富士ロジテックHD
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通販D2CEコマース事業者の EC物流代行・発送代行オムニチャネルコマースでの流通加工から店舗物流までを、一般社団法人 通販エキスパート協会認定スペシャリスト:「通販CXマネジメント」・「フルフィルメントCX」メンバーとスタッフがサポート致します。
全国11拠点のDC/FCから、先進RaaSマテハンロボットRFIDなどと、OMS・WMSとコマースシステムをAPIで連携して、物流・発送代行サービスを「スタートアップ特別限定プラン」から、100億円を超える事業者に最適な分散保管・分散出荷返品・交換サービスまでを一貫でデザインする「顧客購買後体験」によって、LTVの向上が実現できる「感動物流サービス」を提供中です。物流業界の最新トレンドを盛り込んだお役立ち資料も無料でご提供しています。

フルフィルメントセンターとは #1

フルフィルメント 物流 発送代行 返品・交換

フルフィルメントセンターとは Part-01

ライティング
株式会社富士ロジテックホールディングス
 通販営業部 部長 西間木 智 

フルフィルメントセンターは、eコマースフルフィルメント施策と3PLパートナーシップのメインとなる業務セクターとなります。
また、最も見過ごされている業務要素の1つでもあります。
ブランドビジネスが、シングルチャネルのeコマースから、オムニチャネルなどへ成長するために最適なビジネスモデルに適合して配置された「テクノロジー主導」のフルフィルメントセンターを自由に利活用できない場合には、D2C/P2C/eコマースブランドは、顧客の記憶に残るブランド体験(購買体験)として顧客の期待に応えるのに、自社のリソースで運用するだけでは苦労することになる場合があります。

フルフィルメントセンターとは

フルフィルメントセンターは、小売事業者やD2C/P2C/eコマースブランドに代わってさまざまな小売およびeコマースのフルフィルメントサービスを処理するロジスティクスハブと定義できます。
これには、

  • 在庫管理と保管
  • 注文のピッキングと梱包
  • 配送サービス

が含まれています。

時間とお金を節約するために、フルフィルメントを外部委託している小売事業者やD2C/P2C/Eコマースブランドにスペースをリースして、フルフィルメント業務を実施している富士ロジテックホールディングスのようなサードパーティのフルフィルメント会社が運営しています。
フルフィルメントセンターは、

  • D2C・デジタルコマースチャネルを通じて行われた顧客の注文
  • または実店舗の小売事業者やパートナーシップの卸売注文

あるいはその両方を実行する機能を保有しています。

倉庫と配送センターの違いとは

フルフィルメントセンター(Center)と従来のフルフィルメント倉庫(Warehouse)の違いについては、多くのポイントがあります。
この2つの用語は、ロジスティクスとサプライチェーン管理(SCM)に関しても同じ意味で使用されることがよくあります。
つまり、小売事業者はこれらを同じものと見なしている場合があります。

倉庫とフルフィルメントセンターはどちらも、ブランド事業者やフルフィルメントサービスプロバイダーが在庫を保管および管理するために使用する大規模な専用施設となります。
ただし、フルフィルメントワークフロー・オペレーションで果たす役割・機能は大きく異なります。

1:ストレージ機能(保管)

フルフィルメントセンターと倉庫の最大の違いは、フルフィルメントセンターは長期間保管用に設計・運用されていないことです。

フルフィルメントセンターの目的と目標は、卸売り(ホールセール・自社店舗配送)または、ダイレクトマーケティングからの顧客の注文を迅速に処理するために在庫を保管することです。
つまり、フルフィルメントセンターには通常、在庫回転率が高いシーズン中に販売される商品、または人気のあるSKUがあるということになります。

アマゾンフルフィルメントセンターなどのフルフィルメント会社は、フルフィルメントセンターの棚に一定の日数の間置かれるアイテムに保管料金を追加することにより、長期保管を積極的に阻止しています。
これは、移動の速いSKUのためにこのスペースを解放したいためです。

従来の倉庫は、在庫を安全に保管し、フルフィルメントセンターに転送・移送する準備ができるまで、温度管理された施設またはFIFO(先入れ先出し)を介して商品の整合性を維持するように設計されています。
ブランドのビジネスモデルによっては、注文を処理する必要が生じるまで、在庫が数日または数週間倉庫に保管される場合があるということです。

