【Femtech 企業シリーズ】女性ヘルスケアビジネスフェムテック(femtech)とフェムケア(femcare)最前線

Written by  中島 布美子

今注目の分野、フェムテック(Femtech)、フェムケア(Femcare)をご存じですか?

フェムテック(Femtech)とは、女性が抱える健康の課題をIT(情報技術)を使い解決する製品やサービスを指していて、わかりやすいところでいうと、生理の周期を記録するアプリ「ルナルナ」など、耳にしたことのある簡易なものから、不妊治療、遠隔診療、女性特有のがん検査など市場はどんどん広がってきています。

一方、デジタルなテクノロジーではない製品はフェムケア(Femcare)と呼ばれていて、
生理用のナプキン
月経カップや月経用のパンツ
更年期障害の改善グッズ
セックストイ などが当てはまります。

2025年には世界で約5.3兆円規模になるという見込みもされていて、世界的にもダイナミックな動きを見せていて、日本でも、2020年はフェムテック(Femtech)元年といわれ、フェムテック(Femtech)企業が続々と誕生しています。


なぜ今フェムテック(Femtech)が盛り上がっているのか?

インターネットの広がりから

インターネットの普及と共に、近年までなんとなく、タブー化されていた女性の性の問題を手元のスマートフォンやコンピューターからコントロールできるようになってきたのが、フェムテック(Femtech)市場の盛り上がりに欠かせなかったといえるでしょう。

皆さん心当たりがあると思いますが、体調不良や健康状態に不安がある場合、「身体の浮腫 改善」や「身体の浮腫 原因」などそれぞれの悩みで検索した覚えはありませんか?
健康は多くの人が悩みを抱えているにもかかわらず、他人には共有しづらく、医者にかかる前にインターネットで解決を試みる方は少なくありません。

同様に女性特有の「生理」「セックス」「更年期」などに関しても、なんとなく知り合いには共有しづらいという声をよく耳にします。
一方で、体重記録アプリで毎日の体重を記録し、不特定多数の人と共有しダイエットを励まし合いながら行ったり、Yahoo!知恵袋などで家族や友達には聞きづらい女性特有の悩みを共有し情報を得ている人もいます。
こういったコミュニケーションや情報収集の中からフェムテック(Femtech)企業の情報を見つけ購入に繋がっていると推測されます。



女性主導のセクシャルウェルネスがあたりまえになりつつある。

フェムテック(Femtech)ビジネスの創業者の多くは女性です、女性が女性のためにビジネスを初め、商品を作っているのがフェムテック(Femtech)ビジネスの特徴です。
同じ女性だからこそ女性が共感しやすい悩みに焦点を当てて考えることができるのが強みになり、また女性が考える、女性のためのサービスや商品なので『あたりまえ』の共感しやすい商品ができるのです。

また、#MeToo(ミートゥー)を端にフェミニズムに関する議論も活発化し、これまで抑圧されてきた女性たちのリアルな悩みや声がSNSなどを通して発信されており、そういった問題に対して声を出しやすくなり「女性の性欲やマスターベーション」のタブー意識を払拭(ふっしょく)しようという動きが強まってきたのも、フェムテック(Femtech)ビジネスの追い風になっています。



※#MeToo(ミートゥー)は、「私も」を意味する英語にハッシュタグ(#)を付したSNS用語で、セクシャルハラスメントや性的暴行の被害体験を告白・共有する際に使われるハッシュタグ。



女性特有の健康の課題とそれを解決する商品とは?

