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子宮内膜症対策(痛みや不妊を引き起こす女性特有の病)Lyv社 フェムテック・フェムケア 探索シリーズ

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Written by 植島 寛子

【FemTech 企業シリーズ】

子宮内膜症は、痛みや不妊を引き起こす女性特有の病です。女性のライフスタイルが大きく変わった現代、子宮内膜症に悩む方も少なくありません。思春期から閉経期の間に該当する女性のうち、1割前後は子宮内膜症の疑いがあります。

そんな子宮内膜症に悩む女性を救うため、フランスの企業家Hélène Antier氏がメディアとアプリを立ち上げました。FemtechやFemcareに注目が集まる昨今。日本のフェムケアでも参考にしたいHélène Antier氏の取り組みをご紹介していきます。

フランスと子宮内膜症の問題

フランスでも、子宮内膜症の疑いがある女性は300万人いるといわれています。しかし、単に生理痛がひどいだけだと思い込み、子宮内膜症の診断や治療を受けないまま時間が過ぎていくケースが少なくありません。Hélène Antier氏自身も子宮内膜症だと気が付くのに時間がかかったそうです。

そして女性は妊娠を希望する段階で、子宮内膜症だったと気が付きます。子宮内膜症は、半数に不妊症を引き起こします。妊娠を希望する女性が、なかなか望みが叶わず辛い思いをすることも少なくありません。子宮内膜症の悩みは、閉経するまで続くこともあります。あまりの痛みから、日常生活に視聴を感じる女性もいるでしょう。

フランスでは、国家としても子宮内膜症に対する政策を取ろうとしています。フランスのオリビエ・ベラン保健大臣もTwitterで子宮内膜症は社会的な問題だと語っています。


Hélène Antier氏の取り組み

Hélène Antier氏は、このままではいけない、テクノロジーの力で子宮内膜症の症状の管理をしないといけないとLyvというモバイルアプリケーションを立ち上げました。

Hélène Antier氏は、まず#CeQueJaiDansLeVentreというタグを活用し、コミュニティーを立ち上げることにしました。

ツイッターやインスタグラムで#CeQueJaiDansLeVentreタグを実際に見てみると、子宮内膜症の疑いのある症状を感じる女性の痛みや症状が呟かれています。フランス語が中心ですが、日本人女性も読んでいくと共感できると感じられる部分もあるでしょう。

こういった女性たちのリアルな声は、Lyvにデータとして集められています。現在は人工知能がアルゴリズムを作成するためのデータを収集している段階です。今後Lyvでは、これらの情報と人口知能を活用し、女性の体調を見守り、それぞれにあったコーチングを目指しています。人工知能を活用すれば、いち早く症状に気が付いたり、早期の対処方法が見つかったりする可能性があります。忙しい現代女性の体調をサポートとしてくれる心強い味方になってくれると考えられるでしょう。

さらにハッシュタグをつけて子宮内膜症の症状を語り合うことで、女性同士の気づきもあるでしょう。子宮内膜症では、痛みの強さを記録することで痛みの変化や違いに気が付くことがあります。日本でも、子宮内膜症に関して痛みノートを付けることを推奨している製薬会社もあるほどです。ただ今までは、公に悩みを打ち明けることはタブー視されてきました。日本でも同じように生理痛の悩みについて、語り合える場所はほとんどありません。今後Lyvの活動に注目が集まれば、日本版のアプリも制作される可能性もあるでしょう。Lyvの存在が精神的な支えにもなり、素晴らしいコミュニティが形成される日も近いと考えられます。


Lyvのビジョン

Lyvの目標は大きく分けて5つあります。

  • 子宮内膜症に注目を集めること
  • 子宮内膜症の情報を共有し知識を深めること
  • 子宮内膜症を語ることのタブーを無くすること
  • 症状に悩む人に最適なケアをできるようにする
  • 研究が進展するように協力する

子宮内膜症の解決策が見つかれば、女性の社会進出、少子化、不妊症といった先進国が抱える問題に光が見えてくる可能性があります。また子宮内膜症問題に対する認知度が高まることで、生理痛に対する男性の見方が変わることにも期待です。生理休暇の普及が、高まる可能性もあるでしょう。それぞれが思いやりを持って過ごせば、男性も女性も暮らしやすい社会の実現に近づけると考えられます。

ただし残念ながら、今の段階ではLyvのビジネスモデルは活用されていません。長く事業が続けるためには経済モデルの確立は急務です。今後のHélène Antier氏の手腕に注目が集まります。しかしいつの日かLyvのデータ収集と人工知能による分析が、医療分野で活かされることが期待されています。

子宮内膜症だけでなく、医療分野における人工知能の事例も増加しています。次の世代が子宮内膜症で悩むことがないようにLyvの取り組みは続いていくのでしょう。


まとめ

今回は、Hélène Antier氏が手掛けたLyvについてご紹介してきました。Lyvが立ちあがったフランスでは、国を挙げて子宮内膜症の問題に取り組む姿勢が見られます。世界的に社会で女性のタブーを無くそうとするフェムテックの動きが活発化しているため、日本でも同様の動きが見られることに期待したいところです。
Lyvアプリの発展が、子宮内膜症に悩む女性の手助けになるでしょう。興味のある方は、フランス語中心ですがコミュニティを覗いてみることもおすすめします。テクノロジーの可能性も感じられるでしょう。

 

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