提供されているフルフィルメントサービス

倉庫スペースはコマースビジネスでの、1つの重要な業務タスクを実行します。
注文を処理する必要があるまで在庫を保管することです。

倉庫管理の範囲は、フルフィルメントセンター管理よりもはるかに制限された機能になります。
フルフィルメントセンターは、新しい在庫の受け取りから返品・交換の処理まで、その1つの建物の中で小売事業者またはD2C/P2C/eコマースのフルフィルメントサービスの完全なワークフローと顧客サービスのセットを提供する責任を持っています。

フルフィルメントセンターは、在庫が到着または出発したときにのみ動作する通常の倉庫よりもはるかにダイナミックで賑やかにワークする場所になります。

また、ブランドが倉庫保管とオーダーフルフィルメントの両方を外部委託する必要もありません。

たとえば、eコマースビジネスでは、長期保管用に独自の倉庫を運営している場合があります。
しかし、フルフィルメントセンター機能を有するサードパーティロジスティックスの会社にeコマースフルフィルメントをアウトソーシングすることで、配達時間の短縮と費用対効果の高い短期保管料金や、アパレルや、化粧品などの海外からの商品調達で必須のワークフローである、

  • 輸入コンテナからの通過
  • ドレージ(保税エリア⇨倉庫)
  • デバンニング
  • 入庫
  • 保管場所⇨ピッキング⇨出庫⇨納品+荷卸し業務

も一貫して委託できるメリットを享受することもできます。

2:センター施設の場所

フルフィルメントセンターはオーダーフルフィルメントサービスを、可能な限り合理化するように設計・運用されています。
センター施設の場所(ロケーション)はブランドの全体的なフルフィルメント施策にとって非常に重要になります。

フルフィルメントセンターは、配送コストを削減して、短納期に対する顧客の期待に応えるためや、返品・交換のためのリバースコストと時間期間の削減のために、理想的にはブランドのカスタマーのすぐ近くに配置する必要があります。

ブランドの主要な倉庫スペースも、理想的にはフルフィルメントセンターの近くにある必要があります。(一体化しているとベストな場合もあります。)
これにより、予期しない在庫切れや販売機会が発生した場合に在庫をすばやく補充することができます。倉庫は注文処理プロセス自体を調整する責任を負わないため、施設が顧客の2日間の出荷範囲内にある必要はありません。しかし、倉庫からフルフィルメントセンターへの移送運賃や納期については考慮と熟慮が必要です。

フルフィルメントセンターでの業務とは

3:在庫する商品の受け取りと保管

フルフィルメントセンターは、顧客の購買需要を満たすのに十分な商品在庫を確保するために、定期的に新しい商品在庫を受け取る必要があります。
フルフィルメント事業者は、これを注意深く監視していることが身についている必要があります。

たとえば、保管にコストがかかる過剰在庫が蓄積しないようにする必要性は良く理解頂けると思います。
商品在庫の補充は、サプライヤー・製造事業者からフルフィルメントセンター、倉庫に直接送られてきます。
在庫を受け取ったら、センター施設のスタッフが顧客の注文に応じてSKUをすばやく見つけて選択できるように、在庫を、棚に並べ替えて保存している必要があることは良く知られています。

4:注文管理(OMS)

フルフィルメントセンター内に商品在庫が保管されると、D2C/eコマースビジネスでは、フルフィルメントサービスプロバイダーがこの場所での梱包・出荷(デリバリー会社にとっては集荷)する顧客注文のルーティングを開始できるようになります。

顧客からの注文データは、eコマース・オムニチャネルプラットフォームとの直接統合した注文管理システム(OMS)を介してフルフィルメントセンターに直接データ送信される必要があります。
または、フルフィルメントプロバイダーが、注文管理システムに手動でアップロードするCSVファイルを要求する場合もあります。

ただし、これによって、注文処理にコストのかかる遅延が発生する可能性があることや、作業プロセスに正確性の担保がされないためにお勧めはしないです。

非効率的なピッキングプロセスや不十分な在庫によるボトルネックを特定するために、フルフィルメントプロセス全体ですべての注文を追跡(トラッキング)する、できる必要がより重要になってきています。

5:注文のピッキングと梱包

注文を受け取ったら、フルフィルメントパートナーは、迅速な配送・配達のために、注文をできるだけ早く梱包して発送する必要があります。

フルフィルメントセンターは、ピッキング/パッキングを可能な限り最適化するように設計されています。
これは、SKUの保管方法だけでなく、どこに保管されるかが重要ですし、WMSはその場所を示してくれます。
フルフィルメント事業者は、不必要なスタッフの移動時間を最小限に抑えるために、センター施設の同じエリアで頻繁に一緒に注文される人気のあるSKUを見つけて、配置したりします。