女性特有の生理やPMS(月経前症候群)、妊娠と出産、そして更年期に至るまで、身体的症状自体は今も昔も変わらずあり、生理だけをとっても経血の悩み、周期の悩み、PMS(月経前症候群)、漏れ・ニオイ等尽きることがありません。それらに対して、経血漏れやかぶれ等には月経カップであったり、ニオイ用にデリケートゾーン専用の石鹸など、不快な生理期間を楽に過ごせる商品を沢山の企業が提供し始めています。

生理の周期を記録するアプリは使っている方も多く馴染みのあるものになってきましたが、ホルモンの郵送検査キット「canvas」不妊治療データを統計的に解析し検索できる「cocoromi」、更年期の症状のオンライン相談サービスを提供する「TRULY」など女性のライフステージにあった、サービスも続々と登場しています。



フェムテック(Femtech)ビジネス事例(国内、海外)

1)Nagi


https://nagi-jp.com/
今までの生理ショーツは厚手でかわいくない、おばさんパンツ的なものが多かったのですが、Nagiのショーツはナプキンもタンポンもいらない、吸水ショーツ、ナプキンのごわつきからも開放され、豊富なデザインとカラーからショーツを選ぶことが可能です、またNagiのショーツは国内生産で日本の手仕事が詰まった品質も、Nagiの魅力のひとつです。

2)スマルナ


https://smaluna.com/
一人ひとりの悩みや不安に合わせて、医師がテキストやビデオのチャットを使ってピルを処方するアプリ、プライバシーをしっかり守りながら、おうちのポストにすぐお届けします。自分のカラダの状況や不安なことは薬剤師や助産師に無料で相談することができます。自宅や職場でスマホを通して受信できるので「近くに婦人科がない」方や「婦人科での診察に抵抗がある」という方にも人気です。

3)UNBD


https://unbd.shop/
海外セレブも愛用している、大麻由来の(CBD)このCBDを含む2種類のバスボム(入浴剤)で女性の美容や健康、PMS(月経前症候群)問題の解決する「Fem」、不睡眠問題を解決し、睡眠の質の向上へのアプローチする「Nenne」、不眠、寝つきの悪さなど、睡眠の悩みのための「CBDカプセル」の3商品のみを提供しています。PMSのを症状を和らげるのに効果的な入浴中に使えるバスボムは画期的なアイデアです。

4)Cora


https://cora.life/
Coraが取り扱うのは100%オーガニックコットンを利用した生理用タンポン・ナプキンです。Coraの生理用品の特徴はデザインにあります、通常生理用品は女性好みの淡い色彩の多いが、Coraの製品は非常にシンプルなデザインで、女性をエンパワーメントしたいという想いが表現されているそうです。
Coraの商品はサブスクリプションですが、毎月来る生理に毎月届くサブスクリプションサービスは非常に相性が良いものといえます。

5)Dame


https://www.dameproducts.com/
従来のセックストイは男性が女性の使うもので、男性目線で派手な色使いで、女性に使うものでありながら男性向けのマーケティングがされていましたが、DameProductのセックストイは女性が部屋におけるものとして柔らかい色使いかつ、シンプルなデザインで女性の創業者によって作られたました。
現在では多くの女性起業家がセックストイの開発を行っており、使われている言葉さえも変化をもたらし、マスターベーションではなく「セルフプレジャー」や「セルフケア」、アダルトグッズは「プレジャーアイテム」などと呼ばれてもいます。

6)Lia


https://meetlia.com/
薬局などで買う妊娠検査薬、使ったことがある方はご存じかもしれませんが、白い紙におしっこをかけて簡易に検査が可能ですが、プラスチックのケースに入っていたり、キャップがついていたり使いすての割に、しっかりとした作りです。
Liaではこの必要のないプラスチックを排除し、全てトイレに流せる生物分解可能な紙で作っているので、そのままトイレに流すことが可能な、サステイナブルな製品になっています、トイレに流すので個人情報的にも安心ですね。


まとめ

フェムテック(femtech)ビジネスは女性のライフステージに注目したビジネスで、女性は男性に比べて、生理、妊娠、出産、更年期、それぞれのステージで心身の不調が起こることに着目したビジネスですが、そういった心身の変化を社会が整えてあげて、女性の社会進出を後押ししようというムーブメントとも考えられます、ジェンダー・フリーの昨今ではコレまでタブー視されてきた、もしくはライフステージごとに問題になっていたものをクリアできる世の中を世界全体で目指し多様性のある社会を実現していく一歩になるでしょう。

 

 

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