オムニチャネル・OMO 商品・在庫連携機能のポイント With Lexica #3

商品・在庫連携機能のポイント

ファシリテーション&ライティング 吉村 典也

今回は、

 株式会社E-リテイリングシステムズ
  代表取締役 中田 恒介 様 (以下 中田 様)

をお迎えして

オムニチャネル・OMOコマースで成長するために隠されているビジネスの本質を確認しながら、
コンポーザブルなコマース環境が求めれらている背景と、それを実現して提供するために、「Lexica:レキシカ」が永年に亘って開発して、提供してきたアーキテクチャーとそのメリットについてお話しをお伺いしています。

第1回
#1 オムニチャネルは ヘッドレスよりバックエンド機能がポイント
 では

Eリテーリングシステムズの概要と、Lexicaを開発に至った経緯をお伺いした後に

オムニチャンネル=ヘッドレスコマースが喧伝されている中で、実際はバックエンド機能こそが重要であることにフォーカスを当ててお伺いしています。

第2回
#2 顧客統合・機能のポイント

では

オムニチャネルで課題となるテーマでもあり、パーソナライズのために重要なデータ基盤でもある

顧客情報統合

について
・アカウント管理
・認証
・顧客管理
のモデリングの重要性についてご案内いただきました。

第3回

顧客は最終的には、ブランドから商品を購入することで、何らかの「ベネフィット」を満たす、実現することになります。
それを実現するために必要な、商品情報と、在庫、そして顧客がどうそれを手に入れるかに必要な

商品・在庫情報統合

についてお伺いしています。

オムニチャネル・OMO 商品・在庫連携機能のポイント

詳細はこちらのYouYubeチャネルをご視聴ください。

商品・在庫連携機能のポイント

オムニチャネル・OMOコマース を知るための時間 #3

 

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商品と在庫とは

中田様

我々の「Lexica:レキシカ」は技術的には、オブジェクト指向というのを何より優先して設計しています。

そこで「ドメインモデル」を採用しています。

ドメインモデルとは

リアルは在庫管理システム(IMS)

在庫管理システムでの商品はあり、それがSKU。
SKUにその商品の名前が付いていてユニークに管理されています。

原価とか販売価格は通常価格が登録されているかも知れません。

Eコマース(EC)は商品マスター

PDPに表示するデータ、カートに表示するために値段などつけて入れといたのが「商品マスター」になります。

これを連携させようとなります。顧客情報統合と同じで、本当は違うものですよね。

在庫管理(倉庫・店舗など)側では、物としてそこにあるのかないのかっていうのを識別しないだけです、
ECの方では商品というのは、別にどこにあるかどうでもいいというがあるわけですよ。

何が売れたのかという「売買契約」をしたいだけなので、値段があって、その他の付帯条件が、「何」という契約が当事者同士でちゃんと合意できること。

その商品がどこにあって、どう渡すかは別の管理になる。

コードが一緒だからっていう理由で連携してしまうから、何か変なことが起きたり、何か複雑な読み替えが必要になってしまいます。

例えば
キャンペーン価格で販売して、コードが変わってしまうと、バックエンド側が受け取れない
価格がマスターと一致しないから全部エラーになる。

商品情報はこう持つ

商品には
SKUに該当する概念「何であるかっていうこと」と
それに対して販売条件「それをどう売りたいか」が付きます。
これを組み合わせて、商品になっています。

一対一で組み付けないとピッキング出来ないではだめ

例えば
ダイナミックプライシングで同じものに対して複数値段をつけることができないとか、手間がかかったりではいけない。

あとは、在庫は、売り方が違うだけで同じで100ぐらいあるけど、2パターンあるっていうときに割り当てをしなければいけない。
片方だけが売れたときに、そちらだけが在庫切れになってしまう。

Lexica「商品」の管理

解決策は「在庫の仮想化」

「在庫の仮想化」レイヤーとは、モデリングした上で組み付けていことができるようにすること。

  • 設計上、規格上同じと見るもの
  • 販売者とかそういう条件も含めて同じに見えるもの
  • 実際に在庫管理の対象としてこれは同じとみなされるもの

メリット
内部のロジックとしての管理のしやすさもありますが、連携としたときに、適合する単位で連携するので、外のシステムと連携してやる場合もうまくいきやすい。
そういうのをしっかりやっていくことがオムニチャンネルでやるためには重要なポイントになってくる。

処理するタイミングも違う

EC側で引き当てたいとか出荷したいことと、実際に物理的なものを扱うタイミングは違うということもあります
ECは、物がどこにあるかより、権利が移動したかどうかのタイミングで判断したい。
実際に物を扱う方では、その作業の問題とかもあるので、どこに今はあってこれからもこうふうに動かすことが重要というところもあると思います。

スタイルも違う

ECでは見せるために在庫をハンドリングしなきゃいけないです。むしろ頻度としてはそっちの方が圧倒的に多い。

引き当てるわけでもなく、ただ「見たい」だけです。
商品ページ(PDP)のあるいは検索ページとかのページビューだけあり、それをまわしている。(1の在庫が複数に同時表示されている)
倉庫側のシステムはこれは前提にしてはいない。

