西間木智

物流会社で20年経験しD2C EC スタートアップから中規模、大規模のeコマース事業者へフルフィルメントサービスの提供や物流の見直し・改善、スピード配送、複数拠点展開を設計して提唱している。事業者様の売上貢献するために「購買体験」「リピート施策」「Unboxing」やOMO対応での「オムニチャネル」「返品交換物流」を提案し、事業者と常に伴走して最新の物流設計を試みる。

サブスクリプションコマースのパッケージデザインの完全ガイド

2023年4月10日

unboxing 開封の儀

D2C・Eコマース・P2C ブランドが開封・Unboxing体験でCXとCLTVを向上させるシリーズ

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Written by 西間木智

美しくデザインされたサブスクリプション（定期購入）のパッケージは、D2C/E-コマースブランド価値や、商品を引き上げ、サブスクライバー（定期購入者）に定期的に購入する価値があるように感じさせることができます。

そのサイズは、商品に快適にフィットする必要があります。しかし、商品が動き回るほど大きくなったり、破裂するような小さくなったりしてはいけません。商品の配置からボックスのデザインまで、細部に注意を払いながら、すっきりと整理された外観にする必要があります。

簡単に言えば、サブスクリプションのための配送箱のルックアンドフィールは、中身とほぼ同じくらい重要です。

これは、新規加入者に対するブランドの第一印象であり、既存の加入者を維持するための主な方法の1つでもあります。適切な梱包箱の選択をしてください。

サブスクリプションコマースでの梱包箱のデザインを改善するためのいくつかの重要なヒントと、サイズと送料のバランスをとるための梱包材とボックスタイプに関する実用的なアドバイスをご説明します。

サブスクリプションコマースを開始する方法や既に実行している方法がわからない場合は、商品、そのデザイン、および、それらの梱包と出荷の実現可能性について考えるときに、これらのアイデアを考慮してみてください。

サブスクリプションコマースパッケージを作成するためのガイドライン
サブスクリプションコマースのパッケージデザインについて知っておくべきことすべて
サブスクリプションコマースの配送パッケージに最適な印刷方法
サブスクリプションコマースのパッケージの測定とサイズ設定の方法
サブスクリプションコマースの最適な配送方法
ソーシャルメディアで共有価値のあるものにする
持続可能な包装デザインについて考える
ボックスの追加の材料と保護

カスタムサブスクリプション・ボックスパッケージを作成するためのガイドライン

カスタムサブスクリプションコマースのパッケージの製作は材料から始めてみます。ボックス内の商品の種類だけでなく、商品のサイズと重量も考慮する必要があります。

カスタムパッケージを作成するときは、次の一般的な材料とそれらが使用される商品を考慮してください。

メーラーボックス

メーラーボックスは最良の選択肢です。メーラーは板紙の箱よりも重くて硬いです。

これらは、出荷プロセスを通じて商品を保護するのに十分な頑丈さを備えており、小売ギフト、サブスクリプション、およびeコマースブランドのパッケージとして最適なものとして推奨しています。

サイズ、数量、デザイン要素に関する幅広いオプションを備えた、サブスクリプションサービス用のカスタムメーラーボックスの作成を検討してみてください。

Muse Tea　https://www.musetea.co

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配送ボックス（ワンタッチも含む）

商品の保護に重点を置いている場合は、配送ボックスが適しています。メーラーボックスよりも重量もありしっかりしています。

折りたたみカートン

折りたたみカートンは、軽量の紙ベースの素材である板紙から作られています。一般的には、アルミパウチなどでパッケージされた軽量な商品で、ポストインの配送に適しています。

板紙の折りたたみ式カートンボックスは、ニュートリション、サプリメントやビューティ系でも軽量の商品（アイラッシュなど）には最適です。

素材は丈夫で見栄えもします、発送工程を経るパッケージよとしては、向き不向きの商品があります。間違いなく配送テストをして問題が発生しそうであれば、もっと強いボックスで発送業務を設計するべきです。
ポイントは見せ方次第ですが、一般的には商品の外装・化粧箱での用途ならよく見るタイプです。

パッド入りバブルメーラー

ブランドの商品が非常に薄い場合を除いて、パッド入りのバブルメーラーはサブスクリプション商品には適していません。これらは通常、プチプチ（泡の詰め物）で裏打ちされた封筒またはバッグです。

