物流会社で20年経験しD2C EC スタートアップから中規模、大規模のeコマース事業者へフルフィルメントサービスの提供や物流の見直し・改善、スピード配送、複数拠点展開を設計して提唱している。 事業者様の売上貢献するために 「購買体験」 「リピート施策」 「Unboxing」 やOMO対応での「オムニチャネル」 「返品交換物流」 を提案し、事業者と常に伴走して最新の物流設計を試みる。
はじめに
ビジネスマッチングプラットフォームは多くの業界・カテゴリーでサービス提供されています。今回は、化粧品・美容業界のビジネスマッチングプラットフォーム「Benten」を展開されている 株式会社Cogane studio(コガネスタジオ)代表取締役 植村 元 様と、美容業界・コスメ業界の課題や解決策についての「今」と「これから」について対談をしていきます。
D2Cスタートアップや、既に事業展開をされている美容・コスメ事業者にとってインサイトあふれる情報をご提供していきます。
Bentenのサイトはこちらから https://bentenmarket.com/
BENTEN事業設立の思い
西間木:
Benten事業の目的は「化粧品、健康⾷品業界をITで⺠主化する」、インフォメーションテクノロジーを活用して化粧品業界と健康食品業界をオープンイノベーションを通じて、民主化を実現するということですので、この目的についてお伺いさせてください。
先ずは、化粧品、健康⾷品業界に特化したBtoBマッチングプラットフォームである
化粧品ビジネスマッチングサイトBenten事業を設立をされた思いについて、詳細をお伺いさせていただいてよろしいでしょうか。
株式会社Cogane studio(コガネスタジオ)
代表取締役 植村 元 様(以下 植村様):
Bentenの着想を得たのは、美容業界や化粧品ブランドとしての参入を考えているさまざまなビジネスパーソンの悩みを多く聞いてきてそれに応えることが大切だと考えたからです。
化粧品、健康⾷品業界の課題として、
- 悩みを持っている事業者が多い
- どこに頼んだら良いかわからない
- 需要が⾒えない
- 展示会は費⽤対効果が悪い
- IT化が遅れている
- 情報発信・収集のための、展⺬会は費⽤対効果が悪い
といったことがあります。
ビジネスのコンセプトとしては、「誰に、どこに聞いたらいいかわからない」課題を解決することで「作りたいクリエーター(P2C)や、スタートアップなどの事業者と、作りたいOEM・ODM業者を結ぶ、それを、あらゆる悩みを投稿するだけで解決させる」というシンプルでわかりやすく、使いやすい方法を提供することです。
従来は、
作りたい事業者は、展示会、Googleでの検索、知人の紹介で探していました。
OEM・ODM事業者は、そのチャネルへのPRと広告で需要を探していました。
それを、Bentenでは
作りたい事業者は、化粧品をつくりたい、これを解決したい と「手=声」を挙げるだけです。
OEM・ODM事業者は、自社が解決できるソリューションで返事をするだけです。
言い換えれば、困った⼈が⼿を上げる⽅が効率的で、マッチングしやすくて、業界の課題を解決できるようにしています。
これが、Bentenのサービスとしての1つとしての「質問依頼機能」になります。
他のご提供しているサービスも基本的には、「いろいろ何か 困ってる人が何か 探すっていう機能」です。
スペシャリストを探し出すことをサポートするための「業務マッチング機能」であったりします。
そして、
①化粧品、健康食品原料データベース INGREBANK https://ingrebank.com/
とのサービスとの連携で、化粧品開発の劇的な業務効率化を実現できると考えています。
②化粧品、健康食品ビジネス情報総合サイトOEMビジネスドットコム https://info.bentenmarket.com/
で基本的な知識や知見を得ていただいて、開発やマーケティング、OEM・ODM事業者とのコミュニケーションのベースにしてほしいと考えています。
お陰様で化粧品業界のさまざまな企業、部門、職種のビジネスパーソンにご登録していただいているとともに、アクセスも増えてご利用や、マッチング事例も増えてきています。
西間木:
Bentenのサイトを拝見すると、次の機能があるのですが、機能のポイントや使い方などを簡単に教えていただけますか。
Bentenの主な機能・ソリューション
- 質問依頼機能
- 専門家との業務マッチング機能
- イベント告知、自社PR機能