購買フローへの関与も違う

この商品が「単品」じゃなくて、「これとこれとこれを買います」だから合わせることができるか。あるいはそもそも一緒に送れないかもしれない。

それでも、かといってまだ買ってない状態でもあります。まだ決済方法も選ばないし、確定ボタンもしていない
「買うとは誰も言ってないっていう状態」です。
この時点では、「出荷指示」とか送れないのですよ。

出荷指示をくれないんですけど、仮に今出荷指示するとしたらということだけは知りたいのが、コマースです。

 交通整理をしてくれるあのLayerがないといけない=在庫の仮想化

Lexica 「注文」の3態様

「顧客中心主義」の「購買体験」とは

商品を見てるときとか、検討してるときとかを含めて、やはり十分なサービスが重要です。
買う、買おうと思ったら、それはいつ手に入るのかとかは、すごい重要な問題なのでそこがちゃんとできていること。
結局のところ、見たときに自分が見たい情報が正しく表示されているかに尽きる

いくら連携してますと言っても、結局ユーザー側としては別にどこのタイミングで何かのAPIが呼ばれてるかってのがそんなのは重要ではないです。

表面的なところだけでは駄目で、そういったちゃんとモデリングをして、連携というのも、単純にAPIを記載すればいいのではなく、しっかり作り込んでいくっていうのが
本当の、オムニチャネルで、顧客の行動に的確に答えられるサービスが、まず土台になります。

吉村:

ありがとうございます。

今回は、3回に亘って、オムニチャネル・OMOコマースのイントロダクションでした。

  1. オムニチャネルに対する考え方
  2. 顧客統合への道筋
  3. 商品・在庫管理統合

は、この視点で実施するという、「アウトライン」
そして、バックオフィス機能の重要性、それを業務を処理するためのロジックは、こういう考え方で作ってます。
というお話をいただきました。
次回以降は顧客について、在庫について、など個別の詳細機能について、ケーススタディ(RFI/RFP/実装実績)を踏まえながら深掘りしたいと思います。

E-リテーリングシステムズさんからのご案内

新しいコマースシステムを一緒に開発するエンジニア

OEMとして、コマースシステムとして開発提供頂けるパートナー様をお待ちしているとのことです。

あたらしい、アーキテクチャーを活用して自社ソリューションの幅を拡げていきたいなどのご関心やご要望があればE-リテーリングシステムズ様まで、お気軽にお問い合わせください。

ERS Lexica パートナー エンジニア 問い合わせ

オムニチャネルコマースクライアントのメリット

「Lexica:レキシカ」は、Souce:ソースまでを公開提供いただけます。
自社エンジニアリソースがあれば、自社で追加開発・変更や、コンポーザブルに外部システムとの連携が可能になります。

いままでのような、ベンダーロックや、開発タイミング・開発費用の過剰な負担から解放されて、POCなど素早い顧客変化、チャネル変化により迅速な対応が可能になります。

サービスとしての「ゲートウェイ」

Lexicaにおけるサービス

Lexica 論理アークテクチャ

Facilitaor 追加解説

ファシリテーターコメント

これまでの振り返り

今回は、各種のメディア主催イベントのセッション・講演でも、店舗を有する企業から人気と関心が高い。店舗とEC、オンラインでのマーケティングなども含めた、オムニチャネル・OMOについて考え方、捉え方などのアウトラインについてお話しをお伺いしてきました。

また、パーソナライズへの関心度も大変高くなっている中で、個人的にもパーソナライズされた購入体験は、あって当たり前、あとはどこまでその人に合ったパーソナライズができるか
という段階まできているか、そのための顧客情報の統合というハードルをどう超えていくかについてお話しをお伺いしてきました。

 第1回目
 ヘッドレスに関心がいきがちのチャネルに対する考えかたから
 それをささえる、バックエンドロジックの重要性についての再確認をしてしました。

 第2回目は
 パーソナライズの基本のデータとなる
 顧客情報統合について

 第3回目は
 顧客は最終的には、ブランドから商品を購入して
 何らかの、ベネフィットを満たす、実現することになりますので、
 その、商品情報と、在庫、そして顧客がどうそれを手に入れるか

にフォーカスを当てて
 オムニチャネル・OMOコマースについて課題を考察して、そのために必要なシステム要件のアウトラインについてインサイト:気づきを得ていただいていると思っています。

#3 商品在庫統合

今回は、商品と在庫の管理になります。

  • オムニチャネルだけではなく
  • シングルでも
  • <マルチでも

商品と在庫の扱いはキーファクターです。
この運用とシステム基盤がしっかりと、「柔軟性」と「統一性」と「継続性」を持っていることがポイントとなります。

オムニチャネルでの商品在庫の目的としては、次の「顧客の購買行動」を実現するために必要と言われていますので、再確認しておいてください。

  • オンラインで購入して、自宅で受け取る
  • 店舗で購入して、店舗から持ち帰る
  • オンラインで購入して店舗で受け取る
  • オンラインで購入して店舗で返品
  • 店舗での購入と店舗から商品の配送
  • リアル店舗で確認してオンラインでチェックアウトする
  • モバイル デバイスで在庫を確認してリアル店舗でチェックアウトする
  • モバイル デバイスからカートを開始してデスクトップ コンピューターでオンラインでチェックアウトする