パッド入りバブルメーラー - Google 検索

特別な保護を必要としない衣類のようなアイテムを発送するのに理想的ですが。パッド入りのバブルメーラーは送料を節約するのに役立ちますが、それでも損傷を受けやすく、カスタムボックスの全体的なデザインと開封（開梱：Unboxing）体験を提供してはくれません。

サブスクリプションのパッケージデザインについて知っておくべきことすべて

次に、サブスクリプションのパッケージデザインという楽しいパートに進みます。ブランドを表現するボックスとして素晴らしいデザインを生き生きとさせてください。

ロゴと写真

色やグラフィックに注意を払いながら、ロゴやデザインレイアウトをシームレスに統合します。自分の写真、パターン、または図面を使用することもできます。

Canva：https://www.canva.com/ja_jp/logos/templates/

色：カラーデザイン

パッケージのメインカラーを選択するときは、ブランドカラーを使用するのが最も理にかなっています。色は顧客に最もよく知られていて、最も共鳴します。ブランドの色は商品を認識させてくれて、信頼と忠誠を築くのに役立ちます。

いつでも、別の色を試して、パッケージに特別な外観や感触を与えることもできます。

パッケージに暗い色を使用すると、

より確立された深刻な感触を与えることができます。高級品や中に入っている商品に対する謎感を演出するのにも適しています。

明るい色やパステルを使用すると、

パッケージの外観をシンプルにしたり、ミニマリズムや清潔さを暗示したりする場合に使用します。明るい色は、若いブランドに適しています。今なら、ピンク・グリーン・イエローなどですね。
顧客の注意を引き、パッケージを本当にポップにしたい場合は、明るい色を選択してください。明るい色は刺激的で、楽しく、人目を引きます。
＊「カラーデザイン」で検索してみてください。楽しい発見があります。

ベクトル：vector graphics

ボックスをデザインするときにベクターグラフィック（コンピュータグラフィックスなどにおいて、画像を円や直線などのような解析幾何学的な「図形」の集まりとして表現する表現形式）を使用すると、デザインがすばらしく見え、可能な限り鮮明に印刷されます。
＊ラスターおよびベクトルについて

フォトジェニック（photogenicとは「写真映えする」という意味）でないグラフィックとテキストを使用し、デザインをAdobe Illustrator（.ai）ファイルまたはベクターベースのPDFとして保存することをお勧めします。
これにより、アートワークが最終印刷のためにプリプレスに向かうときの問題や遅延を防ぐことができます。

ダイライン

ダイライン（dieline:最終的な梱包製品の作成に使用される梱包材の輪郭やレイアウト）はフラット（2D）テンプレートであり、ボックスがまだフラットで組み立てられていないときにデザインがどのように見えるかを示します。

ダイラインは、デザイナーとプリンターの両方をガイドして、アートワークがボックスに配置および配置されるようにするのに役立ちます。

ボックスを接着する場所と、すべてのカットと折り目を配置する場所を示します。

E-Flute box and one piece folding box, narrow flute corrugated box and corrugated shipping box, diel

Souce:https://stock.adobe.com/jp/images/id/437497306

デザイナーを雇う時期

グラフィックデザイナーでなくても、パッケージの作成を開始できます。パッケージを設計するために構造エンジニアを雇う必要はありません。
＊段ボールメーカーでもシンプルなテンプレートでのデザインもしてくれます。
また、モックアップ系の無料サイトでも実施は可能です。
＊コラム末尾に参考掲載しておきます。

ボックスがどのように見えるかは、中身とほぼ同じくらい重要です。目を引くオリジナルのデザインに焦点を当てることで、商品への関心が高まり、購読者がより多くのことを求めて戻ってくるようになります。

サブスクリプションコマース用ボックスに最適な印刷方法

パッケージ印刷方法には主に3つのタイプがあります。

自身でボックスを作成していない場合は、これは考慮事項ではないので大丈夫です。パッキングプロバイダー（段ボール制作会社など）を使用する場合でも、注文に基づいて見積もりを出してくれますので殆ど気にすることはない事項です。

デジタル印刷

少量の注文ではデジタル印刷が一般的ですが、一部のプロバイダーは、大量の注文に対してもより適切な価格でこの方法を採用してくれます。デジタル印刷機械は、インクを混合することにより、デザインと色をボックスに直接適用します。（大きなインクジェットプリンターですね。）