- 薬事に関する相談(薬事の部屋)
- 化粧品関連企業
- OEM&ODM企業検索
- バナー広告メニュー
植村様:
人気の高い、「質問依頼投稿機能」
からですが、 ここでは化粧品ビジネスに関するあらゆる悩みごとを投稿・掲載しています。それを見た登録スペシャリストやソリューションをもっている、OEM・ODM・原料メーカー、商社まどの企業がそれに答えていくというサービスになっています。
次に利用率の高い機能として、「業務マッチング機能」になります。これは、専門家に相談して実際の業務を依頼できるサービスです。利用率の高い理由としては、登録している特定のスキルを保有していてスキルが高い人に相談してみたいというニーズと、相談相手の顔が見える安心と信頼感だとのいうご利用者の声を頂いています。
「イベント告知、自社PR機能」もよく活用されていて、セミナーや自社サービスの紹介ができるだけではなく、Bentenに登録しているユーザーにアプローチが可能になっています。
バナー広告メニューは、
トキワ様のビューティーアクセラレータープログラムTOKIWA Lab.などが、うまくご活用されています。
西間木:
イベント告知、自社PR機能はご利用させていただいています。
Souce:LINEで購入からCRMまでを提供-化粧品セミナー、PR、就職、転職情報-Benten
Bentenさんからの弊社へのアクセス期待値以上で、物流・フルフィルメントサービスってまだまだ充分に知られていなく、一方では関心も高いのだなってあらためて気づきを頂いています。
植村様:
ありがとうございます。登録者数が1000社を超えて増えていることや、アクセス数も増加傾向にあること、自社で実施しているセミナー開催での参加人数も3桁以上ですのでお役に立てることができるサービスになっています。
西間木:
化粧品関連企業・OEM&ODM企業検索機能は、化粧品、健康⾷品業界向けウェブメディアである
②化粧品、健康食品ビジネス情報総合サイトOEMビジネスドットコム https://info.bentenmarket.com/
からもご利用できますね。こちらも後ほど詳細についてお伺いさせてください。
薬事に関する相談「薬事の部屋」については、薬事広告チェックサービス とセミナーのご様子と合わせて、後ほど詳細をお伺いしたいと思っています。
質問依頼機能:相談をする。どんな些細な事でも投稿することで解決するサービス
植村様:
たとえば、
化粧品をつくりたいと思ったときに何をすればよいか?
どこに頼めばよいか?
といったことから、
いざ始めても薬機法など法律の壁にあたり、何が正解かわからない
という悩みを数多く聞いてきました。
また、既存の化粧品メーカーからも、大小さまざまな悩みを抱えていることを、開発の現場でも目の当たりにしてきましたが、
この業界は保守的な傾向もあり、悩みやノウハウをあまり社外に出さないということも感じていました。
西間木:
そうですか、現在はどのようなユーザーがご利用されていますか。そして、ご利用を活性化されている工夫などありましたら教えていただけますか。
植村様:
現在の利用者の属性を細かくみると、大手から中堅・小規模化粧品メーカー、OEM企業、容器や原料企業、薬機法等のコンサルティング企業、個人事業主などさまざまですね。 OEM企業を探したいという案件がやはり多いです。
「どうしたらいいか」という質問に対して、登録しているOEM企業が答えるレスポンスがユーザーに評価いただけています。
困っている利用者は手を挙げるだけでいいこと、そこには、意思とニーズがあるということですから、それに対して解決策が素早くでるということが、日本人のビジネス行動にあっているのだと思っています。 ただ、それだけでは化学反応が充分ではないので、触媒、補助成分が必要でして、 一つとしては、 「実際にこういうものが作りたいんだけど」に対して、 OEM会社さんが返事をして「こういうことできますよ」で終わるのではなく、 弊社、Bentenの方でもマッチングをサポートして、その後しっかりと商談をして、製品化まで決めて行って、世に出しいくということまでをしています。この実績も数百件までに増えてきています。
あと、もう一つは、弊社Bentenで、「原料セミナー」などを開催して、そこで原料紹介して採用が決まったといくという事例もあります。
西間木:
弊社も、コスメのD2Cビジネスを展開されているスタートアップ事業者様が大変多いのですが、特に最近は、P2C事業のクリエーターというか、インフルエンサーさんが増えてきているのですが、Bentenを活用することで、より良い商品をこう作っていける方法やポイントを教えていただけますでしょうか。