などです。

すべてのチャネルで一貫したエクスペリエンスを顧客に提供すること

在庫管理IMS的には、在庫=SKUが「いつ」、「どこに」、「どのような状態」で「ある」か
返品・交換であれば、タギングなどの管理もとても重要なポイントです。

これは、価格設定においてのダイナミックプライシングでも有効な管理方法になります。

配送・配達では、店舗在庫からの発送や、店舗間移動・店舗からDC/フルフィルメントセンターへの移動などの管理・指示・状態監視などが出来るか。
など、工夫と知恵と経験が重要になるワークフローが沢山あります。
特にこれから、リアル店舗スタッフが、デジタルでも顧客との接点やコンシェルジュカウンセリングをする場合は、
在庫と販売と評価についてのデータの持ち方や処理に関することが重要になります。

課題 #1: チャネル全体で一貫した在庫

 オムニチャネル・OMOサービスを導入すると、すべてのチャネルが同じ在庫に接続されことが基本になります。

多くの企業は古い習慣に陥り、
より多くの在庫を元のチャネルまたは最もアクティブなチャネルに割り当てます。
これを行うと、他の二次および三次チャネルからの注文を実施できなくなる可能性があります。

外資などでは、ERP(SAPなど)での管理が基本になりますので、これらの連携などを、コマース側のAPIでどうするのかは重要です。

課題 #2: 店舗在庫とオンライン在庫

店舗とオンラインの両方で入手可能な商品の正確な数量を維持する必要があります。

実店舗の商品在庫は変動し、かなり急速に変化する可能性があります。
これをオンラインでどのように表示するかによって、オンラインの e コマース トランザクションが実際には共食いされて、最終的には全体的な売上が減少する可能性があります。

リアル店舗で、特定の商品がなくなる可能性がありますが、
顧客がオンラインで購入して配達できる可能性があることを表示するメリットは周知になっています。

課題 #3: フルフィルメント インフラストラクチャ

在庫をどこに保管し、どのように管理するかは、顧客の経験と顧客の要求を満たす能力に直接的に関係しています。

商品の

  • 過剰注文
  • または過小注文、
  • または在庫管理の不備により、

流通やチャネルの割り当てに混乱が生じ、売上が減少する可能性があります。(配荷予測などですね)

オムニチャネル・フルフィルメントでは

  • ナビゲートしやすい返品ポリシーとワークフロー
  • さまざまな配達・ピックアップオプションと迅速なフルフィルメント処理

を提供する必要があります。

そのためには、
在庫・倉庫が整理されているだけでなく
顧客や他の販売チャネルにとって便利な場所にある必要があります。
そして、各ロケーションは、注文と返品も処理できる必要があります。

次回以降のテーマ

次回のテーマオムニチャネル

 

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<スピーカープロフィール>

株式会社E-リテイリングシステムズ

代表取締役 中田 恒介 様

E-リテ-リングシステムズ 中田 恒介社長
大手ECパッケージベンダーに10年以上在籍し、主力ECパッケージ製品の開発責任者として複数バージョンの設計・開発を行った他、有名・大手サイトの構築にもプロジェクトマネージャーとして数多く参画。<*/br>G z退社後、それまで培ってきた経験とアイデアをもとに独自のEC構築フレームワークを開発し、2017年に株式会社E-リテイリングシステムズを立ち上げる。高機能ECプラットフォームLexica:レキシカを、展示会に出ない・広告を出さない「知る人ぞ知る戦略」のみでありながら名立たる有名企業サイトに次々採用される。現在、今後の拡販にむけた新たな戦略を思案中。

 

<ファシリテータープロフィール>

Innovation & Communication
代表 吉村 典也
Innovation&Communication吉村 典也
日本の製造業を強くするためのコンサルティング会社、外資システム会社などを経て、通販、Eコマースの事業運営・CRM購買体験運用・フルフィルメントサービスト運用のアドバイザーからBPOセンター(CX設計・運用からシステム設計・運用まで)新規立上・受託までを担ってきた。通販基幹システム・Eコマース・オムニチャネル/OMOシステムの営業と、業務設計・運用までを担って事業会社ととも一緒にアクション&グロースしてきた。

やずやグループの「基幹CRMシステム」外販導入サポート業務委託を通じて出会った事業者とのコミュニケーションと課題を通じて、まだまだ、日本のDNVB・D2Cビジネスには成長の可能性、未知のカテゴリーがあると確信しつつ、1社でも多くの30億、100億円事業にグロースするためのアドバイス・サポートを提供している。

 

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