要になるため人件費のコストが高くなる課題もあります。
化粧品の物流アウトソーシングをおこなえば、これらの問題を解決することができるためコスト削減や本来の業務に取り組むことができ売上アップにつながるでしょう。
化粧品の取扱商品
化粧品の物流では「メイク用品や香水・シャンプー・歯磨き・石けん・サプリメント」など幅広く商品を取り扱っています。
同じメーカーでも肌タイプや髪質タイプ別、カラー、香りなどバリエーションが豊富です。
そのため化粧品の物流では多種目の商品を取り扱うことが特徴です。
化粧品の物流アウトソーシング重要ポイント
化粧品の物流では、顧客に安心・安全の商品をお届けするために「化粧品製造許可書の有無」や「保管管理が適切か」などを事前に確認する必要があります。
物流アウトソーシングを依頼する際の重要ポイントをお伝えします。
化粧品製造業許可書の保持
「化粧品製造業許可書」とは化粧品の取り扱いに必要な許可証になります。
「化粧品製造業許可書」で可能な業務がこちらです。
- 商品の検品
- 輸入化粧品の箱の入れ替え
- 商品番号の印字
- 法定表示ラベルの貼付
- 説明書の同封
- 出荷の検品
- 商品をセットで組み合わせる
「化粧品製造業許可書」を取得していると保管・包装の業務ができます。
そのためメーカーから入荷した商品に破損などのトラブルがあっても、メーカーに戻さずに倉庫での対応が可能になります。
迅速なトラブル対応をすることで顧客満足度の向上や費用削減につながるでしょう。
「化粧品製造業許可書」を保持しておらず無認可で業務が発覚した場合は、販売業が業務停処分を受けることもあります。
そのため物流アウトソーシングをする場合は委託先が「化粧品製造業許可書」を取得しているかを確認しましょう。
化粧品の保管・在庫管理
化粧品の保管管理はとても重要になります。
保管環境が不十分だと商品を傷つけてしまう場合や商品の質を悪化させてしまう可能性があります。委託先の見学が可能な場合は事前に保管管理の確認をおススメします.
安心・安全な化粧品を顧客にお届けするために、商品の保管について確認するべきポイントをお伝えします。
使用期限
化粧品は全ての商品に使用期限があります。同じ商品でも製造日によって使用期限が異なるので十分な管理が必要です。
使用期限や販売業者などの情報をロット番号と連携させることで使用期限の管理、トラブルの発生時にスムーズな対応が可能です。
ロット番号管理は多くのメリットがありますので、ロット番号管理を取り扱っているかを
確認しましょう。
適切な温度管理
化粧品は、商品によって温度管理が異なります。
温度管理を怠ると商品の質を劣化させてしまい顧客の肌トラブルなどに繋がる場合があります。しかし、温度管理を自社で行うとなると光熱費や設備費用などの費用が大幅に発生するデメリットがあります。
物流アウトソーシングをすることによって大幅な費用削減につなげることが期待できます。適切な温度管理が可能かを確認しましょう。
在庫管理
化粧品の在庫管理は商品の種類がとても多いため、難しいとされています。
物流アウトソージングをすれば在庫管理をシステム化させることができ、正確な在庫状況を把握できます。
そのため使用期限が古いものから効率よく順番に出荷する「先入れ先出し」が可能なので商品ロスを防ぐことに期待できます。
システム連携による在庫管理が可能か確認しましょう。
リピート購入につなげるために
化粧品物流では顧客のリピート購入や商品の告知をするためにチラシ・サンプルの同封を行います。
期間限定や新発売の告知や購入商品と一緒に使用できる商品をチラシ・サンプルで紹介することで販売促進につながります。チラシ・サンプル同封など細やかな作業を対応しているか確認しましょう。
サンプル
購入商品と同シリーズのサンプルやおススメのサンプルなど顧客のニーズに合わせてサンプル品を同封していきます。
そのためセットの組み合わせや袋詰め作業が発生しますので細やかな袋詰め対応が必要です。
チラシ
購入商品と顧客に合わせたクーポンやメッセージを同封することで販売促進につなげます。顧客データを元にカスタマイズして同封できるシステムが整っているかが重要です。
梱包資材
化粧品物流では、梱包資材が重要になります。
こだわりがある梱包素材は付加価値となり顧客満足度の向上につながりやすいです。
委託先が梱包素材に関してどこまで対応が可能か確認しましょう。
オリジナル素材
化粧品ブランドのイメージ・期間限定・ギフトラッピングなどオリジナル素材を利用したい場合に対応ができるかポイントです。
資材
デザインだけではなく箱の開けやすさ、サイズ・環境に優しい資材など小さな配慮が大切になります。
配送方法
化粧品は小さいもの・ワレモノ・重みのあるものなど幅広い種類やサイズがありますので
適切な配送方法を選びます。
ポスト投函
ポスト投函は送料負担を抑えることができ、再配達が不必要なため顧客には人気の配送方法です。
物流代行を依頼する際には、ポスト投函が可能か確認しましょう。
まとめ
本記事では、化粧品の発送代行(物流代行)でアウトソーシングする際のポイントや注意点を紹介しました。
化粧品の通販物流では「化粧品製造業許可書」が必須になります。
アウトソーシングを選ぶポイントはチラシ・サンプルの同封、梱包素材の対応がどこまで可能かを確認しましょう。商品に合わせた最適な温度管理、ロット番号による管理がされているか重要ポイントです。
化粧品の物流アウトソーシングはお客様満足度を向上する重要な要素です。
是非、検討してみてはいかがでしょうか。
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監修者
株式会社富士ロジテックホールディングス
西間木 智 / 通販営業部 部長
物流会社で20年経験しD2C EC スタートアップから中規模、大規模のeコマース事業者へフルフィルメントサービスの提供や物流の見直し・改善、スピード配送、複数拠点展開を設計して提唱している。 事業者様の売上貢献するために 「購買体験」 「リピート施策」 「Unboxing」 やOMO対応での「オムニチャネル」 「返品交換物流」 を提案し、事業者と常に伴走して最新の物流設計を試みる。
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