化粧品ビジネスを立ち上げる事業者でいうと
- 質問依頼投稿
- プロからの有料でアドバイスを得ていく業務マッチング
がありますね。
植村様:
Bentenでもインフルエンサーさんのご利用はとても多いですね。 それと、インフルエンサーさんや、D2Cビジネスを支援する会社さんのご利用が急増してます。D2Cの支援企画会社さんが、化粧品が儲かるんじゃないかなと思って参入されてきていますね。
最近では、 クラウドファンディングで、資金調達をしている会社さんもあります。
ご活用方法ですが、
先ずは、質問依頼投稿で自分がしたいこと、できることを問いかけていただいています。
しかし、化粧品は「ヒトの五感」に訴える商品ですので、OEM会社さんとのやりとりってそれなりに知識と労力と表現力が必要なので、プロフェッショナルの活用して、開発の精度やスピードを上げている事業者が結局は成長されていくようです。
プロの活用も、時間単位、プロジェクト単位などで活用ができますし、この課題には、このプロフェッショナル、この課題には、このアドバイザーなどと適材適所でアレンジ・アサインできます。
プロを探すのに困っていても、Bentenがプロの選定などもサポートしていますので、何等かの解決して頂けています。
また、既存で化粧品事業をされている場合の、リニューアルなどでもご利用をいただくことも当然ながら多いです。
新規でも既存でも、クローズドでやりたいという需要がありますので、Bentenが代理として、投稿したり、依頼に対して返事を書いたりする仕組み「仲介」のニーズも多いです。
また、既存で化粧品事業をされている場合の、リニューアルなどでもご利用をいただくことも当然ながら多いです。
新規でも既存でも、クローズドでやりたいという需要がありますので、Bentenが代理として、投稿したり、依頼に対して返事を書いたりする仕組み「仲介」のニーズも多いです。
西間木:
とても、柔軟にサービスを拡張してご提供していることが理解できました。
企画、開発の一連の流れに沿うことから、ニーズに添ったシステムだけではなく、人的なサポートをすることが大事だなと改めて感じています。
次回以降は、開発の流れの視点に添って、
①化粧品、健康食品原料データベース INGREBANK https://ingrebank.com/
第2回 化粧品あるある 化粧品、健康食品原料データベースINGREBANKから見える、化粧品ビジネスの失敗事例と「しくじり先生」
について、お話をお伺いさせていただきながら、課題とサービスの活用方法についてより深いお話をさせていただければと思います。
最後には、薬事関係のお話をお伺いできればと思っています
<取材先 植村 元 ゲストプロフィール>
代表取締役 植村 元 様
大学院卒業後、オーガニック、ナチュラルに特化した化粧品メーカーに新卒入社。
約10年間のスキンケアやメイク、ヘアケアなどの化粧品のR&D:商品開発、製造、薬事業務に従事してきたバックグランドを持つ。
その後、プログラミングをゼロから学び、化粧品ビジネスマッチングサイトBentenを開発して、化粧品開発の劇的な業務効率化のために「誰に、どこに聞いたらいいかわからない」課題を解決する「業務マッチング機能」で、スペシャリストを探し出すとともに、最適なOEMパートナーが見つかるようデータベースを構築公開。
顧客視点で、サービスの改善を進めている。
誰に依頼したら良いか分からない、信頼できる人が分からない人のために
困りごと単位でのマッチングサービスを提供開始
<インタビュワープロフィール>
西間木 智
発送代行完全ガイド
発送代行に関しての基礎知識が全てわかる徹底ガイドです。発送代行サービスを検討されているEC事業者様は是非ご覧下さい。
監修者
株式会社富士ロジテックホールディングス
西間木 智 / 通販営業部 部長
物流会社で20年経験しD2C EC スタートアップから中規模、大規模のeコマース事業者へフルフィルメントサービスの提供や物流の見直し・改善、スピード配送、複数拠点展開を設計して提唱している。 事業者様の売上貢献するために 「購買体験」 「リピート施策」 「Unboxing」 やOMO対応での「オムニチャネル」 「返品交換物流」 を提案し、事業者と常に伴走して最新の物流設計を試みる。
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