トップブランドから学ぶ D2C・eコマースのヒント 後編 Part-02
【D2C・eコマース・OMO 成長しているサイト探索・事例シリーズ 】

Written by 植島 寛子
31:検索エンジン向けのSEO施策だけではない |
検索エンジンのランキングを上げ、ソーシャルメディアで共有してもらうためには、検索エンジンに向けたキーワードの最適化(SEO)だけはないです。
検索エンジンではなく顧客に向けて作成すべきです。
キーワード選択は大切です。 eコマースでは、SEO検索エンジン対策も活用して顧客に役立つキーワードを探してください。
(顧客は知らないキーワードでは検索しないです)
検索エンジン最適化施策(SEO)は、コンテンツ・コンテキストが不自然になるだけでなく、独自性が出せず目立たないことも少なくありません。
商品詳細ディスクリプションなどは、しっかり構造化して伝えてください。それが結果として顧客の課題解決につながれば上位表示されます。
コンテンツキーワードと、「#」の履歴は、重要な資産です。(廃版アイテム商品詳細ページ・コンテンツのリダイレクトは忘れずに)
商品検索を最適化する
商品が見つからない場合、顧客は商品を購入できません。顧客にとっての検索用語が理想的とは言えない場合があります。顧客が検索バーに何を入力したかに関係なく、ブランドのウェブサイトが顧客が毎回望む結果を提供することを望みます。
ファセットナビゲーション(検索)*を活用することで、ストア内の商品に起因するメタデータは、検索クエリをフィルタリングおよび絞り込み、買い物客が探しているものを見つけやすくするのに役立ちます。
*ファセットナビゲーション(Faceted Navigation)とは、サイトのナビゲーションの種類を指す用語。
さまざまな切り口(要素)でサイト内検索をしたりコンテンツを選んだりできる場合に、ユーザーに検索条件を入力させるのではなく、あらかじめユーザーに使いやすいだろう検索条件をサイト側が用意しておき、ユーザーはそれを選ぶだけでコンテンツを絞り込んでいける。
ファセット化され最適化された検索は、eコマース検索の標準に急速になりつつあります。そのため、それがない場合は、追いつく必要があります。ファセット検索が実施されると、顧客がコマースストアとどのようにやり取りしているかを分析し、調整を行うことができます。
32:クリック課金型マーケティングの基本に還る |
クリック課金*を上手く活用すれば、まだ当面は、コストコンシャスな費用でマーケティングできるかもしれせん。インハウスで色々なキャンペーンテストを実施して、自社にあったオプションを見つけ出しましょう。
*PPC広告(クリック課金型広告)
ユーザーのクリック数により広告料金が変動する「クリック課金型」の広告です。広告の掲載自体には費用が発生しない。
*SNS広告もそうです。顧客がどのメディア・タッチポイントで関心を示しているかが重要で、デジタルエージェンシーのセールストークとおりでは無いです。要注意
33:ソーシャルニュースサイトを活用する |

ソーシャルニュースサイトのようなフォーラムには、広告のチャンスが隠されています。
日本では馴染みが無いですが、投稿型のソーシャルサイトのRedditなどで、業界に合ったスレッド(板と日本では言ってましたが)に広告を展開するeコマースマーケティングが取られることもあります。
*ニッチメディアだからと言って諦めないで、インハウスでテストはしてみてください。ダメでも、また、期間をおいてテストをし続けることで顧客の興味の移り変わりがデータとして蓄積されます。
*よく、〇〇メディアが反応がいいからと聞く(代理店提案)どうだろうかとの相談があります。ブランドのオーディエンス顧客がいるかどうかがポイントと、そのメディアや、SNSでのオーディエンスに合わせての訴求ができれば、競合が少ないうちにブランドを確立できれば有です。
××ブランドがうまく行っているからは、通用しません。
34:惰性で上位関連商品をおすすめするではなく、パーソナライズを |
商品に関連するリンクで、上位の関連商品をおすすめ(リコメンド)する例は少なくありません。しかし、あまり「力(押し込み)」を注ぎ過ぎると、顧客に嫌がられる可能性があります。
パーソナライズされていない、単なる上位のものをしつこく薦める施策と、売上には関係性があまりないようです。
リコメンドのアジャストとアタッチメントには、あるリズムがあります。
顧客データをパーソナライズに変える
消費者のプライバシーに対する意識が高まっているこの時代でさえ、顧客は依然として、顧客が関わっているブランドからのパーソナライズを期待しています。
コマースビジネスにとって最も重要なデータを収集して、収集したデータを責任を持って利用することが目的です。より多くの訪問者を顧客にコンバートをすることです。
直感的なUI:ユーザーエクスペリエンスを提供して、CRO*プラットフォームで最も重要なパーソナライズメトリックへのインサイト洞察を提供してください。
たとえば、
ファネルのルートから、初回訪問顧客へのサイト情報・デザインと、複数回訪問顧客のサイト情報・デザインは当然変えていくべきです。
日本型の単品リピート通販の一体型LPとアフリエイトとの関係性を見ても効果は想像がつきます。
*CROとは「Conversion Rate Optimization」の頭文字を取った略称です。日本語では「コンバージョン率最適化」
35: Instagramで商品イメージをアピールする |
Instagramでは、商品の写真付きのプレビュー、顧客が使用中の様子、顧客のレビューなどを共有しやすいことはご存知ですね。
これから、当面は、このプラットフォームは上手く活用していきましょう。顧客がそこにいる限りは。(SNSプラットフォームの定めです。)
Instagramのアルゴリズムなどや、運用Tipsは語り尽くせないので、他の専門コンテンツにお任せします。
*Instagram責任者であるAdam Mosseri氏によるアルゴリズムに関するブログ記事(英語原文はこちら)
*別コラムでインフルエンサーマーケティングや、P2Cモデルとして開設予定です。
後半のTips&ヒントをご紹介してきました。今すぐ取り組める内容もあるので、是非とも試してみて、結果を教えてください。
トップブランドから学ぶD2C・eコマースのヒント 後編 Part-01 トップブランドから学ぶD2C・eコマースのヒント 後編 Part-02 トップブランドから学ぶD2C・eコマースのヒント 後編 Part-03 |
トップブランドから学ぶ D2C・eコマースのヒント 前編
*Tips&ヒントの中には、別コラムで詳細を解説しています。リンク先でより深く知ってください。
*海外のD2C・eコマースサイトで参考になるサイトの解説コラムもアップしています。リンク先から探索してみてください。
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