フレキソ印刷

フレキソ印刷は、カスタムボックス印刷に使用される最も一般的な方法です。
ボックスのデザインが施された印刷版は、回転ドラム上で回転する大きなインクパッドとして機能し、インクを拾い上げてボックスにスタンプします。
フレキソ印刷では、通常、注文ごとに最低ボックス数量が決まっています。確認が必要です。

平版ラベル印刷

平版ラベル印刷は、壁紙のように機能する、よりクリーンで高解像度の印刷を提供します。
この方法は、紙に印刷され、処理され、切断され、接着剤を使用してボックスに取り付けられます。
これにはメリットがありますが、このルートを使用する場合は、品質が保証されたプロバイダー（段ボール会社）を使用していることを確認してください。低品質のラベル印刷はうまくいかない可能性があります。

＊お時間がある時にでも、こちらのYouTubeを参考にしてみてください。

サブスクリプションコマース用ボックスの測定とサイズ設定の方法

サブスクリプションコマース用のボックスの測定とサイズ設定の方法は、多くのD2C/P2C/E-コマースのビジネスオーナーにとって大きなハードルになる可能性があります。

ボックスのサイズは、中に収まるものだけでなく、送料も重要です。カスタムパッケージ用のボックスの測定方法とサイズがわからない場合はこちら使用できます。

サブスクリプションサービスを実行している場合は、収益に注意を払っていることを確認してください。パッケージは送料に対して効率的ですか。

商品に適したサイズを決定するためのサポートが必要な場合は、各配送会社の測定方法を確認することをお勧めします。

■ヤマト運輸：宅急便のサイズについて
 https://www.kuronekoyamato.co.jp/ytc/customer/send/search/payment/size/

ネコポス
 小さな荷物をポストにお届けします
 https://business.kuronekoyamato.co.jp/service/lineup/nekoposu/

宅急便コンパクト
 「宅急便コンパクト」は、 60サイズよりも小さな荷物を、専用BOXで手軽に送れるサービス

■佐川急便：飛脚宅配便
 https://www.sagawa-exp.co.jp/service/takuhai/

■日本郵便：ゆうパック
 https://www.post.japanpost.jp/service/you_pack/index.html

ゆうパケット
 小さな荷物を送りたいときに。
https://www.post.japanpost.jp/service/yu_packet/index.html

カスタムサイズのボックスで費用を節約してください。注文も簡単になっています。

サブスクリプションボックスの最適な配送方法

最初に行うことは、ボックスの配送要件を作成することです。

ボックスのサイズを選択し、現実的な重量制限を設定して、一貫性を保ちます。これはあなたが知るのに役立ちます。
配送先の分布にも注意を払う必要があります。エリアごとの想定配送数量などを設定します。
最適な場所から発送をするようにしてください。月間の配送ボリュームが増えた場合は、複数拠点からの分散出荷が配送コストと配送日数の双方でメリットがあります。
サブスクリプション１注文あたり、CLTVのコストを計算し、すべての注文でそれをコントロールするようにします。

配送価格設定はどのように設定されるか

価格は、重量だけではなく、箱の体積に基づいています。これは、ビジネスを拡大するために送料を標準化するサブスクリプションサービスにとっては非常に大きなテーマでもあります。
上記の料金表をご確認いただいているとおり、

ネコポス
 小さな荷物をポストにお届けします
 https://business.kuronekoyamato.co.jp/service/lineup/nekoposu/

ゆうパケット
 小さな荷物を送りたいときに。
https://www.post.japanpost.jp/service/yu_packet/index.html

のサイズで送れることは、全体のコスト管理にとって最大のメリットを享受できます。
これは、商品の設計段階での、商品デザインと容器選定から始まっています。ポイントとして押さえてください。

サブスクリプションコマースのフルフィルメントの履行について

D2C/P2C/E-コマースのフルフィルメントをアウトソーシングすることを検討してください。

すべてを自分とスタッフで行うことができると思うかもしれませんが、ほとんどの小規模なサブスクリプションサービスでは、出荷が大きな問題になる可能性があります。事業が成長するということは、毎日の出荷件数は増加しているはずです。そして、繁閑の変動の山谷が大きくなるはずです。