ピッキングの方法としては、

  1. ゾーンピッキング
    フルフィルメントセンターの専用セクションでSKUをピッキングする
  2. バッチピッキング
    SKUをピッキングするための同一の注文のグループがスタッフに割り当てられる
など、いくつかの最適な方法で完了することができます。

配送の注文を準備するために、フルフィルメントセンターには、梱包ボックス、メーラー、ラベルなどが装備されており、輸送中の荷物を安全に保ち、DIMの重量とを最小限に抑えて、サイズも最適なものを選択するようにします。

 

*物流ロボットの主な種類と特徴
第1回 物流現場の人手不足を解消する 「物流ロボット」

  • AGV(Automated Guided Vehicle)
    棚を下から持ち上げ、モノが人の方に移動するタイプ。移動棚。
  • AMR(Autonomous Mobile Robot)
    ガイド無しで自律走行可能なロボット
  • AS/RS(Automated Storage and Retrieval System)自動倉庫。高密度に収納した専用コンテナから自動ピッキングするシステム

などのGTP(Goods to Person)のロボット・マテハンがありますが、人は”0”にはなりません。し
コストが安くなるわけではないです。そもそもが省人化と品質向上のためで、単位時間生産性が向上するわけではないです。
*マテハンについては
物流サービスのポイント 浜松編 コマース物流TV

6:付加価値サービス

サブスクリプションコマース市場の成長とともに、顧客の購買後体験として、思い出に残る開封体験:Unboxingに対する顧客の期待の高まりのおかげで、D2C/P2C/eコマー事業者は、オーダーフルフィルメント事業者からより優れたカスタマイズサービス機能を探していくことがポイントになります。

開封体験:Unboxing

これには以下のような機能が含まれますが、これだけには限定されません。

  • カスタムパッケージ
  • キッティング
  • パーソナライズされたインサート(同梱物)
  • 返送ラベル
  • 発送注文

配送リードタイム

D2C/P2C/eコマース事業者は、迅速な配達時間枠の期待に応えながら、配達・配送コストを可能な限り最小限に抑える必要があります。
現在eコマースでは2日間(営業日ベース)の注文受付・配送が一般的であるため、フルフィルメントセンターは、最初からラストワンマイルの配達時間を短縮するのに役立つ場所に配置する必要があります。

ブランドのeコマースフルフィルメントパートナーは、コマースビジネスに最適なオプションを見つけて、送料のバルク割引の提供をするためには、各配送・運送事業者の料金や、エリア別のショッピングに精通している必要があります。
また、冷凍・冷蔵、医薬品、特大サイズ、危険物、許認可物の取扱いなどの輸送など、さまざまなクラスのパッケージの取扱いが可能な運送業者の選択と、配送仕様を満たすことをサポートする必要があります。

7:返品・交換・回収の管理

フルフィルメントセンターは、返品された商品をアウトバウンド注文(通常出荷)と同じくらいに、効果的に処理する必要があります。
リバースロジスティクスプロセスには、

  • 返品の受け取り
  • 損傷の検査
  • 再調整
  • ピッキングのためのユニットの再割り当て

が含まれます。

返品を選択した顧客は、eコマース事業者への好印象を維持して、将来的に再度、一緒に購入をすること促すためには、購買後体験として、合理化された返品プロセスを提供する必要があります。
これには、

  • プリペイド配送ラベルの生成
  • 返品追跡の提供
  • 顧客中心の返品プロセスを作成するための払い戻し

などを迅速に処理できることがポイントとして重要な購買後体験として含まれています。

Narvar の購買後体験で、返品・交換を収益化する

次は、フルフィルメントセンターを使用するメリットについて、解説を進めていきます。

お問い合わせ

富士ロジテックホールディングスが提供する

 

<プロフィール>

株式会社富士ロジテックホールディングス 通販営業部 部長
西間木 智
富士ロジテックホールディングス 西間木智
物流会社で20年経験しD2C ECスタートアップから中規模、大規模のeコマース事業者へフルフィルメントサービスの提供や物流の見直し・改善、スピード配送、複数拠点展開を設計して提唱している。
事業者様の売上貢献するために「購買体験」「リピート施策」「Unboxing」やOMO対応での「オムニチャネル」「返品交換物流」を提案し、事業者と常に伴走して最新の物流設計を試みる。
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