・新規注文は、土日分が上乗せされるので月曜日の負荷稼働が高い
・継続顧客注文は、土日到着分の出荷負荷が金曜日に発生する
・継続顧客注文で、休止、スキップ、再開の出荷変動が大きい。

などの思わないことが業務上のコントロールとして発生します。
これを解決する１つの手段として、eコマースフルフィルメントのプロセスとワークフローをアウトソーシングすることを検討することをお勧めします。

価格設定は標準化が難しく、発送には時間がかかります。

ただし、フルフィルメントプロセスがどのように機能するかを少し知っておくと、ビジネスに適切な決定を下すのに役立ちます。eコマースフルフィルメントとパッケージの6つのポイントを次に示します。

信頼できるフルフィルメントパートナーと提携することで、実際の時間、費用（お金）、ストレス（経営者とスタッフ双方）を節約し、サービスが開始された場合に効率的に拡張できるようになります。
信頼できるフルフィルメントパートナーは、注文をより迅速かつ効率的に顧客に提供することで、作業プロセスを設計して、ワークフローを提供します。
ソーシャルメディアでボックスを共有価値のあるものにします。
各カテゴリーマーケットには非常に多くのサブスクリプションコマースブランドがあるため、Pinterest、YouTube、Instagramのどれか１つにはあるか、そして、確実に目立たせる必要があります。
女性、男性、コスメ、サプリメント、食品などのサブスクリプションサービスを実行するかどうかにかかわらず、最高のボックスサービスは、美しくデザインされたカスタムパッケージを使用してステートメントを作成します。
見栄えが良いほど、商品やブランドがソーシャルメディアでより多くの「無料マーケティング」の露出と効果を得ることができます。最高のサブスクリプションボックスパッケージはそれ自体で売れるようになります。

持続可能な包装デザインについて考える

サブスクリプションコマースのボックスを持続可能なパッケージデザインで作成することは、注目して考えるべきことです。持続可能性は重要なマーケティング＆コミュニケーションファクターと言われています、ますます多くの企業が環境へのダメージを最小限に抑える環境に優しいパッケージに目を向けています。

SKIO ロート製薬オンライン【公式】

顧客がブランドの箱を再利用することができる方法について考えて、パッケージを使い続ける方法について顧客を教育してください。実際にパッケージを再利用する顧客のことを頭に入れておくことも、ブランドの忠誠心を高めることができます。

ボックスの追加の材料と保護

梱包に必要な追加の材料（資材）を考慮する必要があります。

商品によっては、これが最終的な梱包コストの要因になります。追加の保護が必要な商品（瓶、壊れやすいアイテムなど）には、インサートなどの材料が必要になります。

色付きのティッシュペーパーやクリンクルカットのシュレッドフィラーを使用している場合は、材料を実際のパッケージのデザインに合わせてください。追加の梱包材として何を選択する場合でも、既存の設計と一致している必要があります。

クリンクルカット

これは、オーダーフルフィルメントパートナーが支援できる、または少なくともオプションを提供できるものである場合もあります。

サブスクリプションコマースでのボックスパッケージングを提案出来る理由

常にクライアントのニーズと要件（課題）に合わせた素晴らしいパッケージの作成を喜んでお手伝いいたします。

富士ロジテックホールディングスが、カスタムサブスクリプションコマースのボックスとパッケージデザインでと提携しているパートナーを活用する場合の仕組みは次のとおりです。

必要に応じて、パッケージスタイルを選択します。通常はカスタムメーラーボックスまたは配送ボックスです。
パッケージサイズを選択するか、カスタム寸法を指示してください。
ロゴ、色、その他のデザイン要素を追加して、パッケージをカスタマイズします。
ご注文の見積もりを入手できます。
特別注文または一括注文のボリュームディスカウントの見積もりをリクエストします。

パッケージシリーズコラム

＜執筆者プロフィール＞

株式会社富士ロジテックホールディングス　通販営業部　部長
西間木　智

物流会社で20年経験しD2C EC スタートアップから中規模、大規模のeコマース事業者へフルフィルメントサービスの提供や物流の見直し・改善、スピード配送、複数拠点展開を設計して提唱している。
事業者様の売上貢献するために「購買体験」「リピート施策」「Unboxing」やOMO対応での「オムニチャネル」「返品交換物流」を提案し、事業者と常に伴走して最新の物流設計を試みる。